文化財活用センター〈ぶんかつ〉では、国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」(尾形光琳作)を題材に、2020年に東京国立博物館が制作し館内で公開してきたインタラクティヴコンテンツ「うるし体験」の、WEBアプリケーション版を公開。
文化財活用センター「うるし体験」
文化財活用センター〈ぶんかつ〉では、国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」(尾形光琳作)を題材に、2020年に東京国立博物館が制作し館内で公開してきたインタラクティヴコンテンツ「うるし体験」の、WEBアプリケーション版を公開します。
展示室での体験そのままに、世界中からみなさまが普段お使いのデジタル端末でコンテンツを楽しめるようになりました(※1)。
■コンテンツの概要
「うるし体験 for WEB」では、日本の伝統的技法のひとつ「漆工芸」をオンラインで体験することができます。
うるし(漆)とは漆の木からとれる樹液のことで、この樹液を器の表面に塗り重ねたり、色を付けたりすることで加飾していくことを漆工芸とよびます。
本コンテンツでは、うるしで絵や模様を描き、そのうるしが乾く前に金属や色のついた粉を蒔きつける「蒔絵」という日本独自の技法をテーマにし、国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」(尾形光琳作)に表されている「かきつばた」の花や葉・橋・流れる水などのパーツを組み合わせ、自分だけのオリジナルデザインの箱を制作することができます。
■体験の流れと楽しみ方
「うるし体験 for WEB」では蒔絵の技法体験と硯箱のデザインの2つが楽しめます。
・PART1 蒔絵の模様のつけ方にチャレンジ
うるしの下絵に金粉をまぶしたところ。
粉をふき取ると絵が浮かび上がります
モチーフとなる花びらの模様をなぞることで下絵を描き、その上から金粉をまぶして蒔きつけて加飾します。
下絵は自由に描くこともできるので、オリジナルの絵柄でお気に入りのデザインを楽しんでみてください。
・PART2 八橋蒔絵螺鈿硯箱のデザインにチャレンジ
国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱(尾形光琳作・18世紀 東京国立博物館所蔵 出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム)
国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」を題材に、かきつばたの花や葉、橋や流れる水などのモチーフをレイアウトしていきます。
パーツの大きさや置き方は自由自在。
配置のやり直しもできるので、自分だけのデザインに挑戦してみてください。
PART2「八橋蒔絵螺鈿硯箱」のデザイン画面
完成した硯箱は画面上で鑑賞したり、ペーパークラフト用のPDFデータをダウンロードすることができます。
ぜひご自宅などでプリントアウトして、組み立てて楽しめます。
ペーパークラフト、みなさまも是非つくってみてください!
推薦環境(※1)
・インターネットに接続されている端末であること。
・10インチ以上の画面サイズ。
・1366×768ピクセル以上で横表示ができること。
・タッチパネルもしくはマウスポインティングデバイスが使えること。
・すべてのOS・ブラウザ・デバイスで動作を保証するものではありません。