国際文化学園の美容考古学研究所が、「第16回 美容考古学勉強会」を開催!
現代のタトゥーと縄文時代からあったとされるタトゥーについて考察します。
国際文化学園「第16回 美容考古学勉強会」
費用:無料
開催日時:2022年10月26日(水)16:30~
会場:国際文化学園美容考古学研究所(渋谷区神泉町1-4 国際文化理容美容専門学校渋谷校 6号館B棟4F)
※会場が変更になる場合もあります
講師:清水悌(メイクアップアーティスト)
アドバイザー:譽田亜紀子(文筆家)
国際文化学園の美容考古学研究所では、土偶、埴輪のヘアメイクから縄文、弥生、古墳時代の美容を研究、歴史的遺物から当時の髪型や化粧を類推して再現することを主とする活動の一環として、毎月末の最終水曜日に定例サロンを無料開催しています。
2022年9月28日に開催された第15回サロンのテーマは「タトゥー(イレズミ)」
会場にはタトゥーを施している現役の美容師さんが登場し、自身のタトゥーを披露。
現代のタトゥーと縄文時代からあったとされるタトゥーについて意見を交わしました。
英語では「タトゥー」ですが、日本語では「刺青」や「入れ墨」、または「彫物」という呼び方もあります。
日本では長い間負のイメージがついてきたタトゥーですが、近年はファッションとしても認められつつあります。
タトゥーのルーツを縄文に求める説もたくさんあり、言葉を交わさずに自身の身分や属性を意味するものとして、また魔除といった意味でもタトゥーが在ったということは考えられます。
実際に縄文時代の土偶にもタトゥーが施されており、さらに弥生時代に記された『魏志倭人伝』にも倭人(当時の日本人)は、顔や身体に入れ墨を施していたという記録があります。
日本のタトゥーが世界でも類をみない美しい装飾に発展したのは江戸時代。
着物のように身体を包みこむように、絵や物語で全身を構成するのが特徴で、流行になりました。
一方、江戸時代中期には罪人に科される刑罰として入れる「入れ墨」が採用されました。
サロンでは「刺青」と「彫物」といった文化的側面の違いを踏まえながら、縄文から現代に共通する儀式とファッションについて考察。
同じ身体に墨を入れる行為でも、現代のタトゥーはかつてのタトゥー(イレズミ)とは趣が異なり、意味が全く異なることがわかりました。
そしてメイクアップアーティストの清水悌先生が、長野県佐久市平石遺跡の(タトゥーと思われる)口に十字の刻線が表現されている土偶を模したメイクを再現。
口元を十字で封じられるというのは表情を封じられるということで非常に悍ましいため、このタトゥーは魔除けであったのではないかなど、会場の皆と一緒に考察しました。
次回・2022年10月26日のサロンでは、「土偶の作り方を通して考える、土偶の意味」を予定。
誰でも無料で参加可能です。
現代と昔のタトゥーの意味について考察する勉強会。
国際文化学園「第16回 美容考古学勉強会」の紹介でした☆