モノリスグループが、東北を拠点とするゆうき総業にそのノウハウをデータ化して全開放する「多能工育成プロジェクト」をスタートしました。
モノリスグループ「多能工育成プロジェクト」
モノリスグループが、東北を拠点とするゆうき総業にそのノウハウをデータ化して全開放する「多能工育成プロジェクト」をスタート!
東北から北海道へ、ゆうき総業が見据える先には、本物の技術を持った本気のプレイヤーたちが、新しい建設業の常識を築いていきます。
※多能工:高度な専門性を複数持ち合わせた現場のエース
■建設業が直面している「人手不足」の本質は
人がいないのではなく、安い仕事をやる人がいないだけ!?
表向きは少子高齢化で人手不足が加速というワードばかりが飛び交っていますが、人手不足の本質は人がいないのではなく、構造的にまともな現場が少ない=重層下請け構造→職人のところに届くのは安い仕事、というのが問題なのです。
■建設業の足元を支えているのは職人
職人に仕事が届くまで、何層にも重なる下請け構造があるのが建設業の現状です。
元請け→一次→二次→三次下請け構造、中間マージンが掛かり過ぎる今の建設業界では、足元の職人に届く金額は安くなり、これでは若い人の建設業離れは止まりません。
■若者に選ばれる建設業にするには
まずは中間マージンというコストカット、それには重層下請け構造の改革しかありません。
ゆうき総業×モノリスグループは、協業による多能工育成で一括施工を提案しています。
ただし、一括施工で中間を排除したとしても、高単価で選ばれるのは高品質を提供できる組織です。
若者が働きたくなる建設業にするため、モノリスグループのノウハウを全開放して、ゆうき総業とともに改革に挑みます。
■現場のエース、ハイパフォーマーによる多能工育成
土間屋だから土間しかできない、左官屋だから左官しかやらない、塗装屋だから塗装だけ、そんなことではだめ。
縦割りの技能ではなく縦横無尽の多能工、といっても単に「何でも屋・便利屋」ではなく、高度な専門性を複数持ち合わせた多能工の育成に挑むのは、モノリスコーポレーションの仲松 信夫(取締役技術開発部長)と川村工業の川村 篤(代表取締役、登録基幹技能者)の2名です。
※登録基幹技能者:熟練と技のマネジメント能力を持ち、現場の責任施工を担う技能者(建設グリーンファイルより)
■「オレの経験」ではなく「オレの経験をデータ化」する
大型左官工事物件(マンション・病院・学校など)から、大型物流倉庫、店舗、テナントから改修工事に至るまで、コンクリート工事に付随する全ての工種に対応できる多能工人材の育成では、職人の経験と技術を数値化、データ化できるようにすることが重要なポイント。
技術が職人の勘や感覚だけではいけません。
「感覚の職人技」を見える化することです。
■多能工革命
現場を熟知する職人、現場のエキスパートが価格交渉のテーブルにつく時代をつくらなければ、真の人手不足を解決することはできません。
現状は、外国人材で応急手当をしていて、彼らを期間契約社員と捉える考え方もありますが、彼らの中から建設業のエキスパートが輩出され、組織を引っ張っていく可能性も大です。
国籍や年齢に関係なく、現場の足元を支える多能工が持つ複合的なスキルは、単価交渉の場で説得力を持ち、データ化された職人の技術は、単価交渉の武器となるはずです。
川村社長の話を真剣に聞く職人たち
職人の勘をデータ化する
ベルギーでの機械研修に参加の仲松と川村