日本最厚300mm大型冷凍冷蔵庫用断熱パネルが製造可能に!たつみ工業「木更津プラント」

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コンビニエンスストア向けウォークイン冷蔵庫で首都圏のおよそ80%、東京神奈川千葉他首都圏でセブン-イレブンのほぼ100%のシェアを持ち、業務用プレハブ冷蔵庫の製造、組立、施工を展開する断熱パネルメーカーの「たつみ工業」

「たつみ工業」が、千葉県木更津市「かずさアカデミアパーク」内に、新工場「木更津プラント」を竣工しました。

 

たつみ工業「木更津プラント」

 

 

「たつみ工業」が、千葉県木更津市「かずさアカデミアパーク」内に、新工場「木更津プラント」を竣工しました。

敷地面積4万3377平方メートルに工場・事務所棟を建設。

ドイツの世界的化学メーカーBASF社と共同プロジェクトを推進し、世界初処方(※)のHFO不燃断熱パネルを採用。

また、同じくドイツの世界最大手メーカーであるHENNECKE-OMS社の金属サンドイッチパネル連続ラインを国内で初導入。

厚みが最大300mmにも達する不燃断熱パネルの製造が可能に。

 

 

往来のコンビニやスーパーの業務用プレハブ冷蔵庫用パネルから、大型冷凍冷蔵庫、物流センター、クリーンルーム向けに進出します。

 

日本の主要都市で逼迫する大型冷凍冷蔵庫、老朽化も問題に

 

大型冷凍冷蔵倉庫は、通常40年超で建て替えが行われますが、元々建設費がかかる上、近年は建設費高騰等により建て替え、整備が遅れているのが実態です。

さらに、東京、横浜、神戸等の大都市の庫腹は満杯で、他の主要都市でも逼迫している状況となっています。

 

拡大し続ける冷凍食品市場2022年は過去最高水準に

 

共働きや高齢世帯の増加、新型コロナの感染拡大による外出自粛の影響で、食の簡便需要が強まった影響で冷凍食品市場は拡大し続けており、2022年は過去最高だった2017年(160万 46トン)とほぼ同水準。

金額(工場出荷額)は7639億円、4.0%増と3年連続プラスで過去最高を更新しました。【出典 日本冷凍食品協会 令和4年(1月~12月)の冷凍食品国内生産】

<木更津プラントについて>

日本最厚300mm世界初処方の連続式不燃断熱パネル(HFO PIR)

「TATUMI PANEL」

 

ドイツBASF社製

 

不燃パネルでは世界初の処方である、ドイツのBASF社製を採用。

成形不良が少なく平滑で剥離しにくい質の高い芯材を形成できることにより、場所や用途に合わせて厚さ50mm~300mmの大型冷凍冷蔵庫用向け断熱パネル製造が可能に。

 

連続ライン生産方式

 

10年~15年先の工場労働人員確難を見据え、高品質の製品をオペレーター数人で生産が可能な設備・プロセスを有する工場に。

ドイツのHENNECKE-OMS社の連続生産ラインを導入することで、従来のバッチ式と比較して生産性が格段に向上。

リードタイムが短く大量生産が可能に。

 

廃材削減に貢献する梱包方式

 

自動梱包に加え、従来の木製パレットを使用せず新たにEPS材を使用。

現場での廃材の削減に貢献する地球環境に優しい新しい梱包方式です。

 

空冷ではなく水冷式を採用した熱交換に電力消費量とCO2排出量の大幅な削減へ

 

生産設備の冷却方式に、空冷ではなく水冷式を採用し、空調・温調設備機器からの排熱削減や、熱リサイクルの取り組みにより、ヒートアイランド化を防止します。

さらに、電力消費量は最大62%削減、CO2排出量は最大76%削減が可能に。

SDGsに貢献する環境にやさしい生産方式を採用しました。

 

往来の工場の「3K」イメージを払拭

 

 

建屋外観、就労時や休憩時の心地よさ、作業環境の良さにこだわり、往来の工場の「きつい」「汚い」「危険」のイメージを払拭し、離職率対策と新規募集人員の確保に繋げます。

 

今後の展望

 

既にライフラインとなっているコンビニエンストア向け事業の他に、遺体安置用冷蔵庫などの新規事業も含め、創業62年で培った技術力をいかし引き続き川崎工場での業務拡大を見込んでいます。

一方、木更津プラントでは国内で唯一生産可能な200mm以上の断熱パネルで、需要が旺盛な物流センター、大型冷蔵冷凍倉庫、半導体のクリーンルーム工場などでの採用を目指し、初年度は10億円、次年度以降は20億円以上の売上を目指しています。

また、今後は大量の電力を消費するデータセンターの冷却や医療向けの大型冷蔵倉庫なども視野に営業を展開していきます。

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