記事ポイント
- 第1回「The DAS Dialogue:UAE・日本戦略フォーラム」が東京で開催されました。
- 外交・安全保障、貿易・投資、水安全保障の3分野を議論しました。
- 約120名が参加し、日UAE関係の今後の協力を探りました。
駐日アラブ首長国連邦大使館は、TRENDS GLOBALと共同で第1回「The DAS Dialogue:UAE・日本戦略フォーラム」を開催しました。
エネルギーを起点とする両国関係を、経済、技術、水の各分野へ広げる議論が行われました。
駐日アラブ首長国連邦大使館 第1回「The DAS Dialogue:UAE・日本戦略フォーラム」

- イベント名:The DAS Dialogue:UAE・日本戦略フォーラム
- 主催:駐日アラブ首長国連邦大使館
- 共催:TRENDS GLOBAL
- 参加機関:外務省、経済産業省、衆議院、Emirates Center for Strategic Studies and Research、日本エネルギー経済研究所(IEEJ)、武蔵野大学、笹川平和財団、The Asia Group東京オフィス、政策研究大学院大学(GRIPS)、東京大学生産技術研究所
- 日時:2026年11月2日(月)9:30~15:00
- 会場:グランド ハイアット 東京 2階「コリアンダー」(東京都港区六本木6-10-3)
- 参加者:約120名(両国の政策関係者、シンクタンク関係者、専門家、ビジネスリーダーなど)
「The DAS Dialogue:UAE・日本戦略フォーラム」は、「歴史あるエネルギー・パートナーシップから共に描く未来へ」をテーマに、外交・安全保障、貿易・投資、水安全保障の3分野で二国間関係の今後と具体的な協力分野を議論したフォーラムです。
「DAS」の名称は、アブダビ首長国沖のダス島に由来し、1962年にアブダビ産原油の初出荷が同島から日本へ向けて行われたことが両国のエネルギー協力の始まりです。
共催のTRENDS GLOBALは、アブダビを拠点とするTRENDS Groupの国際部門で、各国の政策立案者や研究機関、シンクタンクを結ぶ国際対話の場づくりを目的としています。
本フォーラムは、エネルギーを起点に60年以上にわたり築かれてきた関係を、経済、技術、水の各分野へ広げることを目指しています。
開会挨拶

シハーブ・アル・ファヒーム駐日アラブ首長国連邦大使は開会挨拶で、1962年にダス島から日本へ初めてアブダビ産原油が出荷されたことに触れ、両国関係を支える長年の信頼を強調しました。
大使は、エネルギーが引き続き両国関係の主要な柱であるとともに、貿易、投資、先端技術、クリーンエネルギー分野での協力が拡大していると述べました。
同フォーラムを、政策立案者、ビジネスリーダー、学術関係者、シンクタンクの専門家が集まり、議論を具体的なプロジェクトへつなげる定期的なプラットフォームとする構想も示されました。
二国間CEPA交渉の妥結によって生まれる機会や、アブダビで開催される国連水会議2026を見据えた水安全保障分野での共同取組の可能性にも言及しました。
続いて辻昭弘 外務省中東アフリカ局 参事官が挨拶し、TRENDS グループのMohammed Al-Ali会長がビデオメッセージを寄せました。
セッション1|外交政策と戦略的協力:「変化する国際秩序におけるUAEと日本」

林芳正衆議院議員、Fatima Alremeithi上級研究員、堀拔功二研究主幹、小林周准教授、Marwan Alblooshi研究員が登壇し、Rashed Al Hosani研究員がモデレーターを務めました。
パネルでは、中東およびインド太平洋地域の安全と安定、海洋・エネルギー安全保障、国際貿易ルートの保護、紛争予防、外交的解決に向けた両国の連携を議論しました。
セッション2|貿易・投資と次なる経済連携:「エネルギーを超えて:UAE・日本CEPAの可能性を最大化する」

経済産業省中東アフリカ課の菅野 将史課長、Mouza Al Marzooqiディレクター、Rawia Alblooshi研究員が登壇し、The Asia GroupのTaro Han氏がモデレーターを務めました。
2026年3月に交渉が妥結した日UAE包括的経済連携協定(CEPA)を踏まえ、貿易・投資の拡大、AI・デジタル経済、クリーンエネルギー、サプライチェーンの強靱化と経済安全保障、第三国市場での連携など、エネルギーを超えた経済協力の機会について意見を交わしました。
セッション3|水安全保障とグローバル・レジリエンス(国連水会議2026 特別セッション)
2026年12月8日から10日までアブダビで開催される国連水会議は、UAEとセネガルが共同議長国を務め、日本はエジプトとともにテーマ別討議C「地球のための水」の共同議長を務めます。
同討議Cで共同議長のシェルパを務める政策研究大学院大学(GRIPS)の廣木謙三名誉教授がモデレーターを担当し、東京大学生産技術研究所の芳村圭センター長・教授とNajla Al Midfa研究員が登壇しました。
日本の水資源管理・防災の経験と、UAEの海水淡水化・水利用効率化の取組を踏まえ、会議への貢献に向けた両国の連携を議論しました。
クロージングセッション:「対話から行動へ」
Rashed Al Hosani研究員、Mouza Al Marzooqiディレクター、廣木謙三名誉教授が、3つのテーマ別セッションの主な議論を総括しました。
外交政策・戦略分野、貿易・投資、水安全保障・グローバル・レジリエンスにおける協力機会を示し、今後の対話と協力につながる一日の主要な知見を共有しました。
アル・ファヒーム大使コメント
アル・ファヒーム大使は、「The DAS Dialogueは、UAEと日本が数十年にわたり培ってきた信頼と友情を基盤に、戦略的パートナーシップの新たな地平を切り開くという、両国共通の志を体現するものです。」とコメントしました。
「今後もこの対話を継続し、日本のより多くの機関にご参加いただくことで、両国間の交流が一層拡大することを期待しています。」
The DAS Dialogueは、60年以上続くエネルギー協力を土台に、外交、経済、水安全保障へ対話を広げる場として、今後の日UAE協力の方向性を知る手がかりになります。








