「人的資本調査2022」の運営や人的資本経営・開示のコンサルティングを実施するMS&ADインターリスク総研株式会社は、人的資本KPIを可視化するBIツール「パナリット」を運営するパナリット株式会社とパートナー契約を締結。
人的資本経営の戦略構築から、人的資本データの可視化、データを活用した人的資本経営の実践と開示までをトータルで支援する『データドリブン人的資本経営実践コンサルティング』の提供を開始します。
MS&ADインターリスク総研×パナリット『データドリブン人的資本経営実践コンサルティング』
MS&ADインターリスク総研は、「人的資本調査2022」や「人的資本取組診断」・「人的資本経営・開示コンサルティング」などを実施し、企業の人的資本経営・開示の取組みを支援してきました。
また、パナリット株式会社は、人的資本KPIを可視化するBIツール「パナリット」の開発・運営を手掛け、HRデータの集計やレポーティングの効率化、データに基づく人事意思決定を支援しています。
人的資本経営・開示を効果的に実践するためには、人的資本経営・開示における戦略構築や施策の実施に加え、自社に必要な人的資本データを可視化し、データに基づき自社の人的資本課題や施策の効果検証を行える体制整備が求められます。
この「データドリブンな人的資本経営と開示」が可能な状態を実現するためには、両社が保有するコンサルティングと人的資本可視化のノウハウやテクノロジーを組み合わせることが最善と判断するに至り、この度の業務提携の運びとなりました。
『データドリブン人的資本経営実践コンサルティング』について
(1) 人的資本戦略構築(KPI設定含む)
企業価値向上を実現するために必要な人的資本経営・開示全般の戦略構築を支援します。
人材版伊藤レポートで提唱される「3P5Fモデル」などを参考に、企業理念や経営戦略と連動した独自の人事戦略構築や、戦略に紐づく人的資本KPIの設計を支援します。
(2) 戦略に基づく人的資本可視化(BIツールの導入・活用)
人的資本戦略に基づく人的資本データ・人的資本KPIをリアルタイムで可視化するためのBIツール「パナリット」の導入・活用を支援します。
人的資本経営・開示を実施する上で、人的資本データ・人的資本KPIの可視化は必須要件となります。
一方、多くの企業ではこれらに必要となる各種人事データが異なるシステムに分散し、またデータの定義が統一されていない状況にあります。
このため、データクレンジングに膨大な手間がかかり、集計や横断的な分析が困難となるなど課題があります。
「パナリット」を導入することで、こうしたデータ収集・可視化に伴う作業を大幅に軽減することが可能です。
「パナリット」は、既存の人事システムやデータファイルに連携するだけで、企業の組織状態を約150種類の指標や分析観点から客観的に可視化し、改善の方向性を示唆します。
高度な分析技術や専門家を社内に持たずとも、現在利用中のツールやファイルと連携させるだけですぐに始められ、データドリブンな人事意思決定を実行できるように開発されています。
導入負荷も少なく、2週間程度で実装し活用を始められるところも評価されています。
本コンサルティングにより、経営会議での報告用の人的資本KPIダッシュボードの作成や、自社の人事課題の特定に向けた指標のカスタマイズなど、「パナリット」の具体的な活用法まで支援します。
(3) 人的資本データを活用した人的資本戦略の実現
「パナリット」を活用した、人的資本データ・人的資本KPIに基づいた人的資本経営の実践を支援します。
可視化された人的資本データ・人的資本KPIを分析し、「人的資本の戦略を実現する上の課題」を特定して、課題解決に向けた具体的な施策の提案を実施。
また、人的資本開示に向けても、ステークホルダーから評価を得られる開示の仕方・記載方法なども具体的に支援します。
今後に向けて
今後、企業価値向上を目指すには、人的資本データを活用し、人的資本経営・開示を高いレベルで実践していくことが必要となります。
MS&ADインターリスク総研とパナリットが提携することで、より多くの企業に対し「人的資本戦略の構築後、自社の人的資本情報を可視化し、可視化した人的資本データを活用して人的資本の戦略を実現する」という、戦略策定から実践までを一気通貫で支援し、データドリブンな人的資本経営が広く定着していくことを目指します。
その結果、これらの取組が日本企業の価値向上を強力に後押しすることにつながるよう、両社の協力関係を深めていきます。
MS&ADインターリスク総研とパナリットが提供する『データドリブン人的資本経営実践コンサルティング』の紹介でした。