プレマシードは「不登校に関する調査」を実施。
もしお子さんが不登校になったら、家族としてできることなどに関して調査が行われました。
プレマシード「不登校に関する調査」
プレマシードは「不登校に関する調査」を実施。
もしお子さんが不登校になったら、家族としてできることなどに関して調査が行われました。
まずは、もしお子さんが不登校となり、学校を休むことになった場合、各項目についてどの程度心配になるかを確認。
その結果、どの項目も半数以上が「心配」「やや心配」と回答する結果となりました。
自身の不登校経験で比較をすると、不登校の経験がある方が10ポイント以上多く回答。
自身の経験により、不安視する声が多い結果となりました。
もしお子さんが不登校になった場合、家族として何をするかを聞くと、最も多い回答は「ゆっくり過ごすことを勧める」となり56.5%が回答。
とくに不登校経験者は63.8%が回答しています。
ポイント差が高かった項目は「家庭内のストレス要因を取り除く」「カウンセリングを受ける」「教育機関と連携し支援を受ける」となっています。
もしお子さんが不登校になった場合、どのような進路・学習方法を勧めるかを聞くと、「自宅での学習」が最も多く45.2%に。
次いで「フリースクールや通信制高校など」と続く結果となっています。
「フリースクールや通信制高校など」は不登校の経験の有無にかかわらず高い結果となっており、全日制の学校に通う以外の選択肢を持ちやすくなっています。
もしお子さんが不登校になった場合、誰に相談するかを聞くと、最も多い回答は「カウンセラー」となり34.3%が回答。
次いで、「母親」「学校の先生」と続きます。
不登校経験者は家族を含め、多くの選択肢で高い数値となっています。
この質問では不登校経験の有無によって大きな差が表れました。
不登校の経験がある方はカウンセラーや親、保健室の先生に相談するという回答が多く、一方で不登校経験のない方は学校の先生や友人・知人が多くなっています。
お子さんが一般的な進学以外を選択したとしても、お子さまの意見を尊重するかと聞くと、82.5%が「はい」と回答。
各項目の認知を確認すると、どの項目も不登校経験者の認知が高い結果となりました。
しかし、サポート校に関しては「詳しく知っている」「何となく知っている」と回答した方が36.7%、不登校経験者でも54.3%とあまり高くない結果に。
通信制高校に通う生徒の学習面や生活面をケアするサポート校はまだあまり知られておらず、不登校経験者の認知も半数程度です。
不登校の子どもに対してあなたが言いたいこと・アドバイスでは、「不登校は悪いことじゃない」「辛いときは大人を頼っていい」という、あたたかく応援するアドバイスが多く寄せられました。
また、不登校になったことをきっかけにして自分らしい学び方や体験を推奨したり、多様性を肯定的に捉えるアドバイスも。
SNSの隆盛によって学校では生徒同士の人間関係を把握することが以前よりも難しくなり、人間関係の悪化によって不登校になる子どもいます。
不登校が誰にでも起こるものになってしまったからこそ、不登校自体は決して悪いことではないという認識が広まりつつあります。
また、集団での学びが合わないと感じている子どもにとって、通信制高校やサポート校、フリースクールといった新しい学びの形も選択しやすくなっていることがわかるアンケート結果でした。
プレマシード 岩田彰人 コメント
不登校が悪いことと捉えられず、自分らしい学び方や多様性を肯定する流れになっているのは喜ばしいことです。
しかし、その中で不登校になった当事者にしかわからない苦しみがあることも事実。
その「当事者にしかわからない苦しみ」が今回の調査におけるポイント差となって表れています。
誰もが不登校になる可能性があるのなら、不登校になっても本人や家族だけが悩みを抱えるのではなく、第三者が積極的に介入して改善を図る体制をつくらなければなりません。
保健室登校やサポート校の認知度もまだまだ不十分なので、いまある制度や環境をこれまで以上に周知していくと共に、社会全体で支えていける仕組みづくりが求められているのではないでしょうか。
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プレマシードが実施した「不登校に関する調査」の紹介でした。