記事ポイント
- 日本仏教協会「第4回国際仏教フォーラム」に日本人僧侶として初めて公式参加しました
- 観光・ホスピタリティと東洋医学をテーマにした2つのプレゼンテーションが高い評価を受けました
- モスクワ大学から講師招聘と仏教アカデミー名誉教授就任の打診を受けました
日本仏教協会は、代表理事の中根善弘さんが日本人僧侶として初めて第4回国際仏教フォーラムに公式参加するため、ロシア連邦を訪問しました。
訪露は日本財団の笹川陽平名誉会長、外務省および在ロシア日本国大使館の推薦・招待によって実現し、モスクワとトゥヴァ共和国クィズィルで現地の仏教関係者や学術機関との意見交換が行われました。
中根代表理事はフォーラムで2つの公式プレゼンテーションを行い、ロシア政府関係者や各国代表者から高い評価を受けました。
日本仏教協会「第4回国際仏教フォーラム」

- 開催期間:2026年8月16日(日)~8月21日(金)
- 訪問者:日本仏教協会 代表理事 中根善弘
- 訪問先:モスクワ、クィズィル(トゥヴァ共和国)ほか
- テーマ:文化間対話における仏教―人類の未来
- 参加国・地域数:13ヶ国以上(ロシア、モンゴル、インド、中国、スリランカ、カンボジア、ミャンマーなど)
- 推薦・招待:日本財団 笹川陽平名誉会長、外務省、在ロシア日本国大使館
「第4回国際仏教フォーラム」は、「文化間対話における仏教―人類の未来」をテーマにロシア連邦で開催され、ロシア、モンゴル、インド、中国、スリランカ、カンボジア、ミャンマーなど各国・地域から仏教者や研究者、文化関係者が参加し、仏教思想が現代社会の課題にどのように貢献し得るかを議論する場となっています。
日本仏教協会 代表理事の中根善弘さんは、日本財団の笹川陽平名誉会長、外務省および在ロシア日本国大使館の推薦・招待を受け、日本人僧侶として初めてこのフォーラムに公式参加しました。
各国代表団の出迎え

クィズィルの空港では、各国から集まった代表団が国名を記したプラカードや白いスカーフ「ハタグ」で出迎えを受け、フォーラムの開幕に向けた歓迎の様子が見られました。
日本仏教協会の中根代表理事も、多国籍の仏教者や研究者、文化関係者とともにこの出迎えを受け、フォーラム参加への一歩を踏み出しました。
会場の様子

会場はドーム型天井のホールで、山と雲の意匠を描いたステージ背景に「第4回国際仏教フォーラム クィズィル-2026」の文字が掲げられ、多くの参加者が客席を埋めました。
この会場で、各国から集まった仏教者や研究者による議論が繰り広げられました。
開会式の民族芸能

開会式では、オレンジと黄色を基調にした背景幕の前で民族衣装をまとった踊り手による演目が披露され、国際色豊かな式典を彩りました。
こうした演目は、フォーラムに参加した各国の仏教者や文化関係者に、開催地トゥヴァ共和国の伝統文化を伝える機会となりました。
パネルディスカッション

会場では、寺院風建築のイラストが投影されたスクリーンを背に、多国籍・多宗派の登壇者9名が並ぶパネルディスカッションが行われ、仏教が現代社会の課題にどう貢献し得るかが議論されました。
この場で、日本仏教協会の中根代表理事は2つの公式プレゼンテーションを行い、ロシア政府関係者やロシア仏教界の高僧、各国代表者から高い評価と賛辞を受けました。
さらに、モスクワ大学学長から中根代表理事へ、モスクワ大学講師としての招聘と、設立予定の「仏教アカデミー」名誉教授への就任打診が行われ、学術的連携に向けた具体的な提案が示されました。
各国参加者との交流

円形テント状の天井からアメリカ、ラオス、日本、インド、ドイツなど各国の国旗が吊り下げられた客席では、僧衣姿の参加者が数珠を手にネームストラップを着けて着席し、交流を深めました。
この光景は、多くの国と地域から集まった仏教者や研究者が一堂に会するフォーラムの国際色を伝えています。
観光とホスピタリティーをテーマにしたセッション

中根代表理事は、8月18日に「仏教と国家の文化的価値がどのように観光とホスピタリティーの発展に貢献できるか」をテーマとしたセッションに登壇し、仏教的価値観が観光振興や地域ホスピタリティーの向上に果たし得る役割について、各国代表者と意見交換を行いました。
この議論を通じて、仏教が持つ精神性・倫理観が観光政策や文化戦略において国際的に高い評価を受けていることが改めて確認されました。
東洋医学と仏教思想に関するセッション

