記事ポイント
- i Laboが水素専焼エンジン(100%水素燃焼)の研究開発に完全特化した「愛知碧南R&Dセンター」を2026年5月13日に開設しました
- 現在1ベンチが稼働中で、最大3ベンチに対応した建屋がすでに完成しています
- 国内導入事例が極めて少ないコリオリ式水素流量計「AVL HyTron™ HP」を含む5種の主要設備を導入しています
i Laboが、水素専焼エンジン(100%水素燃焼)の研究開発に完全特化した新拠点「愛知碧南R&Dセンター」を愛知県碧南市に開設しました。
2026年5月13日(水)に開所式典が執り行われ、環境省・愛知県・碧南市・県議会議員・株主・施設建設関係者が出席しました。
i Labo「愛知碧南R&Dセンター」

- 施設名称:愛知碧南R&Dセンター
- 所在地:愛知県碧南市雁道町4丁目7番
- 開所日:2026年5月13日(水)
- 施設用途:水素専焼エンジン(100%水素燃焼)の研究・開発・性能評価
- 運営:i Labo株式会社 開発本部
- テストベンチ:現在1ベンチ稼働中(最大3ベンチ対応の建屋完成済)
- 水素供給:高圧水素トレーラー庫(当面1台、最大2台)充填圧力19.6MPa
- 法令許可:高圧ガス保安法に基づく許認可すべて取得済
「祝開所」の横断幕を背景にスーツ姿の関係者6名がテープカットを行った愛知碧南R&Dセンターは、水素専焼エンジンの研究・開発・性能評価を専門とする施設です。
i Laboの開発本部が運営し、部品交換と制御変更によって既存のディーゼルエンジンを水素燃料で稼働するエンジンへ転換する「水素化コンバージョン」の実用化に向けた研究が進められています。
高圧ガス保安法に基づく許認可はすべて取得済みで、充填圧力19.6MPaの高圧水素を供給できる高圧水素トレーラー庫が設置されています。
現在1ベンチが稼働中で、建屋は最大3ベンチに対応した規模で完成しており、研究の進展に合わせた段階的な拡張が可能な構造になっています。
施設外観と水素供給設備

敷地内の屋根付き充填エリアには水素ガスローリー車が駐車し、「H2 ENGINE」のロゴを車体側面に配したトラックが構内を走行しています。
高圧水素を安全に受け入れ・保管・供給するための専用設備が屋外に配置され、研究用燃料の安定調達体制が整っています。
主要試験設備

屋内のエンジンベンチには、エンジン本体・配管・計測ユニット・送風機が鉄板架台上に組み付けられています。
全設備の司令塔となるベンチ制御システムには「AVL PUMA 2™」が採用され、自動運転シーケンスとデータの一元管理を担います。
水素特有の急峻な圧力上昇や異常燃焼をリアルタイムで計測する燃焼解析には「AVL X-ion™」と「AVL Indicom™」の2システムが導入されています。

グレー色の本体とマウント台座・配線類で構成された動力計は明電舎製で、出力500kW・トルク4,000Nmの仕様です。
鉄道・発電機・産業用の大排気量エンジンにも対応する計測能力を持ちます。
水素流量計には「AVL HyTron™ HP」(コリオリ式質量流量計)が採用されており、国内導入事例が極めて少ない希少な設備です。
排ガス分析には「HORIBA MEXA-1700」が使用され、NOx・CO2・THCなど複数成分の同時計測が可能です。
愛知碧南R&Dセンターは、水素専焼エンジンの研究拠点として2026年5月13日に稼働を開始しました。
国内導入事例が極めて少ないコリオリ式水素流量計「AVL HyTron™ HP」を含む5種の主要設備を備え、既存ディーゼルエンジンの水素化コンバージョン実用化に向けた研究開発が本格的に動き出しています。
i Labo「愛知碧南R&Dセンター」の紹介でした。
よくある質問
Q. 愛知碧南R&Dセンターのテストベンチは現在何台稼働していますか?
A. 現在1ベンチが稼働中です。
建屋は最大3ベンチに対応した規模で完成しており、今後の拡張に備えた設計になっています。
Q. 「水素化コンバージョン」とはどのような技術ですか?
A. 部品交換や制御変更によって既存のディーゼルエンジンを水素燃料で稼働するエンジンへ転換する技術です。
愛知碧南R&Dセンターでは、この技術の実用化に向けた研究開発が進められています。