通信制高校の紹介サイト『Go通信制高校』が、Z世代の学びに対する姿勢や意識を調べるため、「Z世代の理想の学校調査」を実施しました。
コロナ禍以降の学生生活が当たり前になっている15歳から22歳を対象に調査し、現代の若者たちが求める理想の学校像や人間関係が明らかになりました。
悩みの相談相手として「生成AI」が台頭するなど、興味深い結果が報告されています。
Go通信制高校「Z世代の理想の学校調査」
理想の学校は「居心地がよく、自分のペースで学べる」場所
「理想の学校の環境」について、最も回答が多かったのは「居心地がよく、学びやすい環境が整っている」(54.8%)でした。
次いで「自分のペースで学べる」(54.3%)、「相談しやすい先生や大人がいる」(44.8%)と続き、心理的な安心感や個人のペースを尊重する環境が求められていることがわかります。
理想の勉強は「やる気を引き出してくれる先生」と「将来につながる学び」
「理想の学校の勉強」については、「教え方がわかりやすく、やる気を引き出してくれる先生がいる」(50.3%)がトップでした。
また、「将来や社会につながる学びができる」(40.5%)も高い支持を集めており、Z世代が学びと自分の未来を結びつけて考えたいという意識を持っていることがうかがえます。
人間関係は「違いを尊重し、無理に関わらない」
人との関わり方については、「自分と違う考え方も尊重したい」(43.3%)、「無理に共感せず、それぞれを大事にしたい」(41.2%)という回答が多く見られました。
一方で、「価値観が合わない人とは無理に関わらなくてよい」(37.2%)も高く、多様性を認めつつも、無理のない範囲での人間関係を望む傾向があるようです。
悩みの相談相手、トップは「母」、次いで「友人」、そして「生成AI」
悩みを相談しやすい相手は、「母」(28.3%)と「友人」(27.7%)が僅差でトップ2となりました。
注目すべきは、3位に「生成AI(ChatGPTなど)」(6.3%)がランクインしたことです。
実際に、生成AIに悩みを相談した経験が「ある」と答えた人は44.7%にのぼりました。
特に15~18歳の女性では55.1%が「ある」と回答しており、若年層の女性を中心にAIが新たな相談相手として活用されている実態が明らかになりました。
相談した理由としては「聞いてもらえて気持ちが楽になった」「人には話せないことを吐き出せてよかった」といった声が多く、心理的なサポートを求めている様子が見て取れます。
今回の調査から、Z世代が「自分のペース」を大切にしながらも、信頼できる大人や将来につながる学びを求め、悩み相談ではAIも活用するなど、柔軟な価値観を持っていることがわかりました。
『Go通信制高校』による「Z世代の理想の学校調査」の紹介でした。