長崎県波佐見町の運送業、株式会社新栄が、特定技能制度を活用した外国人大型トラック運転手を採用。
福岡―名古屋間約800キロを「希望の道」との思いを込めて走る、インドネシア人のシギット・プルワント氏(30)が新戦力として活躍を開始しました。
新栄「特定技能 外国人トラック運転手」

氏名:シギット・プルワント(30歳、インドネシア出身)
入社日:2025年9月1日
所属:株式会社新栄
担当業務:大型トラック運転手(福岡―名古屋間)
2024年の法改正により、特定技能の就業可能職種に「自動車運送業」が追加されたことを受け実現した採用事例。
大型トラックで走る外国人は業界でもまだ珍しい存在であり、パイオニアとしての活躍が期待されています。
株式会社新栄代表取締役の山脇慎太郎氏は、シギット氏の運転技術や真面目な勤務態度を高く評価。
社内の雰囲気も明るくなり、社員一丸となって応援する体制が整っています。
助手席研修から独り立ちへ

入社後は先輩運転手の助手席で荷積み・荷降ろしや伝票処理などの業務フローを習得。
10月下旬からは実際にハンドルを握り、先輩同乗のもと実地研修を重ねました。
4時間運転後の休憩場所の選定や、大型トラック特有の精密な駐車技術など、日本の道路事情にも適応。
その成長ぶりが認められ、11月中旬より一本立ちを果たしています。
シギット氏と新栄の出会い

シギット氏はもともと技能実習生として来日し、長崎市内の造船所で勤務していました。
日本の文化や自然に惹かれ、また運転が好きだったことから「トラック運転手になって全国を走りたい」という夢を抱きます。
一方、株式会社新栄では、技能実習生が社内の潤滑油となる他社の事例を知り、外国人雇用を検討。
技能実習生導入支援・特定技能受入事業を展開する株式会社RPJを通じて両者が出会い、大型免許取得支援を含む採用へと至りました。
特定技能制度と業界の未来

特定技能制度は、人材不足の企業が一定の技能と日本語能力を持つ外国人を即戦力として雇用する仕組み。
日本人と同等の賃金水準が保証され、特定技能2号へ移行すれば家族の帯同や在留期限の撤廃も可能になります。
運転手不足が課題となる運送業界において、シギット氏の活躍は新たな就職機会のモデルケースとして注目を集めています。
将来は特定技能2号を取得し、家族を日本に呼び寄せたいと語るシギット氏。
その挑戦は、日本の物流業界における多様な人材活用の可能性を広げる一歩となります。
株式会社新栄「特定技能 外国人トラック運転手シギット・プルワント氏」の紹介でした。