点検所見をAIが書く新技術!ベイシスコンサルティング「画像診断所見生成AI」

職員がスマートフォンで構造物を撮影するだけで、3次元データと写真を同時に取得。専門の点検技術者でなくても現場の状況を正確に記録できます。

記事ポイント

  • ベイシスコンサルティング「画像診断所見生成AI」は点検写真から所見文まで自動生成します。
  • 北海道大学と共同開発し、9月8日に一橋講堂で初公開されます。
  • 2026年度からモニタリング販売・試行提供が始まります。

 

画像診断所見生成AIは、点検写真から変状を検知し調書に載せる所見文まで自動生成します。

ベイシスコンサルティングが北海道大学大学院情報科学研究院と共同開発し、2026年9月8日の「土研新技術ショーケース2026 in 東京」で初公開します。

2026年度からモニタリング販売と試行提供を開始します。

 

目次

ベイシスコンサルティング「画像診断所見生成AI」

 

点検員が用水路脇でスマートフォンを構えて構造物を撮影する点検現場

 

  • 発表日:2026年9月3日
  • 共同開発:北海道大学大学院情報科学研究院
  • 初公開:2026年9月8日(火)「土研新技術ショーケース2026 in 東京」(一橋講堂)
  • 提供開始:2026年度よりモニタリング販売・試行提供開始
  • NETIS登録番号:KT-230225-AJ
  • 点検支援技術性能カタログ登録番号:BR010084-V0025

 

「画像診断所見生成AI」は、点検写真から変状を検知し、調書に載せる所見文までをAIが自動で生成する技術です。

ベイシスコンサルティングが北海道大学大学院情報科学研究院と共同開発しました。

職員がスマートフォンで構造物を撮影するだけで、3次元データと写真を同時に取得できます。

専門の点検技術者でなくても現場の状況を正確に記録できます。

国土交通省が2026年8月26日に公表した「道路メンテナンス年報」によれば、市区町村が管理する橋のうち1万1,699本が早期または緊急の修繕判定を受けながら措置に着手できていません。

 

国土交通省「道路メンテナンス年報」

 

建設後50年以上が経過した橋は、2018年度末の約13万橋から2025年度末には約24万橋へ増加しました。

修繕等が必要な判定区分III・IVの橋は5万1,046橋にのぼります。

2巡目点検でIII・IVと判定された橋への措置着手割合は、国土交通省91%、高速道路会社79%に対し、地方公共団体は69%にとどまります。

市区町村管理の橋では、措置が必要な3万1,587本のうち着手63%、完了43%です。

2025年度に発生した道路陥没は、直轄国道101件、都道府県管理道路1,282件に対し、市町村管理道路では9,844件発生しました。

 

所見文生成AIの処理フロー

 

画像診断所見生成AIの処理フロー図

 

「画像診断所見生成AI」は、点検写真の入力から変状の検知、定量化、所見文の生成、維持管理システムへの連携までを一貫して処理します。

生成した所見は、ベイシスコンサルティングのインフラデータ統合基盤「SIMPL」、3次元計測アプリ「Mapry」、国土交通省のデータ連携基盤「xROAD」と組み合わせて利用します。

 

AIが生成した所見文のサンプル画面

 

AIは「主桁に顕著な錆、剥離あり。」「スラブにW=0.2mm L=300mmのひび割れを確認。」といった、そのまま調書に転記できる文章を出力します。

変状の種類、位置、寸法を判読し、国土交通省の様式に沿った文章として生成します。

 

3次元計測アプリ「Mapry」

 

スマートフォン撮影から生成した橋桁の3次元点群データ

 

スマートフォンで撮影した動画から橋桁の3次元点群データを生成し、現地に行かなくても寸法を測ることができます。

大阪府ではスマートフォンで撮影した点群データから寸法を抽出し、職員が単独で台帳図を作成できることを確認しました。

仙台市では積雪期の現場点検とシステム連携によるデータ取得を実証しています。

 

点検業務支援サービス「サポ楽」

 

点検から調書作成までを一貫して行うサービス「サポ楽」では、多いところで業務量が約8割減という結果が出ています。

NETIS登録(KT-230225-AJ)および点検支援技術性能カタログ(BR010084-V0025)に登録されています。

 

代表取締役 石川雄章さんのコメント

 

代表取締役の石川雄章さんは、次のようにコメントしています。

 

インフラを守る仕事で一番減らしたいのは、現場に行く時間ではありません。

持ち帰ってから机に向かう時間です。

そこが減らないから点検を外に出すことになり、記録も判断も自分たちの手から離れていきます。

AIに所見を書かせるのは、判断を任せるためではありません。

職員の方が自分の目で見て、自分の頭で決めるための時間を取り戻すためです。

撮ったデータと残した言葉が地域の資産として積み上がっていく。

そういう仕組みを、これからも地域の皆さんと一緒に作っていきたいと考えています。

 

“土研新技術ショーケース2026 in 東京”

 

  • 名称:土研新技術ショーケース2026 in 東京
  • 主催:国立研究開発法人 土木研究所
  • 日時:2026年9月8日(火) 10:00〜16:00(展示会場 9:30〜14:40)
  • 会場:一橋講堂(東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター2階)
  • 形式:会場開催およびWEBライブ配信(Zoomウェビナー)
  • 参加費:無料
  • 申込締切:2026年9月3日(木)17:00 ※申込状況により早めに締め切られる場合があります。

 

土研新技術ショーケースは、土木研究所の研究成果を社会資本の整備や管理に携わる技術者に講演とパネル展示で紹介する催しです。

2026年度は土木研究所の開発技術15件とSBIRフェーズ3事業の技術12件、あわせて27技術が公開されます。

ベイシスコンサルティングは技術(25)として出展し、「サポ楽」施設台帳管理・点検調書作成サービス及び3次元計測アプリ「Mapry 橋梁」、「サポ楽」屋内施設管理・業務通報システム(開発中)、「サポ楽」砂防関係施設点検 支援サービス(UAV活用)、画像診断所見生成AIの4つを公開します。

展示会場ではPCとiPhoneの実機を用意し、実際の画面と操作を来場者に公開します。

 

「画像診断所見生成AI」は、点検写真から所見文までを自動生成し、現場の記録を後押しします。

3次元計測アプリ「Mapry」との組み合わせで、現地へ足を運ばなくても寸法確認ができます。

“土研新技術ショーケース2026 in 東京”の会場やWEB配信で、実機の操作を見る機会です。

ベイシスコンサルティング「画像診断所見生成AI」の紹介でした。

 

よくある質問

 

「画像診断所見生成AI」はどのような技術ですか?

 

点検写真から変状を検知し、調書に載せる所見文までをAIが自動で生成する技術です。

ベイシスコンサルティングが北海道大学大学院情報科学研究院と共同開発しました。

生成した所見は維持管理システムへファイルで連携できます。

 

いつ初公開されますか?

 

2026年9月8日(火)に国立研究開発法人土木研究所が主催する「土研新技術ショーケース2026 in 東京」(一橋講堂)で初めて公開されます。

会場ではPCとiPhoneの実機による操作を見ることができます。

 

いつから利用できますか?

 

ベイシスコンサルティングは2026年度よりモニタリング販売・試行提供を開始します。

点検から調書作成までを一貫して行うサービス「サポ楽」では、業務量が多いところで約8割減という結果が出ています。

 

“土研新技術ショーケース2026 in 東京”に参加するにはどうすればよいですか?

 

会場開催およびWEBライブ配信(Zoomウェビナー)で行われ、参加費は無料です。

申込締切は2026年9月3日(木)17:00で、申込状況により早めに締め切られる場合があります。

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