リンクトブレインと、ゲイツ財団やGoogleから資金提供を受けるスペイン発のAI最適化スタートアップ、コーザル・ファウンドリは、2025年7月、業務提携に関する覚書(MOU)を締結しました。
リンクトブレイン/Causal Foundry
リンクトブレインと、ゲイツ財団やGoogleから資金提供を受けるスペイン発のAI最適化スタートアップ、コーザル・ファウンドリは、2025年7月、業務提携に関する覚書(MOU)を締結。
両社は、リンクトブレインのゲーミフィケーション設計力とCausal Foundryの適応型パーソナライゼーションAIとを組み合わせ、ゲーム・アプリ領域におけるユーザー体験や行動変容設計において、新たな顧客価値の創出を目指します。
■リンクトブレイン:ゲームの知見を社会課題解決へ展開
リンクトブレインは、10年以上にわたりゲーム業界においてスマートフォンやPC、ゲーム機向け等のゲームの設計・開発・運営を積み重ねている企業です。
同時に、それらの実績を強みに、優れたユーザー体験(UX)の提供やユーザー継続率の最適化をゲーム以外のB2C、B2E、G2C等のサービスに応用することで貢献しています。
2025年より開始した「ゲーミフィケーション設計サービス」では、ゲームで培ったプレイヤー心理・行動設計のノウハウを、教育、ヘルスケア、行政、金融等の非ゲーム領域に応用。
ユーザーが自然にサービスへ関わり、行動変容を起こす“仕掛け”を設計・提供することで、企業や自治体等の課題解決を支援しています。
すでに複数の自治体・企業へのサービス提供実績があり、ユーザー体験(UX)の“設計者”として高い信頼を獲得、ゲームから発祥した技術と設計思想を社会実装する取り組みを広げています。
■Causal Foundry:現場に最適化する“適応型パーソナライゼーションAI”の実績
Causal Foundryは、スペイン・バルセロナに本社を置き、アフリカ10カ国のヘルスケアNGO「mothers2mothers」やルワンダ社会保険庁(RSSB)といった政府機関、東南アジア最大級の薬局ネットワーク等、多様な産業でサービスを展開してきたグローバル先端テックカンパニーです。
同社が提供する「適応型パーソナライゼーションAI」は、ユーザー一人ひとりの行動パターンを継続的に学習するだけでなく、自らの施策結果からもフィードバックを得て進化する自己進化型のAI。
使えば使うほど精度が高まり、導入現場に最適化されていく特性を持っています。
これまでに、需要予測、在庫切れ防止、ラストマイル配送の最適化、行動変容を促すナッジ設計、リソース配分の最適化等、実社会の現場に深く入り込んだAIインフラを提供。
特に、高精度な行動予測に基づくパーソナライズ機能は、UX最適化やユーザー離脱防止において卓越した成果をあげています。
AmazonやNetflixが切り拓いたパーソナライズ体験は今や当たり前の期待値ですが、その実装は依然として技術的・運用的ハードルが高く、多くの企業が導入に苦慮しています。
Causal Foundryは、既存プラットフォームに柔軟に組み込める実証済みのソリューションでその課題を解決します。
先月には日本法人を設立し、ゲーム業界への本格参入を発表。
同社にとって、日本のゲーム・エンタメ領域は、AIパーソナライゼーションを深化させる上で最も重要なフロンティアと位置づけられています。
■提携の背景と狙い:ゲーミフィケーションと適応型AIの革新的融合
昨今、ユーザー一人ひとりの行動を読み解き、継続率やエンゲージメントを最大化することが、あらゆるデジタルサービスに求められています。
今回の提携は、リンクトブレインのゲーミフィケーション設計の実践知と、Causal Foundryの自己進化型AI技術を掛け合わせ、以下のような価値創出を目的としています:
●ユーザー行動をリアルタイムに分析・予測し、最適な体験を提供する共同ソリューションの展開
●ゲーム・アプリ領域におけるAI活用の拡大(PoC・共同提案・開発支援)
●ゲーミフィケーション×パーソナライゼーションAIによる非ゲーム分野への展開(教育・行政・医療等)
●営業連携や販売代理、技術導入支援等の共同スキーム整備