中根代表理事は、8月19日の東洋医学セッションに参加し、仏教と伝統医学、心身の在り方、文化的背景について、各国の専門家と活発な意見交換を行いました。
このセッションでは、仏教的な心身観が医療・福祉分野において果たし得る役割への国際的な関心の高まりが確認され、伝統医学と精神性を統合的にとらえる視座が示されました。
トゥヴァ共和国での交流

フォーラム開催地であるトゥヴァ共和国では、黄色・水色・白の斜めストライプが特徴的な同国の旗を背景に、地元関係者による発言が行われました。
トゥヴァ共和国は、ブリヤート共和国、カルムイク共和国とともにロシア国内でチベット仏教が広く信仰される地域のひとつで、ロシアの仏教徒を支える基盤となっています。
クィズィルの寺院への訪問

中根代表理事は、多層屋根を持つ赤・白・金の寺院建築が夕暮れにライトアップされたクィズィルの寺院を訪れ、現地の仏教関係者と対面しました。
この訪問は、訪露概要に記された「ロシアの歴史・文化施設の視察」「ロシアの仏教関係者との交流」という活動の一環として行われました。
寺院に伝わる仏像

訪れた寺院の内部には、中央に青い憤怒相を持つ多面多臂の仏像が安置され、複数の腕にそれぞれ剣や法輪、蓮花などの法具を携えた姿で、背後の壁一面には金色の小仏像が並ぶ千仏壁が広がっています。
こうした尊像は、ロシア国内の仏教寺院に受け継がれる宗教美術の一端を伝えています。
トゥヴァ共和国副知事との対面

こうした現地要人との対面は、日本仏教協会とトゥヴァ共和国との今後の協力可能性を探る機会となりました。
モスクワでの歴史・文化施設の視察

訪露日程には「ロシアの歴史・文化施設の視察」が含まれ、中根代表理事はモスクワのクレムリンを訪れ、儀仗兵が立つ無名戦士の墓の前に立ちました。
この視察は、モスクワとクィズィルを巡った今回の訪露で、ロシアの歴史や文化への理解を深める活動の一部として行われました。
聖ワシリイ大聖堂

モスクワでの歴史・文化施設の視察では、赤の広場に建つ聖ワシリイ大聖堂にも足を運びました。
玉ねぎ型の複数のドームがそれぞれ異なる色柄で彩られた同聖堂は、ロシアを象徴する建築のひとつです。
モスクワの正教会

中根代表理事は、モスクワの正教会も訪れ、金色の背景に福音記者を象った聖人像や聖顔(マンディリオン)が描かれたイコン装飾を見学しました。
この見学も、訪露概要にある「ロシアの歴史・文化施設の視察」の一環として行われ、ロシアの宗教文化への理解を深める機会となりました。
日本仏教協会「第4回国際仏教フォーラム」参加は、日本仏教界とロシア仏教界をつなぐ歴史的な一歩です。
モスクワとクィズィルでの仏教関係者・学術機関との交流は、日露の宗教・文化交流の広がりを伝えています。
観光・ホスピタリティと東洋医学をテーマにした発表は、仏教思想が現代社会に生かせる視点を示しています。
日本仏教協会「第4回国際仏教フォーラム」の紹介でした。
よくある質問
日本仏教協会が参加した第4回国際仏教フォーラムとはどのような催しですか?
「文化間対話における仏教―人類の未来」をテーマにロシア連邦で開催され、ロシア、モンゴル、インド、中国、スリランカ、カンボジア、ミャンマーなど13ヶ国以上から仏教者や研究者、文化関係者が参加した国際フォーラムです。
中根善弘代表理事はフォーラムでどのような発表を行いましたか?
8月18日に観光とホスピタリティーの発展への仏教の貢献をテーマとしたセッションに登壇しました。
8月19日には東洋医学と仏教思想の関連性に関するプレゼンテーションを行い、各国の専門家と意見交換しました。
今回の訪露でどのような学術的な提案がありましたか?
モスクワ大学学長より、モスクワ大学講師としての招聘と、設立予定の「仏教アカデミー」名誉教授への就任打診が行われました。
ロシアの仏教文化にはどのような特徴がありますか?
ロシアには150万人以上の仏教徒がおり、トゥヴァ共和国、ブリヤート共和国、カルムイク共和国の3共和国を中心にチベット仏教が広く信仰されています。







