日本と世界の歴史映画のための映画祭「第17回京都ヒストリカ国際映画祭」が開催されます。
京都ヒストリカ国際映画祭実行委員会が主催し、2025年12月2日(火)から12月7日(日)まで京都文化博物館にて実施されます。
今年は、絶大のスター・阪東妻三郎が京都に撮影所を作った設立100年の2026年に向けて、『雄呂血』の上映など多彩なプログラムが予定されています。
第17回京都ヒストリカ国際映画祭

名称:第17回京都ヒストリカ国際映画祭(KYOTO CMEX 2025 公式イベント)
日程:2025年12月2日(火)~12月7日(日)
会場:京都文化博物館
料金:有料(企画により変動 ※無料企画あり)
京都は東映、松竹の撮影所があり、映画やドラマ作品を生み出し続けています。
本映画祭は、古き良きものを伝え、新しいものを創る場を作る試みとして生まれ、今年で17回目を迎えます。
今年のプログラム・ディレクター高橋 剣氏は、観る者の気もちに刺さる「トゲトゲ映画たち」を届けるとし、世界の最新歴史映画から日本の名匠の傑作まで、充実のゲストトークとともに上映されます。
ヒストリカ・スペシャル

阪東妻三郎が撮影所を太秦に開いて100年になることを記念し、阪妻の傑作『雄呂血<4K デジタル修復版>』が上映されます。
シンプルなプロットに過剰な情念が盛り込まれた「太秦DNA」の原点ともいえる作品です。
当日は、活弁士・片岡一郎さん、唄・三味線の重森三果さん、和笛・鳴り物の滝本ひろ子さんによる活弁付き上映となります!
ゲストとして俳優の田村幸士さん、映画監督の安田淳一さんも来場予定です。
ヒストリカ・ワールド
世界の新作歴史映画を日本プレミア上映するプログラム。
世界が再び閉じようとするなか、物語が国境を越えて語られる4作品が上映されます。
上映作品:『海を約束してくれた先生』(日本初上映)、『UBU』(日本初上映/パウロ・アブレウ監督来場)、『マゼラン』(山國恭子さん来場)、『裏か表か?』
ヒストリカ・フォーカス
「アンチ・カタルシス」をテーマに、日本映画の珠玉の傑作選6作品が上映されます。
カタルシスに預けない、作り手の密やかな声を探るプログラムです。
上映作品:
- 『仇討』(ゲスト:片山慎三監督)
- 『夜の鼓』(ゲスト:片山慎三監督)
- 『幕末残酷物語』(ゲスト:佐々木敦さん)
- 『御法度』(ゲスト:佐々木敦さん)
- 『はなれ瞽女おりん』(ゲスト:横浜聡子監督)
- 『それから』(ゲスト:横浜聡子監督)
イタリア文化会館-大阪企画プログラム

世界の映画祭と連携する特別上映プログラムです。
ヴェネツィア・ビエンナーレ提携企画としてVR作品『ルイージ・ブローリオの再打ち上げ』、ボローニャ復元映画祭提携企画として『神の道化師、フランチェスコ〈デジタル・リマスター版〉』が上映されます。
『神の道化師、フランチェスコ』にはアンドレア・メネゲッリさん(チ ネ テカ・ディ・ボローニャ)がゲスト来場します。
京都フィルムメーカーズラボ

若手育成プログラム「京都フィルムメーカーズラボ(KFL)」との共同企画も実施されます。
マスターズ・セッションでは、樋口真嗣監督が選んだ作品『宇宙からのメッセージ』の上映とアフタートークを開催。
また、KFLの過去の参加者が長編作品を披露する「カムバックサーモン・プロジェクト」では、真田幹也監督の『尾かしら付き。』が上映されます。
カンファレンスイベント「ヒストリカ お座敷」
日程:12月6日(土) 13:00~18:00、12月7日(日) 11:00~18:00
会場:京都文化博物館 6F 和室
入場料:無料
豪華ゲストを和室に招き、車座の映画談義が繰り広げられる大好評のカンファレンスイベント☆
トークエリア・展示エリアともに入場無料で、誰でも気軽に参加できます。
アニメーション映画監督の片渕須直さん(3年連続登壇)や、撮影監督の石原興さんなど、多彩なゲストによるトークが予定されています。
連携企画 HISTORICA X(ヒストリカクロス)
日程:12月7日(日)13:00~17:00
会場:京都文化博物館 6F 和室
定員:100名
参加費:無料
今年のテーマは「AIクリエイティブ最前線~映像、ゲーム、XRで発展するコークリエーションパイプライン~」。
各分野の第一線でAIを活用しているクリエイターが集結し、熱いセッションを繰り広げます。
歴史的な名作から世界の最新作まで、多彩なゲストと共に歴史映画の魅力を深く掘り下げる6日間。
撮影所の都・京都で、映画の「次の100年」のヒントを探してみてはいかがでしょうか。
京都文化博物館で開催される「第17回京都ヒストリカ国際映画祭」の紹介でした。
(C)マツダ映画社 製作協力:時代劇専門チャンネル
(C)1950 RTI/Rizzoli
(C)東映・東北新社