鍼灸院で不登校児の支援をしている「ゆうべファミリー治療院」は、赤ちゃんから使える「刺さない鍼(小児はり)」を用いて子どもの体や自律神経のケアと、公認心理師による心理カウンセリングで、不登校でお困りの子どもや保護者をサポートしています。
そんなゆうべファミリー治療院は、不登校での相談が2022年6月の6件に対し2023年6月は19件と、約3倍に増加していることを発表しました。
ゆうべファミリー治療院
代表: 夕部 智廣(ゆうべ ともひろ)
所在地: 〒674-0067 兵庫県明石市大久保町大久保町638-11
TEL : 078-995-8157
営業時間: 9:30~19:00
定休日: 日・木・祝
事業内容: 鍼灸・小児はり・心理カウンセリング
設立: 2003年9月
2003年9月開業以来、一般の方々の他、乳幼児や産後の母親の心身ケアを主に行う「ゆうべファミリー治療院」
施術に加え、公認心理師としての知見を活かし、心理カウンセリングや対話で患者さんに寄り添い、支援することを目的とした治療院が運営されています。
そんな鍼灸院で不登校児の支援をしているゆうべファミリー治療院での不登校での相談は、2022年6月の6件に対し2023年6月は19件と、約3倍に増加しています。
小中学生の不登校児は2017年に14万人を超え、2021年には24.5万人になるなど、不登校の急速な増加は社会問題化しています。
しかし、環境整備や社会的理解をはじめ、不登校児に対する公的な支援はまだまだ充実していないため、子どもや保護者はどこに支援を求めればいいのか混乱しているという現状があります。
不登校児支援を考えるとき、心の問題ととらえて、カウンセリングなどで話を聴くという対応が取られやすいです。
もちろんカウンセリングも大切です。
しかし、体が不調な時は思考がまとまりにくいため、カウンセリングは子どもにとって苦痛な時間になることも少なくありません。
そうすると、子どもはカウンセリングを受けることに負担を感じて、拒否してしまうケースもあります。
カウンセリングなどの話し合いを効果的に役立たせるためにも、まずは体を整えていくことが大切です。
子どもの不登校の要因に、頑張りすぎによるエネルギーの枯渇や、ストレスを起因とした起立性調節障害、過敏性腸症候群などの「心身症」といわれる状態が関係していることも少なくありません。
そして、心身症の多くは自律神経の失調症状が現れます。
鍼灸は数ある国家資格施術の中でも慢性疾患や自律神経を整えることに特化した施術技術でもあるため、不登校児の体の不調を整え、助けになることは多いです。
体が整うと話し合いに対するモチベーションも上がり、思考の整理もしやすくなるため、心のケアや将来のビジョン作成に必要な心理カウンセリングも有効に作用してきます。
鍼灸院は「鍼を刺す」というイメージがあるため、施術を怖がる子どももいますが、ゆうべファミリー治療院では、刺さない鍼の「小児はり」や「てい鍼」でも対応をしています。
てい鍼や小児はりは、赤ちゃんから大人まで利用でき、夜泣きやカンシャク、アトピーなど、幅広く適応する日本に古くから伝わる技術です。
小児はりの施術は怖くなく、心地良い刺激で体調が回復していくので、子どもたちにも喜ばれます。
しかし、鍼灸や小児はりで、体や自律神経を日常的に整えることが、不登校の予防や不登校児の支援になることは、残念ながらまだあまり知られていません。
夏休みなどの長期休暇明けは、学校に行きにくくなる子どもが増える傾向があるので、子どもに不調や疲れの様子が見えたならば、早めの時期から心身を整えておくことが重要です。
心理カウンセリングももちろん大切ですが、お子さんに疲れた様子がある場合には、慢性疾患や自律神経を整えることが得意な鍼灸師に一度相談してみることで解決の糸口につながることもあるということを、世の中に認識していただければ、救われる子どもは増えると考えられています。
心だけではなく、まず「体」の改善を視野にいれることが重要。