日本赤十字社は、2023年で41回目となる「NHK海外たすけあい」キャンペーンの特別企画として「#だれのほしいものリスト」を2023年12月4日(月)より特設サイトと東京メトロ新宿駅メトロプロムナードで、公開しました。
第41回「NHK海外たすけあい」キャンペーン特別企画「#だれのほしいものリスト」
深刻さを増している世界各地の人道危機を、改めて身近に感じ、考えるきっかけを提供するため、本企画の実施に至りました。
日本赤十字社は、世界各地で紛争、災害、病気などにより苦しんでいる人びとのいのちと健康、尊厳を守るために、それぞれの地域に根差した支援を、これからも続けていきます。
「ほしいものは、アルバム。家には幸せな幼少期や一緒に家族・友人と過ごした時間を思い出させてくれる写真がたくさんあった。」ウクライナで避難生活を送る14歳の女性。
「ほしいものは、人形。それで遊ぶのが本当に好きだったから恋しい。」ウクライナで避難生活を送る4歳の女の子。
「ほしいものは、ヴァイオリン。子どもがヴァイオリンを習っていたから、その音色が懐かしい。」ウクライナで避難生活を送る44歳の女性。
「ほしいものは、職業選択の自由。難民ということで翻訳者として働けることが制限されるから。」レバノンで難民としての生活を送る26歳の女性。
「ほしいものは、教育。失業率を減らし、窃盗やテロなどの否定的な選択や行動に頼らないように。」レバノンで難民としての生活を送る56歳の女性。
今回公開される「ほしいものリスト」は、紛争などによって、故郷や住みなれた家から避難を余儀なくされている人びとの「ほしいものリスト」です。
日赤職員による3カ国の現地調査を通じ、39個の「ほしいもの」が明らかになりました。
お金があっても、買えないもの。
願うことしかできないもの。
心のよりどころにしているもの。
そこから見えてくるのは、遠い国の誰かではなく、皆さんと同じ時間を生き、困難に立ち向かう一人ひとりの姿です。
今回のキャンペーンは、困難に立ち向かう人びとへの理解のきっかけとなることを目的としています。
日本赤十字社は、緊急時の救援から、中長期的な支援まで、それぞれの地域にあわせて保健医療やこころのケアなど幅広い支援を行っています。
NHK海外たすけあいへの寄付は、世界各地で紛争、災害、病気などにより苦しんでいる人びとを支援する活動に役立てられます。
特別企画「#だれのほしいものリスト」とは
大切な人や自分自身の「ほしいもの」を考える12月に、人道危機にさらされている各地で暮らす世界の人びとは、いま、何がほしいと考えているのだろうか。
「人形」から「平和な故郷」まで、現地の人びとに実際に聞いた「ほしいもの」を通して、世界各地で起こっている人道危機に目を向けてほしいと願い、本企画を立ち上げました。
東京メトロ新宿駅構内の広告では、「#だれのほしいものリスト」の一部公開、特設サイトでは「#だれのほしいものリスト」一覧を各個人のコメントとともに見ることができます。
「ほしいものリスト」について
今回の「ほしいものリスト」は、レバノン、ウクライナ、バングラデシュ3か国で避難生活を送る人びとに、現地で日々活動している日赤職員やボランティアがアンケートをとり、まとめました。
ヒアリング期間:2023年9月28日~10月16日
ヒアリング対象:レバノン:3名、ウクライナ:6名、バングラデシュ:職員コメントのみ掲載
※バングラデシュ国内の避難民キャンプにおいては、ビニールシートと竹で作った仮設住宅での生活を余儀なくされています。
また、正規就業が認められておらず、教育を受ける機会も限られています。
上述の現状を鑑みて、バングラデシュの避難された方々に対して「ほしいものリスト」を聞くことは控えるという判断に至りました。
「#だれのほしいものリスト」広告概要
掲出場所:東京メトロ新宿駅メトロプロムナード
掲載期間:2023年12月4日(月)~12月10日(日)
※駅係員への問い合わせは遠慮ください。
「#だれのほしいものリスト」特設サイト
公開日時 : 2023年12月4日(月)
サイトコンテンツ:
・世界から寄せられた「ほしいもの」39個
・それぞれの「ほしいもの」に込めた想いや理由:世界3カ国、4歳~69歳のほしいものリストに対するコメントが見られます。
・ヒアリングを実施した現地日赤職員のコメント
「NHK海外たすけあい」キャンペーンとは
「NHK海外たすけあい」は日本赤十字社とNHK、NHK厚生文化事業団が毎年12月に実施している募金キャンペーンで、2023年で41回目を迎える歴史ある募金キャンペーンです。
寄付は、世界各地で紛争、災害、病気などにより苦しんでいる人びとを支援する活動に役立てられます。
主催:日本赤十字社、NHK、NHK厚生文化事業団
NHK海外たすけあいキャンペーン期間:2023年12月1日(金)~12月25日(月)