劇団四季ディズニーミュージカル『美女と野獣』 が新たな演出で、舞浜アンフィシアターにて2022年10月23日より公演スタート。
舞浜アンフィシアターでの公演は、舞台美術を一新し、台本・演出もリニューアル!
色鮮やかでスタイリッシュな舞台美術、そしてドラマを明瞭に描き出す新たな『美女と野獣』が生まれます☆
劇団四季ディズニーミュージカル『美女と野獣』舞浜アンフィシアター公演
2022年10月23日より、東京ディズニーリゾート内に位置する舞浜アンフィシアター(千葉・舞浜)にて、ディズニーミュージカル『美女と野獣』の上演が決定。
『美女と野獣』は、ディズニーが演劇ビジネスに初進出した作品。
ディズニー・シアトリカル・プロダクションズの手により1994年にアメリカ・ブロードウェイで初演されて以来、世界中で大ヒットを記録しました。
劇団四季では、翌1995年に「東京・大阪同時ロングラン」という前代未聞の上演方式で初演。
以来、9都市(東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、京都、広島、静岡、仙台)で上演され、各地で高い人気を博し、これまでの国内総公演回数は5,675回、総入場者数は536万人にのぼります。
2022年10月からの公演では、舞台美術を一新し、台本・演出もリニューアル。
『美女と野獣』初演で振付を手掛けたマット・ウェストが、今回は演出と振付を担当。
彼の指揮のもと、アラン・メンケン(作曲)、ティム・ライス(作詞)、リンダ・ウールヴァートン(台本)、スタンリー・A・メイヤー(装置デザイン)、アン・ホウルド・ワード(衣裳デザイン)、ナターシャ・カッツ(照明デザイン)ら、初演のクリエイティブスタッフたちが再集合しました。
彼らは27年前にブロードウェイで『美女と野獣』が開幕した際、トニー賞で9部門にミネートされ、最優秀衣裳デザイン賞を受賞したチーム。
彼らが自ら再構築した新たな『美女と野獣』は、上海ディズニーリゾートで2018年から2020年にかけて上演され、今回の日本公演もこのバージョンが踏襲されます。
劇団四季ディズニーミュージカル『美女と野獣』ストーリー
昔、ある国の光り輝く城に、若くて美しい王子が住んでいました。
王子は甘やかされ、わがままで優しさを知りませんでした。
ある寒い夜、城にみすぼらしい老婆がやってきて、一輪のバラの花と引き換えに宿を乞いますが、王子は老婆のみにくい姿を嫌って追い払います。
「外見で人を判断してはいけない」と説く老婆を、王子が再び追い払おうとしたとたん、彼女は魔法使いに変身し、王子をみにくい野獣に、召使いたちを「もの」に変えてしまいました。
魔法使いはいいます。
バラの花が散る前に王子が人を愛し、愛されなければ魔法は解けず、永遠に人間に戻ることはできない、と――。
ある日、近くの村に住む美しくて聡明な娘ベルが、城に迷い込んできました。
召使いたちは魔法を解くチャンスだとベルをもてなします。
一方、野獣は次第にベルに思いを寄せますが、愛を伝える術を知らず悩み、また自分のみにくい姿を恥じて苦しむのでした。
城を抜け出したベルは、森で狼の群れに囲まれてしまいます。
危機一髪というところで野獣が駆けつけ、ベルを助けます。
城に戻り、傷を負った野獣の手当てをするベル。
お互いの優しさに気づき、少しずつ心が通いはじめた二人。
しかし、バラの花は日に日に散ってゆき、野獣の身にも危険が迫ります。
二人が愛し愛され、魔法が解ける日は来るのでしょうか……。
街の人々が本に夢中なベルのことを変わった娘だと噂する「変わりものベル」
ルミエールによる「ビー アワ ゲスト(おもてなし)」
ミュージカル版ならではのビーストの「愛せぬならば」
ディズニーの名曲中の名曲「美女と野獣」
日本公演では今回初登場となる新曲「チェンジ・イン・ミー」といったナンバーが劇中を彩ります。
-
バラやシルエットモチーフ!劇団四季ディズニーミュージカル『美女と野獣』公演グッズ
続きを見る
プレス向けに稽古場を公開
公演開始まで残り1ヶ月となった2022年9月22日、報道陣を対象に稽古場風景が公開されました。
稽古はちょうど4週目の終わり。
当日は、「変わりものベル」「ガストン」「美女と野獣」「チェンジ・イン・ミー」の4つのシーンの稽古が行われました。
「変わりものベル」
お馴染みの「朝の風景」の歌唱シーン。
15名以上の町の人々と街並みのセットが音楽に合わせて縦横無尽に動き回り、本に夢中なベルのことを変わった娘だと噂します。
「ガストン」
ガストンの酒場でのシーン。
ベルに結婚を断られたガストンを、ルフウと酒場の客たちがガストンを褒めたたえ、元気づけます。
舞台上で最も大柄なガストンと最も小柄なルフウを中心としたコミカルでパワフルなナンバー。
クライマックスでの全員でのジョッキを使ったシーンは圧巻です。
「美女と野獣」
