商業施設や小売業向けにSaaS型クラウドサービスなどを提供するリゾームが、商業施設に関するアンケート調査を実施しました。
この調査は、2025年8月27日から28日にかけて、1か月に1回以上商業施設を訪れる子育て世代の男女1,000人を対象に行われたものです。
「商業施設に行く理由」「行かない理由」「商業施設で買い物をする理由」を分析し、来館や購買の背景にある消費者の行動傾向を考察しています。
リゾーム「商業施設に関するアンケート調査」

【アンケート概要】
調査期間:2025年8月27~28日
調査対象:1か月に1回以上商業施設を訪れる、子育て中の20~59歳の男女(全国)
有効回答数:1,000人
調査方法:アンケート調査サービスを利用したインターネット調査
調査主体:リゾーム
調査結果の概要として、来館理由のトップは「購入したい商品がある」(約6割)でした。
来館を先延ばしにした理由は「館内の混雑」(41.5%)が最多となり、商業施設で買い物をする理由は「当日入手できる」「現物を確認できる」など、ECでは得られない体験価値が支持されました。
来館理由は「購入したい商品がある」が他を大きく引き離し1位

来館理由の1位は「購入したい商品があるため」(55.9%)で、“欲しい商品があるから行く”という動機が最も強い結果となりました!
続いて「イベント・セールがあるため」(35%)、「利用したい飲食店があるため」(32.8%)、「利用したいサービスがあるため」(29.8%)が上位に挙がり、商業施設内の“ショップ利用を目的とした来館”が中心であることが分かります。
また、「家族や友人と過ごすため」(28.3%)、「子どもと楽しむため」(25.5%)といった回答から、“誰と過ごすか、どう楽しむか”という視点も見受けられました。
来館を先延ばしにした理由は「混雑」「高い」「行きたいショップがない」

来館を控える理由の1位は「館内が混雑している」(41.5%)でした。
次いで「駐車場が混雑している・料金が高い」(35.2%)、「価格帯が高い」(34.5%)が続きました。
混雑による不便さや価格面の印象が来館抑制の主な要因となっており、「行きたいショップが少ない」(33.9%)も同程度の割合で挙がっています。
また、「子ども向け設備やファミリー対応が不十分」(14.9%)なども、ファミリー層の来館を左右する要素として注視が必要です。
ECサイトよりも商業施設で買う理由は「当日入手」「現物確認」「比較・体験」

ECサイトよりも商業施設で買い物をする理由として、「欲しいものが当日手に入る」(46.3%)が最多となりました。
また、「現物を確認できる」(43.7%)も同程度に選ばれています。
さらに、「その場で商品を比較できる」(35.7%)や「試着・試飲・試用などの体験ができる」(29.4%)といった項目も上位に挙がり、商業施設ならではの、現物を見て体験して選べるという価値が重視されていることが分かりました☆
「商業施設に行く理由」と「行かない理由」は必ずしも一致しない傾向が見られました。
来館を促す「強み」と、来館を妨げる「課題」の双方を的確に把握し、体験価値の向上や混雑の緩和などに取り組むことが、今後の商業施設の魅力向上や集客増加につながると考えられます。
リゾームによる「商業施設に関するアンケート調査」の結果紹介でした。
※調査結果の引用・転載の際は「出典:株式会社リゾーム」と記載し、詳細記事URLへリンクしてください。