2020年に第163回直木賞を受賞した馳星周さんによる25万部を超えるロングセラー作を原作としてコミカライズした『少年と犬』
漫画は、『星守る犬』『ピノ:PINO』の村上たかしさんが担当し、文藝春秋コミックより刊行されています。
今回は、そんなコミック版『少年と犬』を紹介します☆
文藝春秋コミック『少年と犬』
価格:1100円(税込)
体裁:A5判 並製カバー装
取扱店舗:全国書店、および電子書籍取扱店、マンガアプリ、他
人間という愚かな存在を、犬の視線を通して描いた珠玉の連作集である原作は、2020年に第163回直木賞を受賞した馳星周さんによる小説。
25万部を超えるロングセラーとなっています。
コミカライズを担当したのは、ベテラン漫画家の村上たかしさん。
すべてを失った中年男と愛犬との最後の旅を描いた『星守る犬』シリーズが100万部超の大ヒットとなり、映画化もされた人気漫画家です。
今作では抑制の効いた語り口でドラマを紡いだ原作を踏襲しつつ、きめ細やかな作画力で、感動的にコミカライズしました。
犬好き、マンガ好き、文芸ファンだけでなく、幅広い読者を引きつける魅力にあふれた作品です。
『少年と犬』ストーリー
『少年と犬』は、東日本大震災で飼い主と離ればなれになった一匹の犬“多聞”が、さまざまな人々との出会いと別れを繰り返しながら、東から西へと旅をする物語です。
家族のために犯罪に手を染めた男、外国人窃盗団のリーダー、男に貢ぐ風俗嬢、死期を悟った老猟師、震災で心を閉ざした少年……
旅の途中で多聞が遭遇するのは、傷つき、悩み、惑う人々です。
彼ら彼女たちは、多聞の持つ“不思議な力”によって心を洗われ、勇気と愛をもらいます。
東北から本州を縦断し、ひたすら南西へと向かう多聞が目指す“目的地”とは──。
村上たかしさんのコメント
私は元々「多聞」に、強くて優しくて、そして切ないその犬に、魂を持って行かれた一読者です。
「多聞」の物語を一人でも多くの読者に届けたい、その一心で、とても深く豊かで、その分コミカライズするには困難な馳先生の原作に必死で食らいつき、持てる力のすべてを駆使して描きあげました。
よろしくお願いします。
直木賞受賞作を村上たかしが感涙コミカライズ!
『星守る犬』『ピノ:PINO』の名手が描く『少年と犬』は全国の書店にて発売中です☆