家族愛あふれる作品の数々!京都府立堂本印象美術館 没後50年記念企画展「The Great DOMOTO―堂本印象の家族たち―」

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京都府立堂本印象美術館は、〈没後50年記念〉企画展「The Great DOMOTO―堂本印象の家族たち―」を2025年10月9日(木)から12月21日(日)まで開催します。

堂本印象の芸術を支えた家族に焦点を当て、初公開作品を含む貴重な作品が一堂に展示されます。

 

京都府立堂本印象美術館 没後50年記念企画展「The Great DOMOTO―堂本印象の家族たち―」

 

企画展「The Great DOMOTO―堂本印象の家族たち―」のチラシ

 

会期:2025年10月9日(木)~12月21日(日)

開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)

休館日:月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日休館)

入場料金:一般580円、高大生450円、65歳以上290円

主催:京都府、京都府立堂本印象美術館(指定管理者:公益財団法人京都文化財団)、京都新聞

 

京都府立堂本印象美術館では、没後50年を記念し、日本画家・堂本印象と、芸術に携わった家族の作品を紹介する企画展を開催します。

造り酒屋の三男として生まれた堂本印象には、古典芸能評論家の長兄・寒星、漆芸家の次兄・漆軒、日本画家の義弟・森守明や三輪晁勢、洋画家の甥・堂本尚郎など、才能あふれる一族がいました。家が没落してからは一家の大黒柱として家族を養い、弟妹たちは印象の芸術活動を支えました。

本展では、印象が描いた家族の肖像画や、家族をモデルにした作品を通して、印象の家族に対する温かい愛情を感じ取ることができます。

 

初公開作品や待望の里帰り作品も

 

堂本印象の作品《故父》大正13年(1924)京都府立堂本印象美術館蔵

 

本展では、初公開となる13点の作品が展示されます。72歳の堂本印象が亡き母のために自ら彫った「阿弥陀如来坐像」や、甥の堂本尚郎が洋画家に転向する前に描いた初期の日本画も初公開されます。

また、妹と姪をモデルに描かれた「婦女と卓子」が東京・歌舞伎座から里帰りし、関西で鑑賞できる貴重な機会となっています。

「故父」は、印象に多大な影響を与えた父の肖像画です。

 

堂本印象の作品《婦女と卓子》昭和25年(1950)株式会社歌舞伎座蔵

 

「婦女と卓子」は、妹と姪がモデルとなった作品です。

 

堂本印象の作品《或る家族》昭和24年(1949)京都府立堂本印象美術館蔵

 

「或る家族」は、戦後の家族模様を描いた作品です。

 

森守明の作品《寂光》昭和18年(1943)元京都市立清水小学校蔵(京都市学校歴史博物館管理)

 

義弟・森守明の作品「寂光」も展示されます。

 

堂本印象が彫った《厨子入木造阿弥陀如来坐像》昭和38年(1963)京都府立堂本印象美術館蔵

 

「厨子入木造阿弥陀如来坐像」は、亡き母のために印象自らが制作した仏像です。

 

関連イベント

 

会期中には、担当学芸員によるギャラリートークや、堂本印象の絵画から着想を得た室内楽コンサートが開催されます。

また、美術館の庭園では若手華道家による野外いけばな展も行われます。

さらに、京都国立近代美術館との相互割引も実施され、両館の企画展を割安で鑑賞することができます。

 

京都府立堂本印象美術館で開催される「The Great DOMOTO―堂本印象の家族たち―」の紹介でした。

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