記事ポイント
- 酷暑の疲労・食欲低下・免疫バテをにごり酢が同時に断ち切る
- 発酵食品研究の専門家が夏に酸味を欲する体のサインを解説
- 加熱前にお酢を入れるとまろやかになるキユーピー直伝の時短テク
酢酸菌ライフは、2026年6月23日にメディア向けセミナー「なぜ?夏はさっぱりが食べたくなる!? 酷暑時代を乗り切る、お酢の新常識 ~お酢のプロ直伝!3分でできるテクニック~」を開催しました。
酷暑が日常化する現代における「夏バテ」のメカニズムを再定義し、にごり酢の健康作用とお酢の実践テクニックを多角的に発信したセミナーです。
「酢酸菌ライフ」セミナー

- セミナー名:「なぜ?夏はさっぱりが食べたくなる!? 酷暑時代を乗り切る、お酢の新常識 ~お酢のプロ直伝!3分でできるテクニック~」
- 日時:2026年6月23日(火) 13:00〜14:30
- 主催:酢酸菌ライフ
「酢酸菌ライフ」は、お酢の製造に不可欠な酢酸菌の健康作用に注目し、2019年11月に発足した情報発信プロジェクトです。
医学博士や醸造学の専門家と、キユーピーをはじめとする全国の酢・コンブチャ関連企業が参画する有志の集まりとして、にごり酢やKombucha(コンブチャ)など酢酸菌を含む発酵食品の価値と日常活用法を広く発信しています。
今回のセミナーには、イシハラクリニック副院長の石原 新菜 先生、東京農業大学応用生物科学部醸造科学科教授の前橋 健二 先生、キユーピー醸造の加藤 有紀子 さん、そして特別ゲストとして日本橋高島屋食品部の五島 敏之 さんが登壇しました。
酷暑が招く「疲労・食欲低下・免疫バテ」のスパイラル

石原 先生は、体温調節によるエネルギー枯渇(疲労)や自律神経の乱れ(食欲不振)に加え、暑さが身体の免疫機能にも深刻なダメージを与えると説明しました。

「皮膚表面温度が上がると、ウイルス侵入を防ぐ免疫抗体(S-IgA)が低下します。さらに、熱を逃がすために血液が皮膚に集まることで、免疫細胞の約7割が集まる腸への血流が減少し、全身の免疫が一気に落ちてしまうのです」と、酷暑がもたらす免疫へのダブルダメージを解説しました。
この負のスパイラルを断ち切る対策として石原 先生が挙げたのが「にごり酢」です。
「お酢の酢酸が疲労を回復し、酸味が食欲を増進させます。さらに、にごり酢に残っている酢酸菌が腸の免疫スイッチを押し、免疫抗体を増やしてくれます。夏バテの3つの原因すべてにアプローチできるにごり酢は、酷暑を乗り切る最強のアイテムです」と強調しました。
受け継がれてきた菌食の知恵と、「酢酸菌にごり酢」

発酵食品の香味特性や味覚研究の第一人者として知られる東京農業大学の前橋 健二 教授は、「夏になると酸っぱいものが食べたくなるのは、単なる好みではなく、体が回復を求めて発しているサインです」と述べ、食文化と科学の両面から酸味の役割を解説しています。

江戸時代の健康書にも、酢は体を温め、食欲を増進し、消化を助けると記されており、夏に酢の物を食べる習慣は先人たちが経験から導き出した理にかなった知恵だと前橋 教授は指摘しています。
一方、現代では家庭での食酢消費量がピーク時の約半減まで落ち込んでいます。
製造工程でろ過されたことで「酸っぱすぎる」イメージが定着したことが一因だと分析しています。
「日本には味噌・納豆・甘酒など、菌を活かした菌食の文化があります。にごり酢はその原点に立ち返るお酢。日本人が長年育んできた菌食の仲間として、ぜひ加えていただきたい存在です」と前橋 教授は締めくくりました。
調味料がもともと「薬」として発展してきたという視点から、にごり酢を現代の菌食文化の一翼として位置づける内容でした。
キユーピー直伝・酷暑を乗り切る3分テクニック

日本で初めて洋風酢の大量生産に成功したキユーピー醸造の加藤 有紀子 さんは、若年層のお酢離れの実態と、すぐに使える実践テクニックをクイズ形式で紹介しました。

全体平均83.2%のお酢保有率に対し、20代は76.5%にとどまり、約4人に1人がお酢を持っていない実態があります。
さらにお酢が好きと回答した人の約6割が使い方に悩んでいます。
クイズでは「夏野菜の中で特にお酢との相性が良いのはキュウリかトマトか」という問いが出題され、正解はトマトでした。
加藤 さんは「トマトの煮込み料理やスープにお酢をちょっと足すことで、トマトのフレッシュ感がグッと上がります。また、普段の料理に少し加えるだけで、他の味を引き立て際立てる効果があります」と解説しました。
もう一つのクイズは「お酢を入れるタイミングは加熱前か仕上げか」という内容で、正解は加熱前です。
「お酢を入れて加熱すると、食材の糖分やタンパク質などの成分とお酢がくっつきます。酸味がまろやかに落ち着いてコクが増え、たくさん煮込んだような複雑な味わいを手軽に出すことができます」と、酷暑の時期こその時短メリットを説明しました。
さらに加藤 さんはにごり酢の特性にも言及しました。
にごり酢には約200種類の香味成分が含まれており、酸味がまろやかで旨味やコクが豊かです。
味が決まりやすく、調理の手間を省きたい夏場に向いています。
クイズ(1):夏野菜とお酢の相性

