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国内10空港稼働、音慣れ対応の周波数可変式! 岡山理科大学「バードソニック」

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記事ポイント

  • 成田空港B滑走路北側に高周波鳥獣害抑止装置「バードソニック」が8基設置された
  • 国内10空港で稼働中。2020〜2024年の成田空港の鳥衝突件数は200件に上る
  • 岡山理科大学の辻特担教授は設置後に現状比8割以上の減少を期待している

 

航空機と鳥の衝突(バードストライク)は、エンジン損傷や重大事故につながることもある深刻な問題です。

その対策として、高周波音を使った鳥獣害抑止装置が国内空港に広がっています。

2026年5月19日、成田空港にもその装置が新たに導入されました。

 

岡山理科大学「バードソニック」

 
成田空港に設置されたバードソニック=成田国際空港株式会社提供

 

  • 装置名:バードソニック
  • 開発:T.M.WORKS(山梨県)
  • 効果検証:岡山理科大学研究・社会連携機構 辻維周(まさちか)特担教授
  • 成田空港設置日:2026年5月19日
  • 設置数:8基(B滑走路北側)
  • 国内稼働空港数:10空港(関西国際・中部国際・伊丹など)

山梨県の自動車部品メーカー「T.M.WORKS」が開発した高周波による鳥獣害抑止装置「バードソニック」が、2026年5月19日に成田空港のB滑走路(全長2,500m)北側の緑地帯に8基設置されました。

同装置は岡山理科大学研究・社会連携機構の辻維周特担教授が効果検証を担当しており、関西国際・中部国際・伊丹を含む国内10空港での稼働に至っています。

国土交通省のまとめによると、2020年から2024年の5年間で成田空港における鳥衝突件数は200件に上り、離着陸1万回あたりの鳥衝突率は2.33です。

2024年のデータでは、損傷が最も多い部位はエンジン・プロペラで330件中28件が損傷しており、バードストライクが航空機に与える影響の深刻さが示されています。

 

装置の構造と仕組み

 

バードソニックは、単管パイプに取り付ける形で設置されます。

1基につきスピーカーセットが4つ、それぞれ異なる方向を向いて配置されており、各スピーカーの中心から上下左右50度の角度で高周波音が広がります。

ほぼ無風の状態での音の照射距離は約300mです。

鳥が音に慣れてしまう「音慣れ」への対応策として、さまざまな周波数パターンで音を発射できる機能も備わっています。

電源は太陽電池パネルとバッテリーで賄われる独立型の構造で、成田空港ではB滑走路北側に8基が一列に並んで設置されます。

カラス・ヒバリ・トビなどによるバードストライクの発生抑制を目的としています。

 

設置の背景と期待される効果

 

バードストライクが重大事故を引き起こした事例として、2024年12月に韓国で179人が死亡した済州航空事故が挙げられており、原因はバードストライクとされています。

こうした背景のもと、成田空港での導入が決定されます。

設置作業には辻特担教授のほか、T.M.WORKSの轟秀明社長・渡邊孝夫さんが参加し、成田国際空港のスタッフが立ち会います。

辻特担教授は、バードソニックの設置によって成田空港でのバードストライクが最終的に現状比8割以上減少することを期待しているとしています。

 

高周波音で鳥類を遠ざけ、薬剤や捕獲を使わずに空港の安全を守るバードソニックは、関西国際・中部国際を含む国内10空港での実績を持ちます。

太陽電池駆動で自立稼働し、周波数パターンを変えて音慣れを防ぐ設計が、長期的な効果維持を支えています。

岡山理科大学「バードソニック」の紹介でした。

 

よくある質問

 

Q. バードソニックはどのような仕組みで鳥を遠ざけますか?

 

A. 高周波音を使って鳥類を空港敷地から遠ざける装置です。

1基につき4方向にスピーカーが配置され、各スピーカーから上下左右50度の範囲に音が広がります。

約300mの照射距離をカバーし、さまざまな周波数パターンで発射することで音慣れにも対応しています。

 

Q. 成田空港以外にもバードソニックが稼働している空港はありますか?

 

A. 2026年5月時点で、関西国際空港・中部国際空港・伊丹空港を含む国内10空港で稼働しています。

成田空港への設置がその最新事例です。

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