メディウェルは、「医師の退職」に関する最新アンケート調査を実施し、全国の医師1,901名の回答結果を公表しました。
メディウェル「医師の退職」アンケート調査
■調査概要
調査内容 : 医師の退職に関するアンケート調査
調査対象者: 株式会社メディウェルに登録している医師会員
調査時期 : 2023年6月22日~2023年6月30日
有効回答数: 1,901件
公開URL : https://www.dr-10.com/lab/doctors-resignation/
■本調査結果の概要
・医師の退職理由として多かったのは「医局人事から離れる/辞める」「職場でのパワハラ・理不尽な対応」「給与・条件の問題」「人間関係・方針の不一致」「勤務環境・労働負荷」など
・退職するまでの勤続年数で多かったのは、「1年以上3年未満」(25%)、「3年以上5年未満」(23%)、「10年以上」(20%)
・退職時に苦労したこととしては、「勤務先・医局からの引き留め」「なかなか辞めさせてもらえない」「患者の引き継ぎ」「勤務先からのいやがらせ」など
・医師が退職意向を伝えるタイミングとしては、退職の3ヶ月以上前が6割以上
・医師が退職意向を伝える際に気を付けたこととしては、「退職の意向を早めに伝える」「納得してもらえるような退職の理由づけ」など
・退職がスムーズにできたという医師は86%
・医師が退職時に退職金を支給された割合は50%
■自由回答(一部)
〇医師の退職理由
・医局の毎年の人事異動が辛くなったので。
(40代女性、消化器内科)
・人間関係(パワハラ)および問題点の放置、労働契約に関する虚偽説明 (40代男性、循環器内科)
・勤務条件が良くなかったから (40代男性、健診・人間ドック)
・3代目が病院に勤務するようになり、職場の雰囲気が悪くなった。
(60代男性、精神科)
・常勤医の相次ぐ退職や事務長の交代などあって、労働環境が悪化した。
(40代男性、リハビリテーション)
〇医師の退職時のトラブルや苦労したこと
・相次ぐ退職により、強引な引き止めでパワハラに耐える毎日でした。
(40代女性、一般内科)
・退職できるまでに数年かかった。
医局には半年くらい前に具体的にいつ辞めることを伝えていたが、病院や病棟や外来に公表するのは2ヵ月前まで解禁されず、公表した後医局以外から色々言われた。
(40代女性、その他診療科)
・神経内科自体がなくなってしまう為、引き継ぎやマニュアル作りに苦労した (40代女性、神経内科)
・理事長が大学の先輩であり、切り出しにくく、話をした後も時間がかかった (40代男性、循環器内科)
・退職を申し出たら、嫌がらせに懲戒審議会にかけられた。
(50代男性、病理診断科)
〇退職について印象に残っているエピソード
・退職の際に「この程度で負けているようでは、他でも無理だと思う」「働く場所がなくなってしまうと思う」などと言われたり、候補となる転職先を先回りして「あそこに転職しようとしても無理だよ」と封じられたりした。
(30代女性、皮膚科)
・退職後、体調がすごくよくなった。
おかげで体重が急激に増え、ズボンを買い替えることになった。
(50代男性、呼吸器内科)
・長く診てきた患者さんに別れを告げるのは、いつも後ろ髪引かれる思いがあった。
看取って欲しかったのに、と言われた時は辛かった。
(60代女性、在宅診療)
・退職願を受け取らない、引き継ぎを全体で拒否する、大勢の前でこんな時期に退職するなど無責任だと怒鳴られる、など散々な目にあいましたが、それによって退職への意思がより固くなるという結果になりました。
(40代女性、一般内科)
・次の転職先について行きます、と言ってくれた患者さんやスタッフが居て有難かった。
(50代男性、皮膚科)