新春 吉祥作品も!東京国立博物館「博物館に初もうで」

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東京国立博物館は、恒例の正月企画「博物館に初もうで」を開催します。

 

東京国立博物館「博物館に初もうで」

 

 

2024年1月2日(火)~1月28日(日) 本館 特別1室

 

令和6年(2024)は辰年。

辰は十二支の5番目で、十二支に割りあてられた動物(十二支獣(じゅうにしじゅう)といいます)において、辰には龍があてられています。

龍は十二支獣の中で唯一想像上の動物です。

元々は古代中国人の豊かな想像力の産物ですが、その姿は東アジア全域に受け入れられました。

本特集は、4つのテーマを設けて、龍の凄みと造形の繊細さを存分にご覧いただきます。

龍に命を吹き込むかのように技巧を凝らした作品や、たくましくもユーモラスな姿にかたちづくられる龍の造形を楽しめます。

 

主な展示作品

 

※掲載作品はいずれも東京国立博物館蔵

重要文化財 龍濤螺鈿稜花盆

中国 元時代・14世紀 東京国立博物館蔵

展示期間:1月2日(火)~28日(日) 本館 特別1室

作品詳細:螺鈿によって、5本の爪をもつ龍が体を大胆にうねらせている姿が表されています。

龍の鱗や、躍動する波がしらを見ると、貝を緻密に加工する高度な技術が用いられていることがわかります。

重要文化財 龍濤螺鈿稜花盆

 

重要文化財 十二神将立像(辰神)

京都・浄瑠璃寺伝来 鎌倉時代・13世紀 東京国立博物館蔵

展示期間:1月2日(火)~28日(日) 本館 特別1室

作品詳細:十二神将は、薬師如来が従える12人の武装した守護神、いわばガードマン集団です。

頭の上で龍がにらみをきかせています。

重要文化財 十二神将立像(辰神)

 

重要文化財 五龍図巻 (部分)

伝陳容筆 中国 南宋時代・13世紀 東京国立博物館蔵

展示期間:1月2日(火)~28日(日) 本館 特別1室

作品詳細:黒雲のなかに、5匹の龍がからみつきながら姿を現し、また雲気(うんき)のなかに隠れていく様子が描かれています。

重要文化財 五龍図巻 (部分)

 

五彩龍濤文長方合子

中国・景徳鎮窯「大明万暦年製」銘 明時代・万暦年間(1573~1620) 広田松繁氏寄贈 東京国立博物館蔵

展示期間:1月2日(火)~28日(日) 本館 特別1室

作品詳細:蓋表の各面には、皇帝を象徴するご五そう爪の龍のほか、岩や雲、波、花卉文(かきもん)、唐草文などがびっしりと描かれています。

五彩龍濤文長方合子

 

自在龍置物

里見重義作 明治時代・20世紀 東京国立博物館蔵

展示期間:1月2日(火)~28日(日) 本館 特別1室

作品詳細:銀製の龍で、胴、脚、爪、口を動かすことができます。

箱書に「自在龍」とあり、これによってこの種の作品を「自在置物」と称するようになりました。

自在龍置物

 

龍燈鬼立像(模造)

森川杜園作 明治時代・19世紀 原品:奈良・興福寺蔵 東京国立博物館蔵

展示期間:1月2日(火)~28日(日) 本館 特別1室

作品詳細:右手で上半身に巻きついた龍の尻尾をつかみ、頭に乗せた燈籠をにらんでいます。

興福寺の国宝の像の1/2模造です。

龍燈鬼立像(模造)

 

楷書四字軸「龍飛鳳舞」

康熙帝筆 中国 清時代・康熙25年(1686) 高島菊次郎氏寄贈 東京国立博物館蔵

展示期間:1月2日(火)~28日(日) 本館 特別1室

作品詳細:清朝第4代皇帝の康熙帝の書。

「龍飛鳳舞」は、中国では雄大で立派な様子を形容する言葉として用いられます。

楷書四字軸「龍飛鳳舞」

 

 

新春 吉祥作品紹介

 

