公益財団法人 大谷美術館は、建物の修繕と保存活用計画策定資金調達を目的としたクラウドファンディングを《2023年9月19日(火)》より実施します。
公益財団法人 大谷美術館 文化財保護プロジェクト
プロジェクト名: 文化財を未来に託す 大谷美術館石塀修繕と計画策定にご支援を。
募集期間 : 2023年9月19日(火)~10月31日(火) 42日間
目標金額 : 300万円
URL : https://readyfor.jp/projects/otanimuseum2023
資金使途 : 銅御殿を守る大谷石塀修繕工事・
文化財保護プロジェクトの計画策定費用
リターン品例 : 旧古河庭園ご招待券セット、オリジナルトートバッグ、
旧古河邸プライベートシークレットツアー、
旧古河邸 貸切ティータイム、
銅御殿プライベートシークレットツアー、
銅御膳ペア+銅御殿プライベートシークレットツアーなど
※大谷美術館は、「公益財団法人」の認定を受けています。
公益財団法人への寄付金は 税務上、所得控除(損金算入)の特典が広く認められています。
実施概要
公益財団法人 大谷美術館は、旧古河邸(大谷美術館)と銅御殿(旧磯野家住宅・国指定重要文化財)、両建造物の管理・運営を行っています。
2021年にはコロナ禍の影響による財政難を受け、はじめてのクラウドファンディングを実施。
皆様からのご支援は大変な勇気と力になりました。
心より感謝申し上げます。
コロナ禍を経た本年度、私たちはこの貴重な文化財を安全に後世へと護り継ぐべく、中長期的な文化財保存修繕事業を開始します。
そこで、まずは銅御殿を守る大谷石塀の修繕工事と保存活用計画策定を実施するために、二度目のクラウドファンディングに挑戦することにしました。
時が流れてもなお変わらぬ美しさを放つ、西洋近代文明と日本伝統文化が織りなす美しい調和を、これからも後世に残していきたいと考えています。
そのためにどうか皆様からの心あたたかいご寄付を、何卒よろしくお願いします。
皆様からのご寄付で実現できること
今回公益財団法人 大谷美術館は、中長期的な文化財保護プロジェクトに取り組みます。
今回のクラウドファンディングでは、銅御殿を守る大谷石塀の修繕工事と、保存活用計画の策定に対して、皆様からお力添えいただきたいと考えています。
・銅御殿を守る大谷石塀について
銅御殿[あかがねごてん](旧磯野家住宅)の北側道路に面し、建物を守る大谷石塀は、大正の始めに竣工された築後約100年の石積みの塀です。
これまでに関東大震災など、幾多の災害を耐え抜いてきました。
しかしながら、これだけの歳月を経たことで問題も生じてきています。
大規模な復元工事には5,000万円以上の費用が必要となります。
それだけなく、安全性の確保を最優先にし、上端より2~3段の既存大谷石を撤去し、その上に笠木を取付け、防犯のためにメッシュフェンスを設置する工事を行うこととなっています。
設置工事の費用は約800万円を予定しています。
文化財保護プロジェクトについて
大谷美術館の貴重な文化財を守り後世へと残していくためには、保存のための様々な整備や修繕工事、また活用計画が必要となります。
今回私たちは「文化財保護プロジェクト」を立ち上げ、重要文化財の現状と課題を把握し、保存と活用が円滑に進むことを目指し、中長期的な保存活用計画を策定することになりました。
専門家による計画策定は、将来的に修復工事の国庫補助金を受けるための第一歩にもなります。
今後のプロジェクトスケジュールと費用(予定)
・旧磯野家住宅 大谷石塀修繕対策工事:800万円(2023年)
・旧磯野家住宅 保存活用計画策定:120万円(2023・2024年)
・旧古河邸 空中庵 修繕工事:40万円(2023年)
・旧磯野家住宅 耐震診断と補強案策定(2025年・2026年~)
・旧磯野家住宅 耐震診断結果による対策工事(2027年~)
毎年実施する維持費用
・旧古河邸 維持修繕工事:150万円
・旧磯野家住宅 維持修繕工事:50万円
・旧古河邸 茶室庭 剪定伐採:80万円
・旧磯野家住宅 庭 剪定伐採:50万円
・上記計画 委託監理経費:100万円
※尚、2023年から行われている旧古河邸外壁修理工事は東京都によるものです。
公益財団法人 大谷美術館とは
公益財団法人 大谷美術館は、旧古河邸(大谷美術館)と銅御殿(旧磯野家住宅)の建物の管理・運営を担い、見学会の実施、施設内での展覧会の開催、喫茶室の運営などを行なってきました。
旧古河邸(大谷美術館)は、鹿鳴館やニコライ堂などを設計したジョサイア・コンドルが大正期に設計した洋館で、内部に和室を完全な形で取り込んだ極めて珍しい建造物です。
銅御殿は、東京に残る数少ない明治末期から大正初頭にかけての邸宅建築のひとつであり、伝統的な木造建築の技術と明治以降の大工技術の創意とが融合した近代和風建築の作品として、門と母屋が国指定重要文化財となっている建築物です。
主屋の屋根と外壁に銅板が張り巡らされている外観から「銅御殿[あかがねごてん]」と呼ばれています。