ブルボン、不二製油、センコー、中越通運、日本貨物鉄道(JR貨物)の5社が、31フィート冷蔵コンテナを活用した鉄道による「コンテナラウンド輸送」を開始しました。
環境負荷低減やドライバー不足といった物流業界の課題解決を目指し、企業の垣根を超えた連携によって「持続可能な物流網の構築」を推進します。
ブルボン・不二製油ら5社「鉄道コンテナラウンド輸送」

参加企業:株式会社ブルボン、不二製油株式会社、センコー株式会社、中越通運株式会社、日本貨物鉄道株式会社
輸送区間:新潟エリア ⇔ 関西エリア
使用機材:31フィート冷蔵コンテナ
物流業界におけるドライバー不足や環境問題への対策として、モーダルシフトやコンテナの大型化が注目されています。
今回、荷主であるブルボンと不二製油、物流事業者であるセンコー、中越通運、JR貨物が連携し、新潟と関西を結ぶ輸送ルートにおいて、コンテナを往復で有効活用するスキームを実現しました。
片道輸送から「ラウンド輸送」へ
これまでの輸送では、片道利用後に空のコンテナを回送する必要がありましたが、今回の取り組みでは往路と復路それぞれに荷物を積載することで効率化を図ります。
具体的なスキームは以下の通りです。
・新潟 → 関西(往路):ブルボンの製品を輸送(中越通運が担当)
・関西 → 新潟(復路):不二製油の製品を輸送(センコーが担当)
・鉄道区間:JR貨物が担当
ブルボンが新潟から関西へ製品を出荷した後、空になった31フィート冷蔵コンテナをそのまま不二製油の製品輸送に活用。
これにより、ブルボンにとっては復路のコンテナ回送コストの無駄を省き、不二製油にとっては幹線輸送の集約とトラックドライバーの負担軽減につながります。
持続可能な物流網の構築に向けて
今回の取り組みは、単なるコスト削減にとどまらず、CO2排出量の削減など環境負荷の低減にも大きく寄与します。
鉄道輸送はトラック輸送に比べて労働生産性が高く、環境特性にも優れているため、長距離輸送におけるモーダルシフトの重要な選択肢です。
各社は今後も連携を強化し、社会全体の課題解決に貢献していく方針です。
5社の協力によって実現した、新潟・関西間の鉄道コンテナラウンド輸送。
物流効率化と環境保全を両立するモデルケースとして、今後の展開が注目されます。
ブルボン、不二製油、センコー、中越通運、JR貨物による「鉄道コンテナラウンド輸送」の紹介でした。