健康診断の重要性が明らかに!eam HOPE(チームホープ)「動物病院における犬猫の死亡原因調査」結果発表

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ペットの予防医療の啓発・普及活動を展開する獣医師団体・一般社団法人 Team HOPE(チームホープ)は、「動物病院における犬猫の死亡原因調査」の経過報告を発表しました。

全国の賛同病院から集めた約1,500例のデータに基づき、ペットの長寿化に伴い死亡原因が変化していることなどが明らかになりました。

 

Team HOPE(チームホープ)「動物病院における犬猫の死亡原因調査」結果発表

 

チワワとゴールデン・レトリーバーの死因の比較

 

調査期間:2025年1月~7月

調査内容:Team HOPE賛同動物病院での治療中に死亡した犬と猫に関する情報

サンプル数:犬 N=990、猫 N=486

 

犬と猫の寿命が延びるにつれて、死亡原因も変化しています。

Team HOPEは、今後の獣医療の方向性に寄与するべく、死亡年齢と死亡原因に関する大規模な調査を実施し、2025年9月28日にその経過報告を行いました。

調査からは、長生きするようになったからこそ気をつけたい病気などが浮き彫りになっています。

 

犬の死亡年齢と原因

 

犬の死亡年齢の分布

 

犬の死亡年齢の中央値は14歳で、14~17歳がピークでした。

死亡原因の第1位は「循環器系疾患」、次いで第2位が「新生物(腫瘍・がん)」、第3位が「腎尿路泌尿器系疾患」という結果になっています。

 

犬の死因

 

猫の死亡年齢と原因

 

猫の死亡年齢の分布

 

猫の死亡年齢の中央値は13歳と、犬より1年短い結果でした。

これは、若くして亡くなる猫が多いことが影響しており、性別ではメス(14歳)の方がオス(13歳)より長生きする傾向が見られました。

死亡原因の第1位は「腎尿路泌尿器系疾患」、第2位は「新生物(腫瘍・がん)」、第3位は「循環器系疾患」でした。

 

猫の死因

 

品種別 死亡年齢と死亡原因

 

【チワワ】

死亡年齢の中央値は14歳で、犬全体の平均と同じでした。

死因の第1位は、犬種の特徴とも言える「循環器系疾患」でした。

 

【ゴールデンレトリーバー】

死亡年齢の中央値は10歳と、大型犬ならではの傾向が見られました。

死因の第1位は「新生物(腫瘍・がん)」で、血管肉腫や骨肉腫などの腫瘍性疾患が非常に多いことがわかっています。

 

調査から見える健康診断の重要性

 

ペットの健康診断キャンペーン2025

 

今回の調査で犬・猫ともに死亡原因の2位となった「新生物(腫瘍・がん)」は、長生きする個体が増えたことが背景にあると考えられます。

上位を占める循環器疾患、腎泌尿器系疾患、新生物は、いずれも悪化してから治療するよりも、健康診断などで早期発見することで発症を防いだり、進行を遅らせたりすることが可能です。

Team HOPEでは、ペットの寿命延伸に役立つ健康診断の重要性を多くの人に理解してもらうため、今後も本調査を継続していくとしています。

 

愛犬・愛猫がどのような病気にかかりやすいのかを知ることができる、貴重な調査結果。

大切な家族と一日でも長く過ごすために、定期的な健康診断の重要性を改めて教えてくれます。

 

Team HOPEによる「動物病院における犬猫の死亡原因調査」結果の紹介でした。

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