茨城県取手市は、令和7年度(2025年度)より、市内の民間保育園等における保育士等の処遇改善を図るため、独自の補助金制度「民間保育士等処遇改善補助金(通称:とりで手当)」を創設しました。
新規採用者への応援と、長く勤続する職員への功労を称える2つの柱で構成され、令和8年(2026年)1月5日より申請受付が開始される注目の施策が登場です。
取手市「民間保育士等処遇改善補助金(とりで手当)」

制度名:民間保育士等処遇改善補助金(とりで手当)
申請期間:令和8年1月5日(月)~1月31日(土)
申請方法:取手市ホームページよりWEB申し込み
支給時期:2月下旬頃(予定)
支給方法:申請者の口座へ直接振り込み
取手市が新たに開始するこの制度は、保育の現場を支える人材の確保と定着を目的としています。
対象となるのは、市内の民間保育園等(認可保育所、認定こども園、幼稚園、地域型保育事業、一時預かり事業、病児保育事業)に従事する職員です。
職種は保育士だけでなく、保育教諭、幼稚園教諭、看護師、さらには調理員も含まれており、幅広い職種が支援の対象となっている点が特徴です。
補助金は、令和7年度に採用された方を対象とする「新規採用保育士等応援補助金」と、勤続年数に応じて支給される「保育士等勤続功労補助金」の2種類が用意されています。
補助金対象者の共通要件
2つの補助金に共通する対象者の要件は以下の通りです。
・取手市内の民間保育園等に従事していること。
・対象職種:保育士、保育教諭、幼稚園教諭、看護師、調理員。
・勤務条件:1日の所定労働時間が6時間以上、かつ、ひと月当たり20日以上勤務していること。
・雇用形態:民間保育園等の設置者に直接雇用されていること(※設置者、役員、役員兼務の施設長は除く)。
補助金(1) 「新規採用保育士等応援補助金」
これから取手市で働き始める方を応援するための補助金です。
【対象要件】
補助金対象者の要件を満たし、令和7年4月1日以降に新規採用された方。
※申請日時点で同一の民間保育園等での勤務実績が6カ月以上2年未満であること。
【補助額】
20万円
【留意事項】
・支給は1人につき1回限りです。
・勤務実績は20日以上勤務した月をひと月として算定(有給休暇は勤務とみなすが、育児休業等の無給休暇はみなさない)。
補助金(2) 「保育士等勤続功労補助金」
長く地域の子育てを支え続ける職員の功労に報いるための補助金です。
【対象要件】
補助金対象者の要件を満たし、申請日の属する年度の前年度3月31日時点において、所定の勤務実績を満たす方。
【補助額】
・勤務実績 2年以上3年未満(3年目):10万円
・勤務実績 4年以上5年未満(5年目):12万円
・勤務実績 7年以上8年未満(8年目):15万円
・勤務実績 9年以上かつ5の倍数(10年目以降5年毎):20万円
【留意事項】
・勤務実績は、同一設置者が設置する民間保育園等での継続勤務月数を合算して算定します。
・法人内で市内施設への異動があった場合は継続とみなされますが、市外への異動期間は除かれます。
申請から支給までの流れ
申請はすべてWEB上で行われます。
令和8年1月5日(月)より取手市ホームページ内の「民間保育士等処遇改善補助金(とりで手当)はじまります」ページにて申し込みURLが公開されます。
申請期間は令和8年1月31日(土)までとなっており、審査を経て決定通知が送付された後、2月下旬頃に対象者本人の口座へ直接振り込まれる予定です。
現場で働く保育士等の処遇を改善し、質の高い保育環境を維持するための取手市の新たな取り組み。
対象となる方は、申請期間等の詳細を確認し、この制度を有効に活用することが推奨されます。
取手市「民間保育士等処遇改善補助金(とりで手当)」の紹介でした。