ヤクモ株式会社が、高層建築物における風揺れを低コスト・省設置スペースで低減できる、1台2方向式の高層建築物用AMD(アクティブ・マス・ダンパー)「Dual AMD」を開発しました!
都市部の高層化に伴う「風揺れ」問題を解決する新しい制振装置です。
ヤクモ 高層建築物用AMD「Dual AMD」
近年、都市部の高層化が進み、建築物における「風揺れ」が深刻な課題となっています。
知覚されるような長時間の横揺れは、不安感や不快感、乗り物酔いのような症状を引き起こすことも。
オフィスでの業務支障やホテルでの快適性損失といった、建築物の資産価値にも大きく影響します。
ヤクモは、これまで中層ビル向けの風揺れ対策で培ったノウハウを基に、コスト・設置スペース・メンテナンス負荷を削減する、最大振動マス100tの大型制振装置(AMD)を開発しました。
特長
「Dual AMD」は、高層建築物の課題に対応するため、4つの大きな特長を備えています!
(1) コストの抑制
コンクリート錘の採用や、全体カバーを不要とすることでコスト削減を実現しています。
(2) 設計の自由度
XY2軸一体型により1台で2方向制振が可能です(必要場面に応じて1方向制振に変更も可能)。
設置面積も小さく(7.7×7.9m ※最大ストローク仕様での可動範囲。別途制御盤のスペースが必要)、他設備との干渉を回避します。
(3) メンテナンス性の向上
クレーン不要のメンテナンスを実現。
さらに汎用リニアガイドを使用しているため、短納期・低コストでの部品調達が可能です。
(4) 優れた運搬・施工性
2分割フレーム設計と、現場でのコンクリート打設により、運搬、施工、搬入が容易になっています☆
Dual AMD(高層建築物用AMD) 仕様
製品名: Dual AMD(高層建築物用AMD)
振動マス質量: 50~100 [t]
アクチュエータ最大制御力: 各段200 [kN]
ストローク: ±950 [mm]
本体寸法(最大): W7.7×D7.9×H3.15 [m]
制御盤寸法: W6.4×D0.8×H2.3 [m]
周波数範囲: 0.2~0.5 [Hz]
用途: 高層建築物用風揺れ
※仕様範囲外でも対応可能な場合がございますので相談ください
1台で2方向の揺れに対応しながら、コストや設置スペース、メンテナンス性まで考慮された「Dual AMD」
高層建築物の快適性と資産価値を維持するための、強力なソリューションとなりそうです!
ヤクモ株式会社が開発した、高層建築物用AMD「Dual AMD」の紹介でした。