最新の台湾コーヒー事情や今後のイベントについて!ORIOWL「台湾コーヒー」

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ORIOWLは、コロナ禍以前は知る人ぞ知る存在で、昨今の台湾文化への関心の高まりとともに、認知度が急上昇している「台湾コーヒー」について、最新の台湾コーヒー事情や今後のイベントに関する活動について報告されました。

 

ORIOWL「台湾コーヒー」

 

2025台湾COE授賞式1

 

ORIOWLは、コロナ禍以前は知る人ぞ知る存在で、昨今の台湾文化への関心の高まりとともに、認知度が急上昇している「台湾コーヒー」について、最新の台湾コーヒー事情や今後のイベントに関する活動について報告。

<2025年7月9日に開催された 2025 Cup of Excellence(以下、COE)授賞式>

【過去最多の応募数と卓越した風味で国際審査員が驚嘆】

2025年度の成果発表を兼ねた「2025台湾COEコーヒー」授賞式が、7月9日午後、台北市の政大公企中心にて盛大に開催されました。

式典には、台湾各地のコーヒー業界関係者、生産者、メディア、そして多くのコーヒー愛好家が集まり、さらに、總統府の特派代表も出席し、政府によるコーヒー産業への高い関心と支援が示されました。

【無名から世界的な注目を集める存在へ】

他のコーヒー生産国に比べて生産量は少ないものの、台湾コーヒーは、豆自体の卓越した品質と独特の精製方法で、近年世界市場で急成長を遂げています。

生産者たちは、コーヒーベルトの北限(北緯25度)と言われるコーヒーにとっては厳しい環境、そして各地の土壌の特性と高度な農業技術を深く理解し、官民学の応援を背に、飽くなき研究と革新によって、台湾独自のスペシャルティコーヒーを生み出しました。

その結果、世界中のコーヒー業界から注目を集める存在へと成長を遂げました。

2021年、世界最高峰のスペシャルティコーヒー団体である「Alliance for Coffee Excellence(以下、ACE)」と協力のもと、「台湾 PCAプライベート・コレクション・オークション」を開催。

2023年、台湾コーヒー産業戦略連盟は、初めて国際審査員を台湾に招へいし、「台湾 Pilot COE スペシャルティコーヒー国際オークション」を開催することに成功。

昨年の第1回「台湾COE コーヒー国際オークション」では、4銘柄が総統賞を受賞。

オークション出品量は1,000キロを突破し、平均落札価格5,900台湾元(約27,000円 2024年7月のレート)/kgはCOE競技会史上最高記録を更新しました。

これらの結果は、台湾コーヒーが世界トップクラスの生産地域としての地位を確立したことを明確に表しています。

【国際的なトップテイスターによる厳正な審査】

 

2025台湾COE審査の様子1

 

「台湾COEコーヒー国際オークション」がACEの厳しい国際基準を満たすため、今大会ではエルサルバドルの国際審査員長Luis Rodriguez氏を筆頭に、台湾、アメリカ、日本、韓国、スペイン、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、オマーンなど14カ国から26名のトップテイスターからなる国際審査員団が選考にあたりました。

準備段階から選考過程に至るまでの数日間、各段階で高い専門性と精度での厳格な審査が実施されました。

最終的に、ACEから認証を受けている11名の国家審査員による3回のテイスティングを経て、86点以上の評価を得た31の農園が最終選考に進出。

その後、国際審査員団による4日間の審査を経て、2025年の台湾を代表するトップ・オブ・コーヒー農園が選ばれました。

【2025年のトップ・オブ・トップの台湾コーヒー】

 

優勝した七彩琉璃コーヒー農園

 

2025年は4人の生産者が90点以上の高得点で総統賞を受賞しました。

最高点をとったのは、嘉義県阿里山郷達邦村の七彩琉璃コーヒー農園のゲイシャ種(ハニープロセス)。

クリアなジャスミンの香りと、柑橘系の酸味、蜂蜜、桃、キャラメル、トロピカルフルーツといった複雑且つそれぞれの風味が生き生きとした印象で国際審査員を魅了し、91.08点の高得点を獲得しました。

