光文書院が提供する、実証研究中のデジタルドリル「ドリルプラネット」
光文書院は、その「ドリルプラネット」を活用する、福岡県芦屋町立山鹿小学校に独占インタビューを実施。
ドリルプラネットの活用状況や、導入による効果について質問したインタビューを紹介していきます。
光文書院「ドリルプラネット」
光文書院が実証研究として提供している、デジタルドリル「ドリルプラネット」
「ドリルプラネット」は、授業はもちろん隙間時間など幅広い場面で使えるデジタルドリルです。
光文書院は、その「ドリルプラネット」を活用する、福岡県芦屋町立山鹿小学校に独占インタビューを実施。
ポイント獲得の仕組みと即時フィードバック機能で、子どもたちの自主性を引き出すことができるドリルプラネットについて効果を感じているという教頭の吉川先生。
インタビューでは、ドリルプラネットの活用状況や、導入による効果について質問が行われました。
―――ドリルプラネットを導入したきっかけについて教えてください。
自動採点されること、問題の解き直しができることから、「児童にも先生にも使い勝手が良さそう」と感じて導入に至りました。
もともと、光文書院さんのデジ漢・デジ計を使用していたこともあり、使い勝手の良さを想像できたので、安心してドリルプラネットを導入できました。
―――子どもたちをご覧になっていて、ドリルプラネットに対する反応はいかがでしょうか?
子どもたちの、ドリルをやらされている感じが少ないですね。
ドリルプラネットは即時フィードバック機能があるので、間違えた場合、子どもたちはすぐにやり直しができます。
紙の場合は、子どもたちが問題を解いて、その後に先生が丸付けをする、そして、間違えた時はもう一度解いてもらう…というように、先生から次の学習を促されますよね。
でも、ドリルプラネットの場合はそのようなことが起こらない。
自分で学習をして、自動で丸付けがされて、その場でやり直しができます。
それにより、子どもたちにとっては自分一人で学習に取り組むことができているという感覚が得られやすいと思います。
―――自動で丸付けがされるというのはやはり子どもたちは嬉しいのでしょうか?
嬉しいと思います。
やはり、子どもたちは先生に早く丸付けをしてほしいんです。
例えば、1クラス30人で、先生が3人いたとしても、少なからず待ち時間はあって、問題を解き終わってもすぐには丸が付かないですよね。
でも、ドリルプラネットであれば、すぐに丸が付いてすぐにやり直しもできる。
そういったところが子どもたちにとってはとても嬉しく、使いやすいのではないでしょうか。
もちろん教師としても、これまで丸付けに充てていた時間を、間違えている子や学習につまずいている子への重点的な指導の時間に充てられるので、自動採点は大変ありがたいです。
―――具体的にドリルプラネットをどのようにご活用いただいていますか?
基本、学校の中のみで活用しています。
主に、補充学習の時間やテストが終わった後の隙間時間などに活用することが多いです。
ドリルプラネットを活用する前は、補充問題としてプリントを使用していました。
子どもたちに「算数プリントをするよ」「テストが終わったらプリントで漢字練習してね」と言うと、プリントだと嫌がりますが、「ドリルプラネットに取り組みましょう」と言うと、とても喜びます。
そのため、基本は子どもたちに自由に使わせていますが、一方で苦手な単元や、もう少し反復練習が必要なところは、担任から指示を出して他学年の学習にも取り組んでもらっています。
―――吉川教頭先生は個別指導を行われることがあるとのことですが、指導という観点で、紙との違いを感じることはありますか?
