マレーシア政府傘下の国営企業 Family Wellbeing Sdn Bhd(FWSB)は、2025年大阪・関西万博のマレーシア館にて、日本企業3社と協力意向書を締結しました。
この提携により、世界水準の不妊治療(IVF)を日本市場に導入し、女性と家族のための新しい国際的な医療モデルを確立することを目指します。早ければ2025年内にサービス提供が開始される予定です。
マレーシア 不妊治療サービスを日本へ提供
提携の背景とマレーシアが選ばれる理由
日本では少子化が加速し、不妊治療は重要な社会課題の一つとなっています。今回の提携は、安心で経済的な治療環境だけでなく、「医療と癒やしの旅行体験」を同時に提供する新しい選択肢を提示するものです。
マレーシアは、15年連続で「日本人移住先No.1」に選ばれており、親日で日本語対応が可能な点から安心感があります。また、英国統治時代に整備された高品質な医療制度を持ち、アジアでも有数の国際患者受け入れ実績を持つ医療ツーリズム大国として知られています。
マレーシアにおける不妊治療(IVF)の強み
マレーシアでの不妊治療は、シンガポールや日本と比べて、半額から3分の1程度の費用で同等の治療レベルが受けられる点が大きな魅力です。
また、治療開始のハードルが低く、年齢や既往歴に関わらず高度な医療を早期に受けられます。特に日本では厳しい制限があるPGT(着床前遺伝学的検査)も、患者の希望で選択できるため、流産率の低減や妊娠持続率の向上が期待されます。
さらに、通院負担の軽減やメンタルサポート体制など、治療中のQOL(生活の質)も重視されており、治療の自由度が高い点も評価されています。
提携パートナーの役割
今回の提携には、以下の3社が協力します。
・Acrosx Japan Incorporated(日本アジアクロス株式会社)
日本とマレーシアを結ぶ医療観光ルートを構築し、日本の利用者のコーディネートや国内医療機関との提携を推進します。
・BP Lab Healthcare(マレーシア)
不妊診断・検査の精度向上と国際ラボ基準の研究開発を担います。
・WarungNeoJapan(マレーシア)
「MamaCare Global」ブランドを通じて、産後ケアスパや女性向けウェルネス製品を日本市場へ展開します。
今回の提携により、日本とマレーシアが協力して、女性と家族を支える「新しい国際標準」を構築し、安心・安全で経済的な不妊治療が日本の人々にも届けられることになります。
マレーシアが日本市場へ不妊治療サービスを導入する、新しい国際医療モデルの紹介でした。