オットーボック・ジャパンは、アシックスの協賛のもと、「ランニングクリニック2025」を2025年10月24日(金)から26日(日)の3日間、東京大学駒場キャンパスにて開催しました。
このイベントは、下肢切断者を対象に、歩行・ランニングの技術を学びながら、走る喜びを取り戻し、自己の可能性を広げることを目的としたプログラムです。
オットーボック・ジャパン「ランニングクリニック2025」

開催日:2025年10月24日(金)~26日(日)
開催場所:東京大学 駒場キャンパス
参加者:下肢切断者9名/来場者・見学者:約70名
主催:オットーボック・ジャパン
協賛:アシックス
後援:東京大学スポーツ先端科学連携研究機構、一般社団法人日本パラ陸上競技連盟、公益財団法人日本財団パラスポーツサポートセンター
今年で8回目の開催となった「ランニングクリニック」。
9名の参加者がスポーツ用義足を着用し、“走る喜び”を全身で体感しました。
初めてスポーツ用義足を着用した方を含む9名全員が“義足で走る”ことを達成し、会場には「私も走れた!」といった歓声と笑顔、感動があふれました!
世界で活躍するトップアスリートが指導

講師には、パラリンピック金メダリストのハインリッヒ ポポフ氏をはじめ、山本篤氏、兎澤朋美選手など、世界で活躍するトップアスリートが指導にあたりました。
トップアスリートからの的確な指導が、参加者の自信につながりました。
参加者の声

参加者からは「56年にわたる義足人生の中で、再び走ることができました。」「子どもと一緒に運動会で走りたい。それも、1番にゴールしたい。」といった喜びの声が寄せられました。
ほかにも、「パラリンピック出場者から直接指導を受け、陸上競技への関心が一層深まりました。」「参加者同士で励まし合い、称え合える仲間に出会えたことが本当に嬉しかったです。」など、貴重な体験になったことが伺えます☆
講師の声
ハインリッヒ ポポフ氏は「どんなに優れた義足でも、使いこなすのは自分自身です。継続的なトレーニングを続けてほしい」とコメント。
かつてこのクリニックの参加者だったという兎澤朋美選手は、「『走れた!』という経験が心理的な転機になります。今回の参加者の皆さんにも同じ喜びを感じてもらえたら嬉しいです。」と語りました。
山本篤氏も「このクリニックはアスリートを育てる場ではありません。『走れるようになった』という実感を大切にしてほしい。その小さな一歩が、人生を豊かにするきっかけになると信じています。」と述べました。
「走る喜び」を取り戻すだけでなく、仲間との出会いやトップアスリートとの交流が、人生を豊かにするきっかけとなるイベントです。
本イベントは、公益財団法人日本財団 HEROs AWARD 2024企業部門を受賞した取り組みでもあります。
オットーボック・ジャパンが開催した「ランニングクリニック2025」のレポートでした。