特に大きくはないですね。
ただ、個別対応する時には、その子の課題に応じた学年にさかのぼったプリントの準備が必要になります。
例えば、5年生の子が4年生に戻ってプリントに取り組んでみたけれど、指導をしていくと「4年生ではなくて、もう一学年前のこの単元から取り組んでもらったほうがいいかも…」という時があります。
プリントだと、まずは「どこまでさかのぼろう…どこまで印刷しよう…」と悩むため、準備に時間がかかります。
その場合、プリントに取り組ませるのが次の時間になってしまいます。それでは対応が遅いですよね。
でも、ドリルプラネットは、当該学年だけではなく他学年の問題も選択でき、その場ですぐに学習したい学年まで戻って学習できます。
個別プリントの準備が不要になるため、すぐに対応することが可能になりました。
そういった点は大変ありがたいですし、紙と違って便利ですね。
―――子どもたちの学力定着の面で効果はありましたでしょうか?
例えば、ちょうど今、2年生は九九学習の時期なんですよね。
九九は反復が命なので紙に書かせる学習をしますが、紙の場合、低学年で字を書くのが苦手な子は、「2×1=2、2×2=4…」と、紙に書きたくなくて、その結果、学習が進まないことがあります。
一方でドリルプラネットは、式や答えを何度も書くことを必要とせず、画面上の解答欄に答えを入力する形で、どんどん学習に取り組めます。
そのため、字を書くのが苦手な子も、反復学習をさほど苦に感じず、実際、九九が早く言えるようになってきました。
高学年では、正答率が上がらないような問題は何回か解いてもらうのですが、ドリルプラネットを活用し始めて正答率が上がったと感じることがありました。
それは、ドリルプラネットの即時フィードバック機能による効果だと思います。
正解が続いていた途中で×が出たとき、「なんで間違えたんだろう」「どこが違った?」と言っている子がいて。
間違えたポイントを子どもたち自身が意識しているんですよね。
きっと、そのような学習の積み重ねが、正答率アップにつながっていると思います。
実際、数日後、似たような問題を単元で学習した時には間違わずに正解していた子もいました。
学年問わず、ドリルプラネットの効果を感じています。
―――ドリルプラネットのポイントについてはいかがですか?
ドリルプラネットのポイントの仕組み、とても良いですよね。
特に、前の学年の学習に取り組んでもポイントを獲得できる仕組みが良いと思います。
例えば、今学習している単元の問題を解くことでしかポイントを貯められないという仕組みだった場合、学習が苦手な子は、なかなか正解できず、ポイントが貯まらないため、学習に対する気持ちがいまひとつになってしまいます。
しかし、ドリルプラネットは、前の学年の学習でもポイントが貯まるので、学習が苦手な子でも、学習意欲を維持することができています。
また、どの学年の問題を解いてもポイントが貯められる仕組みによって、こちらから指導せずとも、子どもたちが自主的に前学年に戻って学習を進めてくれています。
―――ドリルプラネットを導入してから業務の効率化を感じられましたか?
繰り返しになりますが、丸付けが楽になること、プリントの印刷が不要になることですね。
例えば、担任一人で30人分の丸付けをするとなると、子どもたちは並んで待つ時間があります。
待つ時間があると、学習する時間が減る。
もっと言うと、丸付けのために並んで待たせるような時には、先生が余計な注意をしないといけなくなる時もあります。
そのため、丸付けをするという業務だけでも課題はいくつかあって。
結局、担任の先生がプリントをその日に集めて丸付けをして、翌日に返して、やり直しをしてもらうパターンも多く、子どもたちはやり直しをするまでにかなりの時間がかかっていました。
ですが、ドリルプラネットはその場で自動採点されるので、子どもたちは席を立つ必要がなく、先生は子どもたちの後ろからドリルプラネットの画面を見て「どの子が学習に詰まっているか?」を落ち着いて確認することができます。
これまで丸付けに費やしていた時間を個別対応が必要な子への時間に充てられることから、業務の効率化を感じました。
ポイント獲得の仕組みと即時フィードバック機能で、子どもたちの自主性を引き出すことができるデジタルドリル。
光文書院が公開した「ドリルプラネット」福岡県芦屋町立山鹿小学校導入事例インタビューの紹介でした☆