壮大なアフリカの大地を舞台に“生命”をテーマに描き、映画、演劇、音楽と頂点を極めた一大叙事詩『ライオン・キング』
アニメーション版の劇場公開から30周年を迎えた2024年、新たなキング・オブ・エンターテインメントの幕が上がります!
超実写プレミアム吹替版声優として若き日の「ムファサ」を演じるのは、歌舞伎俳優の尾上右近さん。
「ムファサ」の弟「タカ」(若き日の「スカー」)はTravis Japanの松田元太さんが演じます。
今回は、そんなお二人に見どころや感想などを伺いました。
ディズニー映画『ライオン・キング:ムファサ』超実写プレミアム吹替版声優・尾上右近さん&松田元太さんインタビュー
今回インタビューさせていただいたのは、超実写吹替版『ライオン・キング:ムファサ』で日本語吹き替え版声優を務めたおふたり。
若き日のムファサは歌舞伎俳優の尾上右近さん、ムファサの兄弟タカ(若き日のスカー)はTravis Japanの松田元太さんが演じます。
右近さん、松田さんはどちらも声優初挑戦!
お二人に見どころや感想などを伺いました。
声優に決まったときの心境・感想
尾上右近さん:
オーディションの話を聞いたとき、とにかくまず“絶対に自分がやりたい!”と思いました。
元々ディズニー作品のファンで、特にアニメーション版の『ライオン・キング』で育った同世代。
『ライオン・キング』という作品の解釈はみなさんそれぞれだと思いますが、歌舞伎界という伝統ある世界の中で感じることと、『ライオン・キング』で描かれる自然界の伝統と重なる部分があり、共感するような感覚で『ライオン・キング』に親しみを持ってきました。
今回の『ライオン・キング:ムファサ』のテーマの一つが“伝説の始まり”と伺って、伝統の始まりに携われることを嬉しく思っています。
ムファサの境遇を聞いたときに、僕は歌舞伎俳優の子供ではないので、そこにも重なる部分があります。
多くの人々に助けてもらいながら、力を借りて、自分なりの力で歩んできて今がある。
これからもきっとそうであると思ったときに、自分がムファサ役をやらせていただく意味というのを深く感じています。
松田元太さん:
オーディションのお話をいただいたとき、これはもう頑張って合格したいという想いがありました。
全力でオーディションに挑み、タカ役に決まった際にはTravis Japanのメンバーも喜んでくれました。
声優に決まる前、この映画の製作が発表された時から、リーダー(宮近海斗さん)が一緒に観に行こうって言ってくれていたので、その約束をかなえたいですね。
吹替えの感想・アフレコのエピソード
尾上右近さん:
真剣に向き合えば向き合うほど、楽しむという感覚からは遠ざかりがち。
演者が楽しむことはエンタメにとって大切な要素になると思っていて、真剣に向き合いつつ、その中で自分が楽しんで作るというのはとても大切なことだと考えています。
オリジナル(字幕版)の声優に寄り添うのはもちろん、日本語の情感に寄り添うことも大切。
初めての声優の仕事としては量感が多く、あたふたしているうちに終わってしまった感じがあるんですが、ムファサはもがいて自分の路を歩んでいくので、自分がもがくこと自体はミスマッチじゃなかったように感じています。
松田元太さん:
ムファサの声を聞いた時、もう本当に感動しました。
右近さんの声だ!っていう気持ちより、本物のムファサが発している声のように感じていました。
自分でも安心感があり、右近さんの声は大好きですね。
とにかく集中力はいままでの中で一番そそぎましたし、楽しさは忘れずに勉強させていただいて、オリジナルの声を聞いてまっすぐ向き合って取り組んでいきました。
ムファサとタカのように、ふたりが運命を感じたもの
尾上右近さん:
僕の場合は歌舞伎ですね。3歳の頃にひいおじいさんの歌舞伎をみて、“鏡獅子”という獅子の演目で、いわゆるライオンなんです。
自分の人生はライオンと共にある、このムファサ役ともご縁があったのだなと感じています。
松田元太さん:
僕はTravis Japan(トラヴィスジャパン)です。
