足場や屋根の組立・解体、修理など現地出身の技能実習生が指導!ROY「屋根研修」

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ROYは、インドネシアで運営する建築研修センターにおいて、2025年6月に来日予定の技能実習生第3期生および第4期生に対する屋根研修を実施しています。

 

ROY「屋根研修」

 

第1期インドネシア技能実習生で今回指導者を務めたダルト氏

 

ROYは、インドネシアで運営する建築研修センターにおいて、2025年6月に来日予定の技能実習生第3期生および第4期生に対する屋根研修を実施。

研修は2025年4月11日よりスタートし、5月末までの約2か月間にわたり実施される予定です。

今回の研修では、日本人職人2名に加え、2023年11月に技能実習生の1期生としてROY株式会社に入社したダルト氏が指導員として参加しました。

彼はインドネシアでも約1年の大工経験があり、日本での約1年半の就業を通じて高度な施工スキルと、現場で求められる安全管理の知識と習慣を身につけています。

こうした実績が評価され、今回、初めて“現地出身の指導員”として抜擢されました。

日本の職人として指導を行う浦川氏

日本の職人として指導を行う浦川氏

■日本とインドネシアの架け橋としての“教える技能実習生”

研修は、ROY株式会社が運営するインドネシアの建築研修センターで実施されています。

建物は二階建て構造ですが、研修生が高所に慣れることを目的に、三階建て相当の高さを確保して設計されており、日本の現場と同様の高所作業を体験できる環境が整えられています。

内容としては、足場の組立・解体や安全対策の基本に加え、現地の資材を活用した屋根の修理・解体実習など、実践的な作業にも幅広く取り組んでいます。

中でもダルト氏は、日本語能力の高さを活かし、インドネシア語と日本語の両言語で指導を行うことで、第3期生・第4期生の理解を着実に深めています。

質問にも迅速に対応できるため、研修生にとって学びやすい環境づくりに大きく貢献しています。

作業開始前のフルハーネスの装着点検

作業開始前のフルハーネスの装着点検

現地資材のルーフィング

現地資材のルーフィング

■“ないものは作る”──日本の施工文化を体験的に理解

現地には、日本の屋根施工に欠かせない「唐草(からくさ)」と呼ばれる部材が存在しないため、研修では板金を加工して唐草を一から製作しています。

この工程を通じて、3・4期生は「資材を加工して必要な部材を自ら作り出す」という、日本の施工文化の考え方を実作業の中で体得しています。

一部の資材は日本から輸送されていますが、現地資材を活用した工夫も積極的に取り入れられており、限られた環境の中で柔軟に対応する力も養われています。

板金で唐草を制作中

板金で唐草を制作中

屋根の取り付け作業を行う研修生

屋根の取り付け作業を行う研修生

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