GSアライアンスは、植物由来の生分解性プラスチックフィルム製の袋「GS Plant based Biodegradable Bag」を開発、2025年8月20日(水)から同社オンラインサイトにて販売開始。
GSアライアンス「GS Plant based Biodegradable Bag」
発売日 : 2025年8月20日(水)
カラー : 半透明
レジ袋有料化 : 対象外
厚さ : 0.06mm
寸法 : (高さ×幅×マチ)400×230×(60+60)mm
材質 : 生分解性樹脂
植物バイオマス度: 40-50%
製造国 : 日本
販売ルート : 同社オンラインショップ
GSアライアンスは、植物由来の生分解性プラスチックフィルム製の袋「GS Plant based Biodegradable Bag」を開発、2025年8月20日(水)から同社オンラインサイトにて販売開始しました。
脱炭素、カーボンニュートラル、持続可能な社会構築のための、環境、エネルギー分野の最先端技術を研究開発するGSアライアンス株式会社は世の中の石油・化石燃料由来の材料・製品を全て植物・バイオマス由来のものに置き換えるという目標のもと、種々の植物、バイオマス、廃木材などの有機廃棄物由来の生分解性樹脂、生分解性プラスチック、天然コーティング剤、天然塗料などを開発してきました。
そして今回、同社の田中大貴研究員、森良平博士(工学)は、植物由来の生分解性プラスチックフィルム製の袋を作りました。
植物バイオマス度は50-60%であり、バイオマス度の向上の検討は引き続き行っていきます。
植物由来のポリエチレン袋などは近年、スーパーマーケットなどでも使用されていますが、生分解性はありません。
廃棄後はプラスチック汚染の原因となります。
その点、この製品は植物由来であり、かつ生分解性なので、より環境に優しいという利点があります。
人口爆発に伴う地球温暖化、環境汚染や森林破壊などの環境問題は深刻な問題であり、プラスチック汚染も生態系を破壊する壊滅的なレベルになりつつあります。
既に我々人体の中に、大気中からナノプラスチックが入りつつあり、健康への悪影響が懸念されています。
ナノプラスチックとは、環境中に放置されたプラスチックが自然に分解、変性して形成されたプラスチックの微小粒子のことを指します。
これらのプラスチックの多くは、摂取、呼吸によって私たちの体内に入ると言われています。
最近は、これらのナノプラスチックが原因で、心臓発作や脳卒中のリスクを高めたり、消化器系の炎症反応を起こしたり、免疫反応にも悪影響を及ぼす可能性も指摘されています(添付図:ナノプラスチック汚染の健康へのリスク)。
図:ナノプラスチック汚染の健康へのリスク
一方で、生分解性プラスチックは、使用、廃棄後、生分解され、土などの自然環境中に戻る材料であり、このようなプラスチック汚染問題を解決できる可能性のある1つの手段です。
どの生分解性プラスチックが、コンポスト条件、土、淡水、海水中、及び、人の体内中で生分解性するかなど、より厳密に試験していく必要はありますが、医療用に使用されている乳酸系、ラクトン系の生分解性などは、人体に既に使用されている生分解性プラスチックの類です。
生分解性プラスチックが植物から作られている場合は、植物は大気中からCO2を呼吸するのでCO2が循環されている状態であり、、CO2の排出量が石油由来のプラスチックよりは少ないカーボンニュートラルの材料と言えることもできます。
袋には、同社の登録商標であるBio Sakuraのデザインを施していますが、希望される個人、企業の方がいれば、要望に応じて、種々のデザインの袋を作ることも可能です。