標高1200mに位置する当農園、農園主の莊家榮氏はかつてはタケノコと愛玉子をメインに栽培していましたが、気候変動の影響で生産量が低下したため、コーヒー栽培を開始。

限られた日照時間と低温という厳しい環境下で、当初はTypica種のみでしたが、現在はSL-34、ゲイシャ種、紫葉種なども栽培し、接ぎ木技術や遺伝子検査を用いて品種改良にも取り組んできました。

過去には深刻な虫害で多くのコーヒーツリーを失い、廃業寸前まで追い込まれたこともありました。

しかし、家族の協力によって乗り越え、とうとう台湾COEトップの座につきました。

莊氏にとって、コーヒー栽培は仕事以上の存在であり、精製方法や風味の追求に情熱を傾け続けています。

【總統府による称賛:台湾コーヒー産業の更なる発展へ】

 

総統府副秘書長の何志偉氏

 

総統府副秘書長の何志偉氏は、授賞式で「私たちは、世界的に有名なTSMCだけでなく、国際的に高い評価を得ているスペシャルティコーヒーも有しています。

私たちは正式にCOE開催国の一つとなり、このトップレベルの競技会を通じて、世界に台湾産の優れたコーヒーを紹介できるようになりました。

各国からのお客様には、ぜひ生産地域に足を運んでいただき、素晴らしい台湾コーヒーを味わっていただくだけでなく、この土地にまつわる素晴らしいストーリーを知っていただきたいと思います。

」と述べ、国産コーヒーを台湾産業の光と称賛しました。

立法委員の陳瑩氏も、コーヒーが土地、農家、そして国際社会と繋がるものだと述べ、生産者らを激励しました。

農業部農村発展及び水土保持署署長の李鎮洋氏も授賞式に駆けつけ、「農村開発と水土保全は、私たちの重要な責務です。

土地を守りながら、農村コミュニティの強靭性を高め、産業のアップグレードを促進し、農村を単なる生産拠点ではなく、風土文化、環境保全、そして地域社会の価値を体現する多様な場にしていく必要があります。

 

農業部農村発展及び水土保持署署長の李鎮洋氏

 

水土保持署は引き続き皆さんを支え、農家、産業関係者と共に持続可能な目標の実現に向けて努力し、その際立った価値を追求することで、台湾農村の多様性と魅力を世界に発信していきます。

」と農村開発と水土保全への政府の継続的な取り組みを表明しました。

【「見えない生産国」から、「注目を浴びる生産国」へ】

 

台湾コーヒー産業戦略連盟の林哲豪氏

 

本活動の総責任者である、台湾コーヒー産業戦略連盟代表の林哲豪氏は、次のように強調しました。

「台湾コーヒーは、100年以上にわたる農家の努力と消費者の意識の高いコーヒー文化に支えられ、以前の『誰の目にも止まらない生産国』から、『国際的に高い評価を得るトップレベルの生産国』へと変貌を遂げました。

台湾コーヒーが実践する持続可能な価値と卓越した品質は、世界のスペシャルティコーヒー業界の熱い視線を集めており、コーヒーを通して、台湾の農産業の類まれなるポテンシャルと無限の可能性を証明しています。」

<2025年8月28日に開催される 2025台湾COE 国際オークション>

 

2025台湾COEオークションエントリー

 

2025年8月28日に世界同時オンラインオークションが行われます。

参加には事前にオークションへのエントリーが必要です。

サンプルの購入もできます。

1, オークションエントリー+サンプルBOX

ACE会員価格:US$395/ACE非会員価格:US$850

2, オークションエントリーのみ

ACE会員価格:US$25/ACE非会員価格:US$250

COEコーヒーサンプルBOXは在庫がなくなり次第、販売終了になります。

2025年8月14日以降に注文されたサンプルコーヒーBOXは、8月28日のオークション前に配送されることは保証できません。

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