テレネットは、災害時の避難所受付を避難住民のマイナンバーカードや二次元バーコードを読み取り、避難者情報の登録や避難世帯数などの避難所毎の自動集計や混雑度の地図表示、備蓄品集計など、効率的な避難所運営ができる「らくらく避難所くん」を開発。
今回、兵庫県三田市様(以下、三田市)の総合防災訓練にて「らくらく避難所くん」を活用した、避難所受付のDX化の実証実験を行いました。
避難者情報の二次元バーコードの読み込みにより避難者に扮した住民の氏名・住所・生年月日等を即時にデジタル化することで、受付時間の大幅な短縮と住民情報の自動集計が可能となることが確認されましたので発表しました。
らくらく避難所くん 三田市総合防災訓練での実証
●開催地 :三田市立志手原小学校体育館
●実施日時:2023年11月11日(土)
・事前説明 午前9:10~9:40
・避難所受付本訓練 午前10:45~
●参加人数:【受付ご担当者】 3名
【住民(事前説明時)】17名
【住民(本訓練時)】 21名
高齢者などスマホ・タブレットの操作に慣れていない方には、事前に住民情報が登録された二次元バーコードを読み取って受付を行い、デジタル端末の操作に慣れている方には、入力画面へ誘導する二次元バーコードを自身の端末で読み取っていただき、受付に並んでいる間に各自で入力。
事前説明時に操作方法をお伝えしていたこともあり、二次元バーコードでの情報読み込みをご選択いただいた方は、平均1人20秒で受付を完了。
自身の端末から情報入力していただいた方は、平均1人3分で受付を完了し、スムーズかつ短時間での受付作業となりました。
並行して従来通りの受付用紙に手書きで記入する受付方法も実施し、「らくらく避難所くん」での受付(デジタル化)をご選択いただいた人数は手書きを選択された人数より多かったにも関わらず、手書きのグループよりも早く全員の受付が完了しました。
※受付側、入所側の双方の効率化に寄与できることを確認しました。
「らくらく避難所くん」概要
マイナンバーカードなどを活用し避難所運営をDX化することで、受入れ・退去時待ち時間の大幅なスピードアップや、各種データ集計・情報活用・情報公開業務の効率化など、自治体様・住民様双方にとって有用なシステムです。
<主な機能>
●避難所受付時、マイナンバーカード※・運転免許証・二次元バーコードなどの読み取りや音声認識などにより、短時間で簡単に住民情報を登録しデータ化
●避難者情報は自動集計され、施設ごとの収容人数・世帯数・属性などの全体把握が容易
●情報公開希望の避難者の検索も簡単にできる(特許申請中)
●自治体毎に問診内容などをカスタマイズでき、支援具合・アレルギー・ペット同伴など任意の項目追加が可能
●各施設の受入れ状況や混雑度、情報公開希望の避難者リストなどをホームページ上でスムーズに情報発信可能
●非常食や備蓄品リストの登録・集計の効率化
など、短期避難(大雨など)・長期避難(地震・津波など)いずれでも対応できる各種機能を備えています。
各自治体・避難所に合わせたカスタマイズのご相談や、自治体様の避難訓練時にお使いいただく実証実験のお申し込みも受付中です。
※マイナンバーカードの活用促進につながり、デジタル田園都市国家構想交付金の対象となります。