ビーストがベルを城での晩餐に誘うところから始まるこのシーン。
初めて夕食を共にするベルと野獣の様子を見守りながら、ミセス・ポットが恋する者たちの気持ちを名曲「美女と野獣」にあわせてしっとりと歌いあげます。
食事の途中、「踊りましょう」とダンスに誘うベル。
ダンスを通じて緊張した様子のビーストとベルが徐々に打ち解け合う様子が表現されます。
「チェンジ・イン・ミー」
日本公演では今回初登場となる新曲「チェンジ・イン・ミー」が披露されるシーン。
城を出てモリースのもとへ戻ったベルが、野獣との交流を経て感じた自らの心の変化を歌うナンバーになっています。
アラン・メンケンによる壮大なメロディーが会場を包み込みます。
本番に近い状態のセットがシーンにあわせて使用され、キャスト陣もバスケットや手袋など小道具を身につけての稽古。
離れた位置からの見学席でも、キャストの圧倒的な声量を感じ取ることができ、実際の公演が楽しみになる稽古でした。
合同インタビュー
登壇者(敬称略):
演出・振付:マット・ウェスト
ベル役候補:五所真理子、平田愛咲
ビースト役候補:清水大星、金本泰潤
劇団四季代表取締役社長 吉田智誉樹
また、稽古を終えたばかりの主要キャスト、スタッフにインタビューを実施。
ーー 現在稽古の4週目ということですが、完成度としてはどのくらいですか?
マット・ウェストさん:
27年経ってアップデートし続けている作品なので、“完成度”ということに関しては完成はありません。
演劇は生き物であるので、毎公演ごとに変化していきますし、ブラッシュアップもしていきます。
ーー キャストの皆さんは、公演までの残り1ヶ月でどんなところを磨いていきたいと思いますか?
五所真理子さん:
ベルの心と自分の心を近づけていけるようにしていきたいです。
ベルをより魅力的にしていきたいですね。
平田愛咲さん:
稽古が終わってほしくないという思いがあるのですが、毎回ステージング、どんどん振り付けが変わっていくので、やっぱり演劇は生き物です。
幕があく日まで、ベルとして生きられるようにしっかりと準備していきたいと思っています。
清水大星さん:
ビーストの衣裳を着たら、想像以上に重くて頭がいっぱいになってしまったので、劇場で慣れることができるのかが物理的なひとつの課題です。
また、王子であり野獣でもあるビーストの人間としての成長を演じられるように演技していきたいとおもいます。
金本泰潤さん:
演出の意図をくみ取って、身体に落とし込んで届けていきたいです。
劇団四季の共通点としてセリフつむぎがとても美しいんです。
日本語の美しさを伝えていきたいと思います。
ーー 「美女と野獣」に出演するにあたり、意識したことはありますか?
清水大星さん:
いままでの役だとスマートにダンディに、いかに相手を活かすかを考えていたのですが、役がビーストだとまた違います。
ビーストの気持ちになって理解すること、獣っぽく見えるかを意識することを注意していきました。
金本泰潤さん:
獣でありながら、プリンスであるという塩梅でしょうか。
獣の役を演じたことはあっても王子様は初めてなので、人間らしすぎない、獣過ぎない姿勢を意識しました。
ーー 演じていて印象に残ったシーンや、原作ファンに見てほしいシーンは?
金本泰潤さん:
チップが子役なんです!
見ているだけでとろけてしまうようなかわいさです。
ぜひとも最初の登場シーンから楽しみにしてほしいと思います。
平田愛咲さん:
見どころは全部・・・お芝居も歌もダンスも見どころなんですが、
父親とのシーンが歌だったのが今回からお芝居だけになって、そのシーンが追加されたことで人間味が増したように感じています。
マットさん:
「美女と野獣」というのはアップデートされるべき作品だと思います。
ベルというのは本を読むことが好き。
本を表紙でジャッジしてはいけない=見た目で人を判断してはいけないということわざ、教訓があります。
「美女と野獣」の物語はここに通じるところがあります。
ーー アップデートというのは具体的にどのような箇所でしょうか。
マットさん:
例えば、ガストンがルフウに対する仲の良さを表現するにあたってのコミュニケーションが、27年前は暴力的で身体的なものだったのですが、アップデートでそのような動作をなくしました。
27年前は暴力的なコミュニケーションがユーモアと認識されたものでしたが、現代ではまた変わってきているんです。
2人のコミュニケーションは別の方法で素敵に表現されています。
また、チップを演じる子役は6歳の子もいて、とてもかわいらしいです。
ミセス・ポットの近くに歩いていくだけで、心がほっこり温かくなります。
日本初演以来、色あせることなく上演を続け、このたび新たな地で大きくリニューアルされる『美女と野獣』
劇団四季ディズニーミュージカル『美女と野獣』は舞浜アンフィシアターにて2022年10月公演です。
©Disney