クリエイティブバンクが、全国の企業の新卒採用担当者を対象に実施した「2026年度 新卒採用 満足度」と「採用管理システム導入」に関するアンケート調査の結果を発表。
採用管理システムの利用状況や、学生への訴求ポイントが採用満足度にどう影響しているかが明らかになりました。
クリエイティブバンク「2026年度 新卒採用 満足度」に関する調査
調査期間:2025年10月3日~2025年10月4日
調査対象:全国の企業の新卒採用担当者 344名
調査機関:『デジタル化の窓口』(運営元:株式会社クリエイティブバンク)
学生の価値観の多様化や採用手法のデジタル化など、変化が続く新卒採用市場。
今回の調査では、2026年度の採用活動を終えた企業の採用担当者を対象に、採用満足度や目標達成率、採用管理ツールの活用状況などに焦点を当てています。
調査結果からは、デジタル化の進展度や採用アプローチの違いが、成果に影響を与えていることが見えてきました。
採用管理システムの利用状況と効果
2026年度の新卒採用において、「採用管理システムを利用している」と回答した企業は71.2%にのぼり、採用活動におけるデジタルツールの定着がうかがえます。
システムの利用は、採用成果にも大きく影響しているようです。
採用管理システムを利用している企業では、利用していない企業に比べて採用活動の満足度が約27ポイント、採用目標の達成率が約29ポイント高い結果となりました。
ツールを活用した進捗管理やデータ分析が、採用計画の達成に寄与している可能性が考えられます。
採用満足度で異なる学生への訴求ポイント
学生への訴求ポイントとして最も多かったのは「成長機会・スキルアップ」(52.9%)でした。
注目を集める「初任給・給与」は29.0%にとどまり、企業は待遇よりも成長環境や働きやすさなどを総合的に打ち出す傾向が見られます。
この訴求ポイントは、採用満足度によって明確な違いが見られました。
満足度が「非常に高い」企業では、「成長機会・スキルアップ」や「初任給・給与」といった“攻めの訴求”を重視。
一方で、満足度が低い企業では、「企業の安定性・将来性」や「社風・人間関係」といった“守りの訴求”を重視する傾向があり、安心感を訴求するだけでは学生の心に響きにくい現実がうかがえました。
信頼構築のためには「スピード」と「フォロー」を重視
採用候補者との信頼構築のために最も重視された取り組みは、「選考スピードの改善(即日・翌日連絡など)」(56.4%)、次いで「内定者フォロー(面談・コミュニティ)」(50.6%)でした。
“早く、丁寧に、つながりを切らさない”という、候補者との関係性を育てる採用へと進化しているようです。
デジタルツールの活用と、候補者一人ひとりと向き合うコミュニケーションの両立が、今後の採用成功の鍵となりそうです。
『デジタル化の窓口』調査: https://digi-mado.jp/article/110604/
株式会社クリエイティブバンクによる「2026年度 新卒採用 満足度」に関する調査結果の紹介でした。