クリエイティブバンクが、「英語力とキャリアの関係、AI翻訳ツールの活用状況」に関するアンケート調査を実施しました。
全国の企業の会社員・経営者1,256名を対象に、2025年10月31日~11月2日に行われた調査です。
AI翻訳の普及により、英語力の影響が小さくなったと感じる人が3割にのぼるなど、意識の変化が明らかになりました。
クリエイティブバンク「英語力とAI翻訳ツール活用に関する意識調査」

英語スキルが収入やキャリアに与える影響について、「以前より影響が小さくなっている」「ほとんど影響しなくなっている」と回答した人が合わせて30.0%となり、AI翻訳によって“英語格差”が縮まったと感じている人が多いことが分かりました。
一方で、「以前より影響が大きくなっている」も19.6%おり、英語ができる人がAIも活用することでさらに有利になっている可能性も示唆されています。
20代の約5割が英語に日常的に接触

仕事で外国語を使う頻度は、20代では「ほぼ毎日ある」「週に数回程度ある」を合わせて約5割に達し、若手ほど日常的に英語に触れている実態が明らかになりました。
年代が上がるにつれてその割合は低下し、60代では8割近くが「使う機会がない」と回答しています。
英語対応への自信とツール活用

自身の英語対応レベルについて、20代は「英語でも問題なく仕事が進められる」(26.6%)が最も高かったのに対し、30代は「翻訳ツールを使えば対応できる」(30.6%)が最多でした。
世代によって英語へのアプローチが多様化していることがうかがえます。
英語を使う場面と対応方法

英語を使う場面は、「ウェブ会議や打ち合わせなど」(40.3%)と「メールやチャットなど」(39.5%)が上位を占めました。
“読む”だけでなく、“相手と意思を交わす”ためのコミュニケーションツールとして浸透しています。

対応方法としては、「無料の自動翻訳ツール」(42.9%)や「生成AIで翻訳」(37.6%)が主流となり、「社内の外国語が得意な同僚に依頼」(13.8%)は少数派となっています。
今後の翻訳ツールへの期待

今後の翻訳・通訳機能への期待としては、「対面でリアルタイムに会話を翻訳・通訳できる機能」(36.2%)が最多でした。
次いで「感情やニュアンスまで伝わる翻訳」(29.8%)、「より高精度な自動翻訳ツール」(29.6%)が続き、より円滑なコミュニケーションを支援する機能が求められています。
AI翻訳の進化により、ビジネスにおける言語の壁は低くなりつつあります。
今後は、ツールの活用スキルや、ツールでは補いきれないコミュニケーション能力が重要になってきそうです。
株式会社クリエイティブバンクによる「英語力とキャリアの関係、AI翻訳ツールの活用状況」に関するアンケート調査結果の紹介でした。