建設・土木・不動産事業を行う永賢組が、2023年2月から元Plan・Do・See 河文若女将、現:中の屋株式会社 代表取締役香川 絢子氏による、全4回のマナー研修を開催しています。
永賢組「ビジネスマナー研修実践編」
「建設業をもっと身近なものにしたい」
という代表取締役社長の想いから、建設業をサービス業ととらえ、相手のために気遣いができる会社に成長する目的で研修を開始。
本研修は月に一度、研修ごとに対象やテーマを変えながら、継続的に研修を実施しており、2023年4月20日に第3回目となる「ビジネスマナー研修実践編」が実施されました。
講師紹介
講師:中の屋株式会社 代表取締役
香川 絢子(かがわ あやこ)氏
香川氏は京都「萬亀楼」にて女将修行をし、2011年3月より名古屋最古の料亭「河文」の若女将を務め、現在、中の屋株式会社の代表取締役として「日本の伝統文化をわかりやすく、楽しく広めて、皆様の人生をちょっぴり豊かにする」をモットーに活動されています。
また大学時代より、表千家にて茶道を学んだ経験を活かしながら、伝統を継承しつつも多くの方に分かりやすく楽しんでもらえる和食講座、古典芸能の企画などを多数発信されています。
当日のレポート
参加希望者が殺到
これまで「料亭若女がおもう出来る男とは」「礼節を最強の武器に」をテーマに研修を行いました。
第3回目はビジネスマナー研修実践編とし、過去2回とは異なり自由参加で参加を募ったところ、定員を超える応募があり、2回に分けて開催する事になりました。
永賢組は現場の直行直帰が多く、普段は他部署との交流があまりありません。
この研修はビジネスマナーを学ぶ他に、社内のコミュニケーションをとる機会にしたいという狙いもあります。
当日は参加者の席をシャッフルし、目隠ししたペアを言葉だけで誘導するアイスブレイクを行うなど、楽しみながら交流を深められました。
名刺は自分の分身
ビジネスマナー研修といえば名刺交換の方法を学ぶことが多いと思いますが、今回はそれに加えて名刺の取り扱い方も教えていただきました。
普段何気なく交換している名刺には名前・会社名・役職・仕事内容等が書かれています。
しかし名刺交換する時に、つい手元を見てしまいませんか?
せっかくなので顔も覚えもらえるように、相手の目を見て受け取る工夫もできますね。
他にも、名刺を見て珍しい苗字であれば由来について質問する、会社のロゴマークのデザインの意味を聞いてみる等、一言付け加えるとより深く相手の事を知るきっかけやコミュニケーションに繋がります。
名刺は自分の分身だと思いながら、取り扱えるといいですね。
名刺交換をした事がない人も、普段から慣れている人も、名刺交換の方法や取り扱いまで学ぶことができました。
株式会社、言えていますか。
第二の受付・営業の窓口といわれている電話は、ビジネスマナーの基本です。
電話対応で、自分の会社名を名乗る時は「株式会社」まできちんと伝えていますか?
当社の4割程の社員は、「出来ていない」と回答しました。
しかし実際やってみると、社名をいきなり伝えるより「株式会社」と、ワンクッション挟むことで聞き取りやすくなると感じました。
後株であれば、最初から会社名をゆっくり言う工夫ができます。
電話対応は相手を思いやる気持ちが大切です。
今後は頻繁に使用する電話だからこそ相手に思いやりを持って円滑に内容を伝えられるようにしていきたいです。
表も裏もない接し方「おもてなし」の心で
よく聞く、「おもてなし」の言葉の由来をご存じですか?
由来は「表なし」と言われています。
「表なし」というのは心のあり方を示し、そして心の表がないということは心の裏側もないということに繋がります。
つまり表裏のない心でもてなすという意味だと分かりました。
香川氏に
「丁寧さが最上の礼節とは限りません。おもてなしの心遣いや、思いやりこそがマナーの基本であります。実践的なマナーももちろん大切ですが、状況に応じた対応方法を自ら考えていけるように、おもてなしの心を持って相手へ接することが1番大切です。」
と、前職の若女将の経験を生かしたマインドについても教えていただきました。
日本の文化ともいわれている「おもてなし」の心を私たちも習得したいと感じました。
デザート3皿
社員交流をさらに深めたいと思う社長の想いから、マナー研修後に近隣のホテルでランチ会を実施しました。
前菜3種、メイン5種から選べる贅沢なホテルのコースランチ。
食べ終わった後、ある社員の目の前には3つのデザートのお皿が置かれていました。
理由を聞くと、あまりにもおいしそうに食べている姿に癒され、周りの社員が自分のデザートをあげたようです。
こうした交流で、普段違う現場で働いている社員同士が1つになった気がしました。
永賢組にて実施された「ビジネスマナー研修実践編」の当日レポートの紹介でした。