双日テックイノベーション(STech I)は、自社開発の統合データエントリーシステム「Natic e-Entry Express+」(以下、3E)を両備システムズへ導入しました。
本導入により、両備システムズは人員最適化と業務効率化を実現し、変化するBPO事業に柔軟に対応できる体制を構築しました。
両備システムズ STech I「Natic e-Entry Express+」導入

BPO業界では、少子高齢化による人手不足が深刻化しており、ITを活用した業務効率化が重要課題となっています。
両備システムズは、ICTによる生産性向上を進める中で、これまで使用していたデータ入力専用システム「OpenIDES」のサポート終了を受け、新システムの検討を開始しました。
導入の目的
新システムの検討にあたり、既存の入力システムとPC入力を統合して管理負担を軽減し、人的リソースを効率的に配分できる体制の構築が目指されました。
また、「OpenIDES」で蓄積した資産や、プロパンチャー(データ入力の専門オペレーター)のスキルを継承すること、AI-OCRなどの最新技術を活用できる柔軟な基盤を実現することも目的とされました。
導入の決め手と効果
検討の結果、システム統合による管理効率化、資産とスキルの継承、柔軟な拡張性、充実したサポート体制が評価され、両備システムズは「3E」を採用しました。
導入により、進捗や実績を「3E」上で統合的に可視化でき、管理者の工数約0.5名分を事業推進に転用可能になりました。
また、連想入力チームとPC入力チームのリソースを柔軟に組み合わせることで、連想入力チームのピーク時残業時間を80時間から32時間に削減することに成功しています。
ほかにも、AI-OCR連携によるセキュリティ強化や、柔軟なワークフロー設計による複雑案件への対応力向上など、新たなビジネス展開を後押しする効果が出ています。
導入企業コメント
両備システムズ BPOセンター第1グループ長の井本 佳佑氏は、次のようにコメントしています。
「3Eの導入効果としてもっとも大きいと感じるのは、連想入力チームとPC入力チームの統合です。これにより、業務の一元管理と人的リソースの最適化が実現しました。
現時点の3Eは日々ブラッシュアップを続けている成長途中のシステムだと思います。そこに私たち現場のノウハウを双日テックイノベーションとともに組み込んでいけば、さらに成長していけるはずです。
デジタルデバイドで取り残される人を出さないため、紙はなくならないでしょう。システム会社として紙を必要としない社会の実現に貢献するとともに、誰も取り残さない社会に寄与するためにBPOの力を使いたいと考えています。」
STech Iは、今後も現場のノウハウを反映しながら「3E」の機能を継続的にブラッシュアップし、BPO領域のDX推進をさらに強化していくとしています。