「夏野菜の中で特にお酢との相性が良いのはキュウリとトマトのどちらか」という問いの答えはトマトです。
甘味・旨味を持つ食材は酸味とのバランスが大切で、煮込み料理にお酢を加えるとフレッシュ感が増します。
ケチャップも同じ原理で、トマトと酢の組み合わせは日常に馴染み深い味わいです。
クイズ(2):お酢を入れるタイミング

「加熱前と仕上げ、どちらのタイミングでお酢を入れるとよいか」の答えは加熱前です。
加熱することで酸味がまろやかになり、コクと一体感が生まれます。
仕上げに加えると酸味がそのまま残るため、さっぱりした風味を求めるときに適しています。
酸味が苦手な場合は、加熱前に入れる方法が試しやすいです。
日本橋高島屋で「にごり酢」特別催事を開催中

- 催事名:「全国の蔵元が守り継ぐ 酢酸菌にごり酢で『酷暑を乗り切る』」
- 期間:6月3日〜6月30日
- 会場:日本橋髙島屋
日本橋高島屋食品部の五島 敏之 さんがスペシャルゲストとして登壇し、現在開催中の催事を紹介しました。
各ブランドの創意工夫によるにごり酢商品の展開に加え、にごり酢との組み合わせを楽しむマリアージュ企画や、にごり酢のボトル販売も行われています。
会場ではにごり酢を使用した限定惣菜5品の試食も実施されました。
豊かな旨味とまろやかな酸味が特徴のにごり酢を使った料理が揃い、参加者が味わいました。
試食ラインナップ

- 菊乃井「5種の海藻ときくらげ・椎茸の酢の物」
- 古市庵「にごり酢仕立てのしめさば握り」
- RF1「足りないカラダに緑の30品目サラダ〜にごり酢使用・大根のおろしポン酢ソース〜」
- メルヘン「にごり酢入りカラフル野菜のサンド」
- 銀座アスター「鶏肉と彩り野菜の甘酢ソース」
菊乃井の酢の物は5種の海藻にきくらげと椎茸を合わせた食感豊かな一品で、にごり酢のまろやかな酸味が素材の旨味を引き立てます。
古市庵のしめさば握りはにごり酢仕立てで、締め具合とコクのバランスが楽しめます。
RF1のサラダは緑の30品目を使い、大根のおろしポン酢ソースにもにごり酢が活用されています。
メルヘンのサンドはカラフルな野菜をにごり酢で爽やかに仕上げた一品で、銀座アスターは鶏肉と彩り野菜に甘酢ソースを組み合わせました。
夏バテの3つの原因(疲労・食欲低下・免疫バテ)に同時にアプローチするにごり酢は、酢酸が疲れを和らげ、酸味が食欲を引き出し、腸の免疫スイッチを押す菌食として、酷暑の毎日の食卓に取り入れやすい発酵食品です。
加熱前に加えるだけで料理のコクが増し、約200種類の香味成分が複雑な旨味を生み出すにごり酢で、暑い夏を元気に過ごせます。
「酢酸菌ライフ」セミナーの紹介でした。
よくある質問
Q. にごり酢が夏バテに効果的な理由は何ですか?
A. 酢酸が疲労回復に働き、酸味が食欲を増進させます。
さらににごり酢に残っている酢酸菌が腸の免疫スイッチを押し、ウイルス侵入を防ぐ免疫抗体(S-IgA)を増やします。
疲労・食欲低下・免疫バテという夏バテの3つの原因すべてにアプローチできます。
Q. 料理にお酢を入れるベストなタイミングはいつですか?
A. 加熱前・早めに入れるのがおすすめです。
加熱することで食材の糖分やタンパク質などの成分とお酢がくっつき、酸味がまろやかに落ち着いてコクが増します。
酸味が苦手な方でも食べやすい味わいになるのが特徴です。
仕上げに加えると、さっぱりした酸味がそのまま残ります。
Q. 日本橋高島屋のにごり酢フェアはいつまで開催されていますか?
A. 6月3日から6月30日まで、期間限定で開催されています。
各ブランドのにごり酢商品の展開やマリアージュ企画、にごり酢ボトルの販売も行われています。
会場は日本橋髙島屋です。