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白亜紀研究の新発見! 岡山理科大学「恐竜の化石を発見」

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記事ポイント

  • モンゴル北部で最古級の恐竜足跡群を確認
  • 大型竜脚類と獣脚類の分布域拡大を証明
  • 白亜紀前期の生態系研究を前進

 

モンゴル北部サイジュラハ地域で、約1億2千万年前の大型恐竜の足跡化石が見つかっています。

岡山理科大学などの国際共同研究チームは、大型の竜脚類と獣脚類の足跡が同じ地層面に残ることを確認しています。

白亜紀前期のモンゴルに大型恐竜が生息していたことを示す発見です。

 

岡山理科大学「恐竜の化石を発見」

 

足跡化石が残された地層面。丸い穴は竜脚類、3本指の跡は獣脚類の足跡

 

  • 発表者: 岡山理科大学、モンゴル科学アカデミー古生物学研究所、モンゴル国立大学
  • 発見地: モンゴル北部サイジュラハ地域
  • 地層年代: 白亜紀前期約1億2千万年前
  • 足跡数: 31個
  • 論文掲載日: 2026年3月19日
  • 掲載誌: Ichnos

今回の調査では、約70年前に報告されたまま所在不明だった恐竜足跡化石産地を再発見しています。

同じ地層面に大型植物食恐竜の竜脚類と大型肉食恐竜の獣脚類の足跡が残っていたことが確認されています。

モンゴルでは白亜紀前期の大型恐竜の証拠が限られており、今回の発見は分布域の空白を埋める成果です。

 

再発見された産地と当時の環境

 

足跡が形成された当時の風景(復元画:村瀬晴太)

 

  • 再発見調査: 2024年
  • 詳細調査: 2025年
  • 地層名: シネフダグ層
  • 堆積環境: 巨大な湖の堆積物

サイジュラハでは、過去に地理学者が恐竜化石を見つけたという短い報告だけが残っています。

2024年に共同調査隊が現地の協力を得て場所を特定し、大型獣脚類と大型竜脚類の足跡を確認しています。

足跡は、湖面が下がって砂層の表面が現れた時に恐竜が歩いたことで形成されたと考えられています。

 

足跡化石産地の風景

 

この産地は、白亜紀前期のモンゴルの自然環境を具体的に示す調査地点です。

東アジアと北米の動物相の比較に重要な地域であるモンゴルの研究を前進させます。

 

大型竜脚類と獣脚類の足跡の特徴

 

足跡化石の実物大写真の前で解説する石垣名誉館長

 

  • 竜脚類: 2頭分
  • 獣脚類: 5頭分
  • 竜脚類推定全長: 15m以上
  • 獣脚類推定全長: 8m以上
  • 竜脚類後ろ足跡長: 約70cm
  • 獣脚類最大足跡長: 57cm

見つかった31個の足跡化石から、首と尾の長い大型竜脚類2頭と大型獣脚類5頭の行動が読み取れます。

竜脚類の2頭はほぼ同じ大きさで、片方の足跡をもう1頭がたどるように歩いています。

前足には第一指の爪痕と軟部パッドが残り、ワイドゲージの歩行も確認されています。

獣脚類の足跡は指の開きが広く、進行方向は一定ではありません。

集団歩行の証拠はなく、大型捕食者がこの地域まで分布していたことを示しています。

 

研究成果の意義と今後の調査

 

サイジュラハの位置図

 

  • 記者会見日: 2026年4月2日
  • 会見者: 石垣忍名誉館長、藤田将人館長
  • 今後の調査対象: 骨化石探査、周辺露頭の精査

今回の発見は、白亜紀前期のモンゴルに大型竜脚類と大型獣脚類が生息していたことを示します。

極東ロシアから北米、中国、韓国、日本をつなぐ生態系変遷史の研究にも役立つ成果です。

調査地周辺には礫混じりの砂層もあり、今後は骨化石の発見や足跡化石の追加確認が期待されています。

 

記者会見する石垣名誉館長(左)と藤田館長(右)

 

大型恐竜の分布域を足跡から具体的に示す発見です。

モンゴル北部の白亜紀前期を知る手がかりが増え、アジアと北米を結ぶ研究材料も広がります。

再発見された産地から今後の骨化石調査にも注目が集まります。

モンゴル北部で見つかった最古級の恐竜足跡群の紹介でした。

 

よくある質問

Q. どこで恐竜の足跡化石が見つかりましたか?

A. モンゴル北部のサイジュラハ地域で見つかっています。

Q. どのような恐竜の足跡が確認されましたか?

A. 大型の植物食恐竜である竜脚類2頭分と、大型の肉食恐竜である獣脚類5頭分の足跡が確認されています。

Q. この発見は何を示していますか?

A. 白亜紀前期のモンゴル北部まで大型竜脚類と大型獣脚類の生息域が広がっていたことを示しています。

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