竹中は、栃木県栃木市の藤岡工場にて、2022年より稼働を開始した船舶部品専用ラインを通じ、船舶エンジン向け精密部品の多品種・小ロット生産体制を確立。
竹中
竹中は、栃木県栃木市の藤岡工場にて、2022年より稼働を開始した船舶部品専用ラインを通じ、船舶エンジン向け精密部品の多品種・小ロット生産体制を確立しました。
月産600台・約100種類以上の部品を、高精度かつ安定的に一貫加工し、お客様の多様なニーズに寄り添うソリューション提供を実現しています。
■高精度加工ラインの特徴
・厳しい寸法公差や複雑な加工条件に対応するため、竹中専用設計の設備と熟練の技術を融合し、高精度かつ高い再現性を確保。
お客様の求める仕様を安定して実現できる体制を整えています。
・月間約600台、約100種類におよぶ多品種製品にも、同一ラインで柔軟に対応。
小ロットから中量産まで、ニーズに応じた生産対応が可能です。
・ISO 9001に自動車業界の厳しい要求を加えた国際規格「IATF16949」に基づき、グローバル基準の信頼性と安定供給を実現しています。
◆生産ラインは、一つの不具合が運航に重大な支障をきたす、船舶エンジン部品に求められる厳格な品質基準に対応するため、竹中の技術と経験を結集して専用設計されたものです。
絶対的な信頼性が求められる現場に応えるべく、以下のような特長的な工程を備えています。
■複合旋盤加工
複雑な曲面形状や高精度な加工が求められる部品に対し、旋削とミーリングの同機加工によって高精度かつ再現性の高い加工を実現。
竹中専用仕様の複合旋盤は、振れ・倒れの抑制機構や機内での自動計測・補正機能を備えており、厳しい寸法公差にも対応した量産加工を実現しています。
■横型マシニングセンタ加工
穴位置精度、同軸度、平面度など、エンジン部品に求められる複合的な精度要求に応える竹中専用仕様の横型マシニング設備には自動芯出し機能や自動計測機能を備え、熱変形や製品個体差によるばらつきにも対応。
工具選定から加工順序、治具設計に至るまで最適化を徹底し、量産時の寸法ばらつきも抑制します。
■仕上げ加工
自社開発のバリ取りロボットによって、作業の均質化と時間短縮を実現。
さらに、専用洗浄機による高い清浄度管理により、厳格な品質要求にも対応しています。
■アッセンブリー(組付け)
ブッシュ圧入作業の自動化を目的に、専用の組付け機を自社開発。
組付け工程の安定性と品質を両立し、効率的な量産体制を実現しています。
竹中専用設計による複合旋盤
竹中専用設計の仕上げ・アッセンブリーライン
製品ごとの材料手配から生産計画までを緻密に管理し、柔軟かつ迅速な対応を実現。
多様化するニーズにも的確に応えています。
こうしたフレキシブルな生産体制により、在庫コストの削減やリードタイム短縮、品質の安定化を実現し、お客様のQCD(品質・コスト・納期)最適化をサポートしています。