現場での即時データ処理を実現!イデオモータロボティク「FLUXシリーズ」

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イデオモータロボティクスは、米国Freefly Systems社製の高性能LiDARシステム「FLUXシリーズ」の国内出荷を開始しました。

 

「ドローンによるレーザー測量は手順が複雑で、データの確認にも時間がかかる」というこれまでの常識を打ち破り、iPadとの連携による直感的な操作と、現場での即時データ処理を実現した画期的なソリューションです。

 

イデオモータロボティク「FLUXシリーズ」

 

Freefly Systems社製のFLUX LiDARシリーズ。左からFlux L1、Flux O1、Flux H1の3モデルが並んでいる

 

今回発売された「FLUXシリーズ」の最大の特徴は、その圧倒的な「手軽さ」と「スピード」にあります。

 

従来のLiDARシステムで必要とされた複雑なキャリブレーション飛行や難解な設定は一切不要。iPad上の専用アプリから「RECボタン」を押すだけで、IMU・GNSS・LiDARが自動で同期され、すぐに測量ミッションを開始できます。

 

計測終了後も、着陸してUSB-CドライブをiPadに接続するだけで、わずか数分以内に現場で点群処理と可視化が可能。

 

「データが正しく取れているか」をその場ですぐに確認できるため、測量ミスによる再訪問のリスクを劇的に減らすことができます。

 

iPad Pro上で動作するFLUX FLOWアプリケーションの画面。現場で取得した点群データを即座に可視化・確認している様子

 

また、機体への取り付けにはFreefly独自のオープンソースインターフェース「Smart Dovetail」を採用。

 

同社の産業用ドローン「Astro」シリーズや「Alta X Gen2」であれば、ケーブルレスで瞬時に着脱が可能であり、準備から撤収までの時間を大幅に短縮します。

 

Flux H1 LiDARの各部説明図。Smart DovetailコネクタやUSB-Cポート、放熱ファンなどの配置が示されている

 

ラインナップは、用途や現場の環境に合わせて選べる「H1」「O1」「L1」の3モデルが用意されました。

 

【FLUX H1】高精度と透過性を両立したスタンダードモデル

 

産業用ドローンASTRO Maxに搭載されたFlux H1。コンパクトなボディで機動性を損なわない設計

 

レーザーチャンネル数:32

重量:約690g

 

「FLUX H1」は、エントリーモデルという位置付けながら、非反復スキャン技術を搭載した高性能モデルです。

 

3リターン(マルチエコー)に対応しており、反射の少ない対象物や、木々の隙間を通して地表を計測する必要がある森林管理などの現場で真価を発揮します。

 

【FLUX O1】NDAA準拠でセキュリティ要件の厳しい現場へ

 

ASTRO Maxに搭載されたFlux O1。NDAA準拠を示すOuster製センサーが特徴的

 

レーザーチャンネル数:128

重量:約663g

 

「FLUX O1」は、米国国防権限法(NDAA)に準拠したモデルです。

 

重要インフラの点検や政府関連のプロジェクトなど、高いセキュリティ基準が求められるミッションクリティカルな環境でも安心して運用が可能。128チャンネルの高密度スキャンにより、緻密なデータ取得を実現します。

 

【FLUX L1】広大なフィールドを制する長距離モデル

 

ASTRO Maxに搭載されたFlux L1。長距離計測に適した形状をしている

 

レンジ:450m

重量:約715g

 

「FLUX L1」は、最大450mという長距離計測に対応したモデルです。

 

広範囲の測量や、対象物に接近するのが難しい現場でのデータ取得に最適。軽量ボディでありながら、プロフェッショナルが求めるクオリティを確実に提供します。

 

 

いずれのモデルも、購入後の追加ライセンス料は一切不要というコストパフォーマンスの高さも魅力のひとつ。

 

複雑な技術習得を必要とせず、誰でも高精度な3次元データを作成できる「FLUXシリーズ」は、測量現場の働き方を大きく変える可能性を秘めています。

 

現場での効率化をお考えの方は、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

株式会社イデオモータロボティクス「FLUXシリーズ」の紹介でした。

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