企業の水リスクを流域単位で可視化! MS&ADインターリスク総研ら「流域リスクレンズ」

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記事ポイント

  • MS&ADインターリスク総研・MS&ADグループHD・地圏環境テクノロジーが「流域リスクレンズ」を提供開始
  • 拠点の取水・排水情報と流域の水循環データを組み合わせ、水リスクを具体的に可視化できる
  • TNFD情報開示やBCP・設備投資の検討に向け科学的根拠のある評価を一貫して支援

 

MS&ADインターリスク総研、MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス、地圏環境テクノロジーの3社は、企業拠点の取水・排水による周辺環境への影響を流域の水循環を踏まえて可視化するサービス「流域リスクレンズ」の提供を2026年7月1日より開始しました。

水リスクの把握から重点拠点の詳細評価までを一貫して実施し、企業の水資源管理・自然資本対応・TNFD等の情報開示・BCP・設備投資・現場モニタリング体制の検討を支援します。

 

MS&ADインターリスク総研ら「流域リスクレンズ」

 

  • 提供開始日:2026年7月1日
  • 分析1(リスク拠点スクリーニング)費用:1〜50拠点 80〜150万円 / 51〜100拠点 150〜250万円 / 101拠点以上 応相談
  • 分析2(拠点別の水リスクアセスメント)費用:100〜130万円(1拠点あたり)
  • 費用:対象拠点数・評価範囲・分析内容に応じ個別見積

 

「流域リスクレンズ」は、MS&ADインシュアランス グループを母体とするリスクマネジメント専門のシンクタンク・MS&ADインターリスク総研と、水循環シミュレーション技術(GETFLOWS)を持つ地圏環境テクノロジーが共同で開発したサービスです。近年、気候変動の影響で河川の表流水量の減少・地下水枯渇・排水による環境影響が企業経営の重要課題となるなか、従来の「指標化されたリスクスコア」では個々の拠点や流域の特性に即した対応策の検討が難しい状況に対応するために開発されました。

 

分析1:リスク拠点スクリーニング

 

国内外の複数拠点から水リスク上の重要拠点を抽出するステップです。

拠点単位の取水・排水情報と流域の水循環情報を組み合わせることで、限られた経営資源のなかで優先的に取り組むべき拠点を明確にできます。

 

分析2:拠点別の水リスクアセスメント

 

スクリーニングで抽出された拠点や重要エリアの水リスクを多角的に分析します。

水リスクへの対応は自社の取り組みだけでは不十分で、流域内の他社や地域の活動が自社に重大な影響を及ぼす可能性があり、自社の活動も多様なステークホルダーに波及します。この相互影響を踏まえた科学的根拠のある評価結果は、TNFD等の情報開示にも活用できます。

 

開発経緯と実証実験

 

サービス開発にあたり、2025年度に村田製作所の協力のもと実際の拠点データを用いたPoC(概念実証)を実施し、その結果をサービス設計に反映しています。

一部の先進企業ではサプライヤーに対して流域レベルでの管理を求める動きも見られており、今回のサービスはこうした企業間の連鎖的な水リスク管理ニーズにも対応できる設計になっています。

 

今後の展開

 

水リスク管理・自然資本・生物多様性への対応・ESG開示への活用を見据え、分析メニューとサービス内容の拡充が進む予定です。

より効率的な評価・更新を可能にするツール化の開発も進められており、2026年7月に熊本市で開催される「グローバルネイチャーポジティブサミット 2026」の「NATURE TECH!」会場にも出展し、サービスの紹介が行われます。

 

「流域リスクレンズ」は、スクリーニングから詳細アセスメントまでを一貫して担い、企業が拠点ごとの実態に即した水リスクマネジメントを実現できる体制を整えます。

TNFD情報開示・BCP・設備投資・現場モニタリングといった幅広い経営課題に科学的根拠を持って対応したい企業に、具体的な行動の起点となるサービスです。

MS&ADインターリスク総研らによる「流域リスクレンズ」の紹介でした。

 

よくある質問

 

Q. 「流域リスクレンズ」はどのような企業を対象にしていますか?

 

A. 国内外に複数拠点を持つ企業を対象に、水リスクの把握から重点拠点の詳細評価までを一貫して実施します。水資源管理・TNFD情報開示・BCP・設備投資の検討を進めたい企業が利用できます。

 

Q. 費用の目安を教えてください?

 

A. 分析1(リスク拠点スクリーニング)は1〜50拠点で80〜150万円、51〜100拠点で150〜250万円、101拠点以上は応相談です。分析2(拠点別の水リスクアセスメント)は1拠点あたり100〜130万円が目安で、対象拠点数・評価範囲・分析内容に応じて個別に見積もりが行われます。

 

Q. 従来の水リスク評価手法と何が違いますか?

 

A. 従来の主流手法は指標化されたリスクスコアによる評価でしたが、「流域リスクレンズ」は拠点単位の取水・排水情報と流域の水循環情報を組み合わせ、個々の拠点や流域の特性に即したきめ細やかな課題把握と具体的な対応策の検討が可能です。

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