トーイツ「分娩監視システム emona(エモナ)」が、今回2023年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本 デザイン振興会)を受賞しました。
トーイツ「分娩監視システム emona(エモナ)」
トーイツ「分娩監視システム emona(エモナ)」が、今回2023年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本 デザイン振興会)を受賞しました。
製品名称：分娩監視システム emona(エモナ)
製品概要：胎児の心拍数と母体の陣痛強度を計測し、胎児の健康状態を病室や分娩室で監視する「分娩監視装置」。
複数台の分娩監視装置のデータをネットワーク経由でナースステーション等のPCやタブレットで監視できるシステム「セントラルモニタ」。
個々に開発・改良を重ねてきたが、社会環境に順応できよう包括的な「分娩監視システム」として、遠隔医療などに対応した新たな構成のシステムを提供する。
製品特徴：
・社会環境の変化に順応できるよう分娩監視装置とセントラルモニタとを合わせた分娩監視システムとしてデザイン
・軽量ながら大画面・大容量バッテリ／メモリ搭載の分娩監視装置 emona CTGとクラウド・マルチデバイス対応セントラルモニタ emona CENTRAL
・救急搬送・災害現場・過疎地域・人手不足など過酷な環境においても遠隔監視を実現し、経済的・時間的負担を軽減
プロデューサー：トーイツ株式会社 研究開発部 内田史景
ディレクター：トーイツ株式会社 研究開発部 西山博久、川畑一也
デザイナー：株式会社ホロンクリエイト 徳村篤志、佐藤愛子
プロデューサーからのコメント
昨今、SDGs・働き方改革・医師不足・災害対応・出生率減少・過疎化など今までにない大きな社会環境の変化が起き、新しい時代の顧客課題を解決すべく、包括的に分娩監視システムとして、ゼロからデザインし直しました。
それにより、院外、救急車内、災害現場、様々なシチュエーションでもお使いいただけるシステムを提供することができるようになりました。
周産期医療での当社の資産と経験を活かしつつ、社会課題の解決に挑戦している点を評価されたと理解しています。
(研究開発部 内田史景)
グッドデザイン賞審査委員による評価コメント
胎児の健康状態をモニタリングする分娩監視システムである。
特に高く評価されたのは、(SDGs等の)時代のニーズや様々な使用シーンに合わせて最適にデザインされている点だけでなく、60年にわたり同分野において真摯に改善・改良を積み重ねてきた会社の姿勢である。
人の命に関わる医療機器分野に限った話ではもちろんないが、デザインを磨き込んでいくことに終わりはなく、時代や社会の変化とともに根気よく向き合っていくのだというその姿勢は、デザインのお手本としたいだけでなく、どこか本製品と向き合うものを敬虔な気持ちにさせるものでもある。
今後も更なるデザインへの取り組みを期待したい。
グッドデザイン賞ウェブサイトでの紹介ページ：
https://www.g-mark.org/gallery/winners/14956
『分娩監視システム emona』の開発背景コメント
当社は1958年の創業以来、分娩監視装置・セントラルモニタのそれぞれを、医療現場のニーズにあわせて高機能・高性能化にするべく、60年にわたって改良を重ねてまいりました。
しかし昨今では、今までにない大きな社会環境の変化によって、医療機器の院外使用・遠隔監視・地域連携などが重要視される現代となり、当社は根本的なシステム構成の見直しが必要との思いを強くしておりました。
そこで、分娩監視装置とセントラルモニタとを個々で改良し続けるのではなく、包括的に「分娩監視システム」と位置付け、新たな構成をデザインするとともに、システムデザイン・機器デザインを実施。
今後の社会環境の変化にも順応できる『分娩監視システム emona』を開発しました。
ポータブルタイプの分娩監視装置とクラウドタイプのセントラルモニタとを連携することにより、インターネットを介したリアルタイムの遠隔監視が可能になりました。
これにより、救急車内や災害現場における一刻を争う事態でも、母子の健康状態を監視し続けることができます。
また、医師不足の過疎地における妊婦への負担を大きく軽減することも可能です。
更に、医療現場の人手不足の解消にもつながります。
『分娩監視システム emona』は患者と医療現場、両方の経済的・時間的負担を軽減できる分娩監視システムです。
製品に関する問合せ先：最寄りの担当営業所または [email protected] まで
グッドデザイン賞 概要
1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。
国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。
受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
URL： http://www.g-mark.org/