新年の訪れを祝して選んだ作品を展示します。

【主な展示作品】 ※掲載作品はいずれも東京国立博物館蔵

打掛 紅綸子地松竹梅鶴亀模様

江戸~明治時代・19世紀 古屋圭司氏・谷口八季氏・古屋英司氏寄贈 東京国立博物館蔵

展示期間:1月2日(火)~3月3日(日) 本館10室 本館10室

作品詳細:綸子地に、縫い締め絞りや鹿の子絞りで模様を白く染め抜いて紅地に染め、金糸や絹糸で松竹梅や鶴亀などの吉祥模様を表した振袖の打掛です。

打掛 紅綸子地松竹梅鶴亀模様

 

色絵竹図徳利

京焼・御菩薩池 江戸時代・17~18世紀 東京国立博物館蔵

展示期間:1月2日(火)~6月2日(日) 本館13室

作品詳細:精緻な轆轤のわざによるすらりと伸びた頸部が印象的です。

京焼のなかでも、卵色の素地に緑と青、金彩の三色で彩った一群は「古清水(こきよみず)」と呼ばれます。

色絵竹図徳利

 

重要文化財 色絵月梅図茶壺

仁清、「仁清」印 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵

展示期間:1月2日(火)~3月10日(日) 本館13室

作品詳細:満開の花を付けた梅の木と月が、赤や緑、金や銀などで描かれています。

全体に配置された金色の雲が、梅や銀色の月の姿を見え隠れさせています。

重要文化財 色絵月梅図茶壺

 

梅花図

彭城百川筆 江戸時代・18世紀 東京国立博物館蔵

展示期間:1月2日(火)~2月18日(日) 本館8室

作品書斎:下が透けるような荒い絹に、白梅が伸びあがり咲く様子が描かれています。

作者の百川は名古屋に生まれ、舶載の中国画や画譜を学びながら絵を描き、俳諧もよくした日本文人画の先駆者の一人です。

梅花図

 

国宝 松林図屏風

長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀 東京国立博物館蔵

展示期間:1月2日(火)~14日(日) 本館2室(国宝室)

作品詳細:松林という日本の伝統的なモチーフを、中国絵画から学んだ水墨表現によって描き出し、日本の風土の豊かな形象をみごとに表しています。

国宝 松林図屏風(右隻)

国宝 松林図屏風(左隻)

 

新春イベント情報

●催し物 ※各30分程度

2024年1月2日(火)

11:00/13:15 和太鼓 湯島天神白梅太鼓 本館前

11:45/14:00 獅子舞 葛西囃子中村社中 本館前

2024年1月3日(水)

11:00/13:15 和太鼓 湯島天神白梅太鼓 本館前

11:45/14:00 獅子舞 葛西囃子中村社中 本館前

12:30/14:45 クラリネット・コンサート ジュリアンズ 平成館ラウンジ

過去の和太鼓イベントの様子

 

●いけばな 2024年1月2日(火)~14日(日)

正門、本館玄関、本館エントランス

真生流 山根由美氏

 

●TNM & TOPPANミュージアムシアターよりプレゼント

2024年1月2日(火)・3日(水)

VR作品「江戸城の天守」を鑑賞された方に、次回以降お使いいただける鑑賞チケット引換券(有効期限:2024年1月4日〈木〉~6月30日〈日〉)がプレゼントされます。

※鑑賞には別途料金および当日の予約が必要です。

 

●ミュージアムショップよりプレゼント

2024年1月2日(火)・3日(水)

当館の全ミュージアムショップで合計3,000円(税込)以上購入のお客様に、ミュージアムショップのグッズがプレゼントされます(両日ともになくなり次第終了。

当館の全ミュージアムショップでのお買い物が対象、引き渡しは本館ミュージアムショップでのみ対応)。

 

●美術図書バーゲンセール

2024年1月2日(火)・3日(水)

本館ミュージアムショップのみ対象です。

 

●ホテルオークラレストラン ゆりの木で割引

2024年1月2日(火)・3日(水)

ゆりの木で5,000円(税込)以上利用のお客様は、お会計から10%割引します。

 

●寛永寺根本中堂特別参拝

2024年1月2日(火)・3日(水)10:00~15:00

根本中堂、四天王像(台東区登録文化財)などを公開します。

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