2025年10月5日、横浜市に暮らす97歳の中谷翠(なかたに みどり)さんが、「東急SSマスターズ水泳競技大会」に出場しました。
3年前に股関節を骨折して水泳から離れていましたが、「サギヌマスイミングクラブ デイサービス」のサポートを受け、17年ぶりに大会への再挑戦を果たしました。
97歳・中谷翠さん「東急SSマスターズ水泳競技大会」出場

中谷さんが水泳を始めたのは52歳のとき。
以来、80歳までは大会にも出場するほど水泳に親しんでいましたが、3年前に股関節を骨折してからは思うように体が動かず、水泳から離れていました。
そんな中谷さんが再び大会へ出場するきっかけとなったのが、「サギヌマスイミングクラブ デイサービス」との出会いでした。
“力を抜く”ことから始まった、再挑戦への第一歩
デイサービスの責任者・高橋さんは、常に力みやすく頑張ってしまいがちな中谷さんに対し、今の自分の身体の状態と向き合うことや日常の動作から丁寧に体づくりをサポート。
「力を抜くこと」「呼吸を合わせること」を一つひとつ練習するうちに、次第に動きがスムーズになり、楽に泳げるようにもなって自信を取り戻していきました。

得意の背泳ぎや自由形を練習する中谷さん。
そんな折、クラブ内で東急マスターズの話を聞き、「私も出てみたい」と中谷さんの目が輝きました。

“やりたい”の灯を消さない──不安を乗り越えたデイサービスの支え
しかし、大会のわずか1か月前に体調を崩して入院。
デイサービスにも通えず、不安が募る日々が続きました。
それでも高橋さんは、「やりたいと思ったことを実現させてあげられなかったら、私たちも後悔する」と、チームで支える決意を固めます。
大会当日は看護師も帯同し、バイタルチェックや移動・着替え・入退水時の介助まで、万全のサポート体制で臨みました。

17年ぶりの大会出場。
スタート台の前に立った中谷さんは「とても緊張した」と語ります。
レースでは思うような泳ぎができなかったものの、大会後には微笑みながら「このデイサービスにきて良かった。来年も挑戦したい。」と語りました☆
その姿は、周囲にも、明るい光と挑戦する勇気を与えています。
サギヌマスイミングクラブ デイサービス責任者 高橋さんコメント
当デイサービスでは、「通所は目的ではなく手段」であり、ご利用者様が叶えたい目標の実現こそが生活の質向上に繋がると考えております。
今回の水泳への挑戦も、関係者の皆様の温かいご支援と、スタッフの適切なサポートによって実現しましたこと、深く感謝申し上げます。
本取り組みが日常生活動作の維持と、更なる生きがいに繋がることを願い、今後も全力で支援してまいります。
年齢を重ねても、「挑戦したい」という気持ちは色あせません。
サギヌマスイミングクラブ デイサービスでは、年齢や障害に関わらず、“やりたい”をあきらめない支援を続けています。
サギヌマスイミングクラブ デイサービスのサポートで、17年ぶりに水泳大会に挑戦した97歳・中谷翠さんの紹介でした。