SAFELYは、水道修理にて「ぼったくり被害」に遭われた方へのインタビューを通じて、悪質業者の巧妙な手口を調査。
SAFELY 水道修理の悪質業者「7つの手口」と注意すべき点
SAFELYは、水道修理にて「ぼったくり被害」に遭われた方へのインタビューを通じて、悪質業者の巧妙な手口を調査しました。
深刻化する高額請求トラブルは全国的に広がっており、直近では逮捕に発展する事案や消費者生活センターからの注意喚起などが相次いでおり、消費者への注意喚起とともに、被害に遭わないための対策を解説します。
◆被害者の声で明らかになった「7つの手口」
インタビュー調査から、以下のような手口が頻出していることが判明しました。
1. 異常に安い価格で誘導し、現地で高額請求
数百円~などの格安表示の「おとり広告」での集客。
現地調査を正確にせず、「他にも悪い場所がある」「特殊作業が必要」といった理由で、料金を上乗せする。
2. 問い合わせ先と実際の訪問業者が別会社
問い合わせ、電話受付をコールセンターに委託している業者は多くあり、基本的には同じ業者名を名乗ります。
中には業者名が一致しない場合もありますが、確認を行っても明確な返答がなく、無理矢理に話を進める場合は要注意です。
3. 見積もりに明細がなく、“一式”で請求
各作業にいくらかかっているか不明瞭なまま進行をする。
費用の妥当性を判断できない状態にし、高額請求でも反論しづらい状況を作る。
4. 値引きと心理操作による即決誘導
初回見積もり「300万円」など高額見積もりを提示後、難色を示した際に「40万円」といった異常値引を行う。
火災保険が使えるなどの情報を与え判断を鈍らせる。
5. 見積書と異なる作業実態
契約内容に含まれているはずの作業が実施されない。
後で気づいても、見積書が「一式」となっているため、依頼者はその場で判断できず、証拠が残っていないため追及が難しくなる。
6. 支払い方法が現金のみ
履歴が残る支払い方法は、後から法的手段で返金請求されるリスクがあるため、あえて履歴が残らない現金支払いのみ。
裁判で返金判決が出ても、相手の口座情報が不明なため、口座凍結や返金請求が困難になる。
7. 領収書を拒否、または形式不備
手書きのレシート風の紙や「後で送る」と言って、連絡が途絶える。
◆消費者ができる「7つの自衛ポイント」
こうしたトラブルを避けるためには、以下のようなチェックポイントが有効です。
● 安すぎる価格表示をうのみにしない
● 実際に訪問する業者の身元を事前確認
● 見積書は明細付きで提示を求める
● 即決・異常な値引きには乗らない
● 作業前後は写真・動画で記録を残す
● 現金払いのみの業者は避ける
● 正式な領収書を必ず受け取る
緊急時だからこそ、冷静な判断が必要です。
焦って契約してしまう前に、これらの項目をひとつでも満たしていない場合は、一度立ち止まることが重要です。
◆まとめ
水道修理の現場では、消費者の緊急性や不安につけ込んだ悪質な手口による被害が、今なお全国で相次いでいます。
被害者の証言から見えてきたのは、見かけ上は親切に見える業者であっても、裏では巧妙な仕掛けで高額請求を行っているという実態です。
こうした被害を未然に防ぐためには、ユーザー一人ひとりが冷静に業者を見極める意識を持つとともに、正しい知識とチェックポイントを身につけておくことが不可欠です。