グループに途中で加入したメンバーではあるけど、リハーサルやコンサート、ほかのお仕事でも家族のようにずっと同じ時間を過ごしているので、メンバーと共有する時間のなかで毎回変われる瞬間だったり、変わらなきゃいけない瞬間が多く、自分が日々更新されていくのでメンバーには感謝の気持ちでいっぱいです。
一緒にいながらも切磋琢磨して成長できています。
演じたキャラクターと自身との共通点
松田元太さん:
僕は周囲から「結構単純な人だね」と言われることがあり、物事をまっすぐに受け止めて、まっすぐにぶつかっていくタカの姿は似ている部分かもしれません。
タカにはかっこよさもかわいさもあってあらためて好きになりました。
尾上右近さん:
ムファサが求められて王になったように、常に何か求められている姿を演じられるという意味では似てるかなと思います。
でも、ムファサはみんなのために王になる道を選びましたが、僕は歌舞伎が好きだから、大好きな歌舞伎のために歌舞伎界の王になりたいとはっきり思っているので、そこは違うかもしれないですね。
逆にタカに似ているところも自分にはあると思っていて。
単純に楽しみたいとか好きだとかやってみようとか、ストレートな気持ちを持てる部分もあり、タカとムファサが同居している部分もありまうす。
印象に残ったシーン
尾上右近さん:
ムファサが王になる器・素養があることを自覚する、みんなの前で演説をするシーンがありました。
大事なシーンなので気合いが入ったのはもちろんなのですが、そこで自分もムファサになっていった瞬間でもあるかなと思っています。
松田元太さん:
タカがムファサに直接気持ちをぶちまけてどんどんスカーに変化していくシーンがあります。
声を荒げたり、今までのタカの気持ちがもうその言葉に全部詰まっていて。
その瞬間は見ているほうも切なさもあって、「タカ、どうしちゃったんだよ」って。とても印象的でしたね。
今までのタカがあったのはムファサの存在があったからこそなのに、逆にそれが蓄積されてスカーになっていくっていうのは、演じていながらもすごい悲しい瞬間で、腹をくくりながらも、もし自分だったら耐えられないなっていう部分もあったり・・
タカを演じたからこそ全ての気持ちに共感できますし、タカの苦しみは誰よりも理解できていると思っています。
映画の公開を楽しみにされているみなさん向けてメッセージ
松田元太さん:
ムファサやスカーことタカをはじめ、いろんなキャラクターのことを改めて大好きになれる作品です。
ムファサのかっこよさ、タカのかわいさ、兄弟間の関係からヴィラン(スカー)になっていく様子など、僕たちも全力で取り組んだ作品なので、楽しんで見ていただきたいです。
尾上右近さん:
『ライオン・キング』をご存知の方も知らない方も見ていただければ、ムファサがいかにして王になったか、そのプロセスを感じていただけると思います。
そこには兄弟としてのタカや、仲間、いろんな存在の影響があって、1人で戦ったわけではなく、ムファサはいろんな影響の中で王の道を歩んだということを感じていただけると思います。
見終わった後は、きっと愛を持って人と接して、生きる喜びを前向きに感じてもらえると思います。
ライオン・キング:ムファサ作品概要
原題:Mufasa: The Lion King
全米公開:2024年12月20日
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:バリー・ジェンキンス
字幕版声優:アーロン・ピエール、ケルヴィン・ハリソン・Jr.、ティファニー・ブーン、マッツ・ミケルセン、ドナルド・グローヴァー、ブルー・アイビー・カーター、ビヨンセ・ノウルズ=カーター、ジョン・カニ、セス・ローゲン、ビリー・アイクナー、プレストン・ナイマン、カギソ・レディガ
超実写プレミアム吹替版声優:尾上右近、松田元太(Travis Japan)、MARIA-E、吉原光夫、和音美桜、悠木碧、LiLiCo、賀来賢人、門山葉子、佐藤二朗、ミキ亜生、駒谷昌男、渡辺謙
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