記事ポイント
- サントリーが「総合力」ランキングで前回25位から初の首位を獲得
- チキンラーメン・パナソニック・ロピアが上昇ランキング上位に
- ビジネス・パーソン編ではトヨタ自動車が19度目の首位を継続
日経BPコンサルティングが、26年目を迎えるブランド価値評価プロジェクト「ブランド・ジャパン2026」の調査結果を発表しました。
一般生活者が選ぶ「総合力」ランキングでは、サントリーが初の首位に輝いています。
日経BPコンサルティング「ブランド・ジャパン2026」

- 調査名:ブランド・ジャパン2026
- 調査実施:2025年11月
- 調査回答者数:5万8千人
- 対象ブランド数:一般生活者編1,000ブランド/ビジネス・パーソン編500ブランド
- 発表日:2026年3月19日
「ブランド・ジャパン」は、国内で使用されているブランドを一般生活者とビジネス・パーソンが評価する日本最大規模のブランド価値評価調査プロジェクトです。
一般生活者編では「フレンドリー(親和性)」「コンビニエント(利便性)」「アウトスタンディング(卓越性)」「イノベーティブ(革新性)」の4指標でブランド価値の「総合力」を算出しています。
サントリーが前回25位から大躍進し初の首位に

一般生活者編「総合力」ランキングでは、サントリーが87.4pt(偏差値)のスコアを獲得し、前回の第25位から24ランクアップで首位となりました。
ブランド力を構成する要素のうち、フレンドリー(親和性)ランキングでは第1位(前回21位)を獲得しています。
コンビニエント(利便性)ランキングでは第7位(前回91位)、イノベーティブ(革新性)ランキングでは第20位(前回82位)と、いずれも大幅に順位を上げました。
2025年大阪・関西万博では、ダイキン工業と共同出展したウォータープラザでの水上スペクタクルショーが話題を集め、企業メッセージ「水と生きる SUNTORY」を体現したエンターテインメントとして高く評価されています。
「ザ・プレミアム・モルツ」のCMシリーズが幅広い層に支持されたほか、「サントリー生ビール」の定番化や「金麦」のブランド刷新など、多様化する家飲み需要への迅速な対応が利便性評価の飛躍的向上につながりました。
さらに、製造工程における「グリーン水素」製造設備の導入計画を発表するなど、環境配慮と技術革新を両立させる姿勢も評価を支えています。
YouTube・ダイソー・パナソニック・無印良品がトップ5入り
第2位(87.3pt、前回首位)はYouTubeです。
動画生成AIモデル「Veo」の統合や「YouTubeショッピング」の本格普及が進み、プラットフォームとしての機能を進化させた点が評価されました。
サービス開始20周年を迎え、生活空間に溶け込むことで「フレンドリー」の評価も高めています。
第3位(86.5pt)のダイソーは、長引く物価高の中で生活者の家計防衛意識に寄り添う施策が評価されました。
公式アプリへの「在庫検索機能」追加など、デジタル活用による顧客体験の改善が順位上昇の要因となっています。
第4位(85.9pt)のパナソニックは、「コンビニエント」で全ブランド中1位を獲得しました。
ドラム式洗濯乾燥機や自動調理鍋など、家事負担を減らす「タイパ家電」のヒットが支持されています。
第5位(84.9pt)の無印良品は、独自の滞在型宿泊施設「MUJI BASE」の拡大など、顧客への体験価値提供で「アウトスタンディング(卓越性)」を高めました。
チキンラーメン・ロピアが上昇ランキング上位へ

「総合力」上昇ランキングでは、チキンラーメンが15.8pt上昇し首位となっています。
湖池屋とコラボした「0秒チキンラーメン」の展開や、モスバーガーとの協同企画で話題を集めた活動が「アウトスタンディング」で高く評価されました。
ロピアは12.4pt上昇し、大容量で高品質な精肉や惣菜、独自の売り場づくりで「エンターテインメント性のある節約」ができる店として「イノベーティブ」「アウトスタンディング」の評価を高めています。
ビジネス・パーソン編はトヨタ自動車が19度目の首位

ビジネス・パーソン編の「総合力」ランキングでは、トヨタ自動車が19度目の首位を獲得しています。
第2位はソニー(前回第4位)、第3位はソフトバンク(前回第44位)となりました。
任天堂が第4位(前回第3位)、JR東日本が第5位(前回第51位)と続いています。
ソフトバンク、JR東日本、日清食品、パナソニック、マクドナルドの5ブランドが新たにトップ10入りを果たしました。

今回の一般生活者編TOP10は、「飲食・食品飲料」「流通・小売・アパレル」「IT・Webサービス」「電機・総合エンターテインメント」の各分野からバランスよくランクインしています。
物価高と万博という対照的な社会背景が、今回のブランド評価に大きく影響しました。

消費者が日々の生活で「家計を助けるお得さ」や「時間を生みだす利便性」を厳しく見極める中、万博や新技術を通じて「夢のある未来」を提示した企業が総合的なブランド力を飛躍させた結果となっています。
サントリーの初首位に象徴されるように、日常に寄り添う商品展開と将来を見据えた革新の両立がブランド評価を大きく左右する時代に入りました。
5万8千人の消費者が選んだ「強いブランド」の顔ぶれから、今の日本の消費トレンドが読み取れます。
日経BPコンサルティング「ブランド・ジャパン2026」の紹介でした。
よくある質問
Q. ブランド・ジャパン2026で総合力1位のブランドはどこですか?
A. 一般生活者編ではサントリーが87.4pt(偏差値)で初の首位を獲得しています。前回の第25位から24ランクアップの大躍進です。ビジネス・パーソン編ではトヨタ自動車が19度目の首位となっています。
Q. ブランド・ジャパンの「総合力」はどのような指標で算出されていますか?
A. 一般生活者編では「フレンドリー(親和性)」「コンビニエント(利便性)」「アウトスタンディング(卓越性)」「イノベーティブ(革新性)」の4指標で算出されています。ビジネス・パーソン編では「先見力」「人材力」「信用力」「親和力」「活力」の5指標と5つの企業評価項目が採用されています。