マーケティング支援事業を手掛ける株式会社oneが、全国の10代~60代の男女1,000人を対象に実施した「秋に関する意識・実態調査」の結果を発表しました。
調査の結果、8割以上の人が日本の「四季」が「二季」に近づいていると実感しており、「秋になった」と感じるのも10月以降と考える人が多数を占めるなど、季節の捉え方に変化が見られました。
one「秋に関する意識・実態調査」
調査名:秋に関する意識・実態調査
調査対象:全国の10代~60代の男女1,000人
調査期間:2025年9月19日(金)~9月24日(水)
調査方法:WEBアンケート
8割以上が日本の「二季化」を実感、秋の訪れは10月以降に
近年、日本の季節が「四季(春夏秋冬)」から「二季(夏冬)」になってきていると感じるか尋ねたところ、「とても感じる」「やや感じる」が合計86.8%という結果になりました。
多くの人が、春や秋といった過ごしやすい季節が短くなっていると感じていることがわかります。
また、「秋になったな」と感じる月については「10月」が47.7%で最多、次いで「11月以降」が37.7%でした。
「9月」と答えた人はわずか7.5%で、多くの人にとって9月はまだ夏の感覚であることが判明。
「秋を感じる時期はほとんどない」という回答も7.1%あり、体感的に秋が短くなっていることがうかがえます。
「○○の秋」を意識した行動は2割未満
2025年9月に入ってから「○○の秋」に関連する行動を意識的に行ったか聞いたところ、最も回答が多かった「食欲の秋」でも28.7%にとどまりました。
「スポーツの秋」は13.7%、「読書の秋」は11.0%、「芸術の秋」は10.2%と、いずれも2割未満となり、7割以上の人が秋を意識した行動を実践していないことが明らかになりました。
記録的な高温となった9月の気候が影響し、秋らしい過ごし方が実生活に結びつきにくくなっているのかもしれません。
秋のレジャーは「日帰り旅行」や夏らしいイベントが人気
2025年9月~11月に予定しているイベント・レジャーでは、「日帰り旅行をする」が20.9%で最多となりました。
次いで「バーベキューやキャンプをする」が11.7%、「花火大会・お祭りに参加する」が10.5%と続き、夏のイメージが強いレジャーが、涼しくなった秋の時期にも楽しまれている傾向が見られました。
一方で、過半数の51.9%は「特にイベントやレジャーは予定していない」と回答しています。
ハロウィンイベントへの参加意欲は低下傾向
秋のイベントとして定着しつつあるハロウィンですが、今年参加予定のない人のうち、過去に参加経験がある方に参加しなくなった理由を尋ねたところ、「人混みや混雑が苦手だから」が36.4%と最も多くなりました。
次いで「ライフステージが変化したから(29.8%)」「年齢的に参加しづらくなった(24.5%)」といった理由が挙げられています。
今回の調査から、気候変動を背景に、人々の秋に対する感覚や過ごし方が変化している実態が明らかになりました。
株式会社oneによる「秋に関する意識・実態調査」の紹介でした。